プロローグ
2010年7月2日(金)12時25分 学校では人の噂話をしていた男女がいた。
「なあ、奴の事を知ってるか?」
そう言いながら男は隅っこの机を指す
「うん、知ってるよ。相川君の事だよね?
なんか一年の後半から引きこもり気味なんだっけ?」
そう女が答えると男はこう答える。
「アイツがそうなった理由はな……」
同時刻に相川 一輝の携帯に電話がかかり、一輝はそれを慌てて見る。
携帯の画面には時刻と八橋 優花という名前が表示されている。
「………何か用かい?」
欠伸をしながら一輝は電話に出て用件を聞く
「用件がなかったらかけていけないのかしら?」
八橋はそう答える。
「……別にそういうわけではないさ……
ただ単に何か用があってかけたのかと思っただけさ」
一輝はめんどくさそうに答える。
「用件はあるといえばあるわ……わかってるわね?」
八橋は少しだけ声に威圧感を乗せる。
「うん、学校に来いってことでしょ?」
一輝は少しだけ声のトーンを下げながら答える。
「わかってるならいいのよ」
八橋はその台詞を言った後に電話を切る。
「流石に見逃してもらえるほど甘くないか」
一輝はため息をつきながら身支度をする。
学校に行く準備が整った一輝は無言で家をでて行く
誰もいない家には扉の閉まる音と、鍵のかかる音だけが響いていた。
初投稿です。まだまだ素人ですが、これから頑張っていきたいと思います。