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大学生クロの物語  作者: 三日月明楽
9/23

09

朝。強い吐き気で目が覚め、明楽はトイレへ走った。

「うっ!」

大量の血を吐いた。

「明楽さん!」

クロが背中を撫ぜてくれた。

「大丈夫です。私がいるので、落ち着くまで待ってますよ」

明楽は涙を浮かべながら吐き続けた。

「クロ…辛い…」

クロは頷くことしかできなかった。しばらくしてようやく落ち着いた。明楽を洗面所へ移動させた。

「ありがとう」

明楽はゆっくりと口を洗った。

「無理はしないでください」

「わかってるよ。大丈夫」

リビングへ行き、椅子に座った。

「クロとエナジーだけだな…弱音を吐けるの」

クロは暖かいスープを明楽に渡した。

「いつでも聞きますよ」

「ありがとう」

明楽は一口スープを飲んだ。

「おいしい…」

「よかったです」

明楽はゆっくりとスープを飲み干した。

「ご馳走様。行く準備するね」

明楽は身支度をした。

「クロ。行ってくるね」

「気をつけていってらっしゃい」

「クロも気をつけてね」

明楽は玄関を開け、出て行った。

駅へ行くと、クリスマスの音楽が流れていた。

「もう、クリスマスなのね。早いな…」

多忙だった事で月日の流れが早く感じていた。

「今日は帰りにクロにプレゼント買って行こうかな」

明楽は来た電車に乗った。



「今日は、ここまで。次回は膵臓癌について講義します」

クロは医学の授業に参加していた。実習はできないが、講義は受けることができた。

「ふぅ…」

ノートにわかりやすくまとめ、片付けた。

「さて、昼飯でも食べますか…」

食堂に行くと、多くの生徒で溢れていた。

「あら、ルーマス君。久しぶりね」

食堂のおばちゃんが声をかけてくれた。

「お久しぶりです。最近自炊してたので、食堂を利用していませんでした。今日は久しぶりに来ました」

「えらいわね。今日のイチオシはハヤシライスと、チョコケーキよ。食べてってね」

「では、いただきます」

クロはハヤシライスとチョコケーキをトレーに乗せ、席についた。

「いただきます」

ここの大学の食堂は、美味しいと評判の食堂で多くの学生から愛されている。

「うまい」

あっという間にハヤシライスを平らげた。食堂からラジオが流れていた。

“さて、もうすぐクリスマス!今日はこの曲で締めようと思います!”

ラジオからアコスティックギターのクリスマスが流れた。

「そうか…もうクリスマス」

クロはチョコケーキを見た。

「今日の晩御飯。ケーキでも出そうかな。明楽さん…食べれるといいが」

クロはチョコケーキを一口食べた。

「久しぶりのケーキはうまいな」

クロはチョコケーキを食べ終え、食器を返した。



「お疲れ様です」

次々と帰っていき、明楽と設楽が残っていた。

「設楽さん」

「なんでしょうか」

「行ってみない?今日は様子を伺うだけ」

明楽は一応銃を用意していた。

「ちょ!明楽さん!なんで銃…」

「しっ!静かに!行くの?行かないの?」

設楽は迷ったが。

「い…行きます」

「様子見だけだが、危なかったら逃げてよ」

明楽はスマホを開いた。

「エナジー。私達が今から通る監視カメラ、偽造しといてね」

「了解です」

「行こうか」


なかなか投稿できずに申し訳ないです。

さて、もう直ぐクリスマス。クリスマスといえばいろんな曲があると思いますが

今回、明楽とクロが聞いたクリスマスの曲は『聖夜二人Silent Night』です。

作者、THE ALFEEのファンでしてこの時にこの曲が流れたら合うなー

と思いながらいつも書いています。THE ALFEEのクリスマスソングといえばこの曲なので

イメージして書いていました。

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