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大学生クロの物語  作者: 三日月明楽
5/23

05

気がつくと夜になっていた。

「…クロ?」

「お目覚めですか?夕飯の準備ができましたよ」

明楽は服が乱れてない事に気づいた。

「クロ…何もしてないの?」

「なんのことでしょうか?第一、許可がないのに無理やり襲うのは、私の趣味ではありません。ただ…」

「ただ?」

「寝顔がとても可愛かったですよ」

明楽は顔を真っ赤にした。

「は…恥ずかしいじゃない!見ないでよー」

「いや…横で寝てたら見るじゃないですか…そうそう。夕飯はたまご粥を作りました。だし汁入れてるので、風味はいいと思いますよ」

明楽は席につき、たまご粥食べた。

「…相変わらずうまい」

「よかったです」

クロも椅子に座った。

「お体は大丈夫ですか?」

「うん。さっきより少しいい」

「よかった」

たまご粥を食べ切り、ホッとしていた。

「今日、すごく楽しかった」

「私もです」

「また、行こうね!」

「ええ。ご同行します」

「先にシャワー浴びるね」

明楽は着替えを持ち、シャワーを浴びた。その間、クロは食器を片付け、部屋に向かった。窓を開けると、カラスが飛んできた。カラスはクロの腕に止まり、耳元でクチバシを動かした。

「わかった。安心だな」

カラスにオヤツをあげた。カラスはそのまま飛び立った。

「クロ。空いたよ」

「はい。今行きます」

クロも着替えを持ち、シャワーをあびた。

明楽は部屋でスマホを開いた。

「お疲れ様です。明楽さん」

「エナジー。今日は楽しかった」

「それは何よりです。明日から仕事なので、もうお休みになっては」

明楽はベットに横になった。

「エナジー。今日はありがとうね。見守ってくれてて」

「いえ。でも、今日の明楽さん。幸せそうでよかったです」

「もう寝るよ。おやすみ」

「おやすみなさい」

スマホの電源が切れた。

朝。明楽の体調がいいのか、すぐに起き上がれた。

「今日はいい日なのね」

すると、スマホの画面が光った。

「おはようございます。明楽さん」

エナジーからのモーニングコール。扉のノックもなった。

「おはようございます。明楽さん。朝食できました」

「今行く」

明楽はリビングに座った。

「毎日お粥だと飽きると思ったので…」

白米に味噌汁と焼き魚が出てきた。

「和食…いつ以来だろう」

明楽は味噌汁を飲んだ。体が温まり、ホッとした。

「美味しい」

「よかったです」

明楽は完食した。

「美味しかった」

「明楽さん。お仕事がんばってください」

クロは食器を片付けた。

「ありがとう」

明楽は身支度をした。

「今日もいつも通りに帰れると思うけど、遅くなったら、入ってていいからね」

「ありがとうございます」

「私、先行くから。鍵お願いね」

「御意」

明楽は玄関を開け、出ていった。

いつもの電車に乗り、警視庁に向かった。

「エナジー。今日の情報は?」

イヤフォンからエナジーが情報を話し出した。

「今日は仕事の後の予定は、入っておりません。入り次第連絡します」

「わかった」

「それと、例の件ですが…」

「それは焦らなくていい。昨日ゆっくり出来たから、予定なかったら私もやる」

「わかりました」

目的の駅につき、明楽は降りた。警視庁につき、自分のデスクに座った。パソコンを開き、メール等のチェックをした。

「特に…重要案件はないのか」

「おはようございます」

設楽が入ってきた。

「おはようございます」

「三月さん。聞きました?今日から新しい人が入ってくるそうですよ」

「そうなんですか…」

しばらくすると、続々と出勤してきた。最後に、井上と新人が入ってきた。

「みんなおはよう。今日から一緒に働くことになった、新塚サラだ」

「新塚です。よろしくお願いします」

大人っぽい女性で、スタイルも抜群だった。目つきも鋭く、明楽は違和感を感じていた。

「新塚さんは、私の隣に机があるからな」

「はい。がんばります」

新塚は軽く礼をした。

仕事が始まり、明楽はパソコンを操作していた。

「三月さん。コレやっといて」

明楽の机に書類の束を置いた」

「はい…」

新塚は机に戻った。

「三月さん。大丈夫ですか?」

設楽が声をかけてきた。

「このくらい大丈夫です」

「にしても、気が強い女ですよね」

「…すみません。お手洗い行ってきます」

明楽は席を立ち、トイレへ急いだ。

「うぅ…」

明楽は血を吐いていた。

「明楽さん。大丈夫ですか?」

スマホからエナジーが声をかけてきた。

「大丈夫。エナジー」

「なんでしょうか?」

「新塚サラ。情報探して。なんか嫌な予感してたまらないの…うっ」

また明楽は血を吐いた。

「わかりました」

明楽は手洗い場で口をゆすいだ。鏡をみて、汚れてないか確認した。

「さて…片付けますか」

明楽は戻って行った。


なかなか投稿できずに申し訳ありません。

誤字脱字の指摘。アドバイスなどいただけたら幸いです。

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