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[黒い手帳]


取り敢えず着いたよ、その連絡

ご無事で何よりです

驚いたことがあってね、クエレブレのリーダーは僕達と同い年だったんだ

……子供に、リーダーを任せているのですか?

子供と言っても、刺青を入れているから見た目はワカと同じぐらい

そうですか

優しい人ばかりだから、心配しなくていいからね

はい

また何かあったら連絡するね

お願いします



ワカ、あのね……

どうされました?

テイトが、貴族に協力を打診に行くみたいで……

テイトとは?

以前話したクエレブレのリーダーのことなんだけど

なるほど

それで、無理なことは分かってる、せめて、会った時に冷たいことは言わないであげて

善処します



本日、そちらのリーダーの方とお会いました

……どうだった?

無論お断りしました

そうだよね

出来る限り優しい言葉をかけたつもりですが、気落ちはされているかも知れません

……そっか

可能ならば、親しい方に帰還の際に声をかけてもらうのがいいかもしれませんね

分かった、リゲルさんに声をかけてみる

リゲルと言う方が適任なのですか?

多分、長く一緒に隊を組んでいるみたいだし

他にはいらっしゃらないのですか?

えっと、テイトのことを小さい時から知ってるってイザミさんが話してたかな、同郷の人らしいんだけど

なるほど、念のためにその方にも声をかけておいては如何でしょうか?

うん、そうする、連絡ありがとう

いいえ



ワカ

なんでしょうか?

拠点に、侵入者がいるかも知れないんだって

それは、御身にも危険が迫っているということですか?

分からない

分からないでは困ります、すぐにそこを離れる準備をしてください

それは、あまりしたくない

何故ですか?

僕は、クエレブレの一員だから

……そうですか、では、なるべく頼りになる方の傍にいるようにしてください

頼りになる人か……師匠、かな

師匠? その方しか頼りになる方はいらっしゃらないのですか?

そんなことはないよ、レンリさんはどんな攻撃も無効化できるから心強いけど……でも、女性を頼るのはさすがに紳士のすることじゃないよね

そんなことを言っている場合ですか

それにね、レンリさんは過去の記憶がないみたいで、余計に頼りづらいというか

そのように悠長に構えて、御身に何かあったらどうするのです

大丈夫だよ、報告しとかないとと思って言っただけなんだ、心配させてごめんね



ねぇ……今、話せる?

どうされました?

……師匠が、僕が疑ってるって

どういうことでしょうか

僕が魔法で人を操って、仲間を攻撃させた張本人だって言うんだ……カストル公爵家が、精神干渉魔法の名家だから

ルカにそんなことはできないでしょう

できないし、した覚えもない、きっと師匠は、本当の侵入者に操られてるんだ

変に疑いがかけられるようでしたら、ほとぼりが冷めるまで戻ってきてはいかがでしょう

もう、追い出されて……今はサラファにいるよ

そうですか

……ゆっくり帰るよ

お気をつけて



ワカ

どうしましたか

僕、気付いたんだ

何にですか

被害に遭った人は皆、僕がこの手帳に名前を記載した人達なんだ

そんな偶然あるのですね

偶然?

はい

……変なことはまだあって、時折記憶が曖昧になっているんだ

どういうことでしょう

部屋にいたはずなのに気付いたら外にいたり、その逆もあったり、そういうことが、実は数回会ったんだ

……気が動転しているのでしょう、かわいそうに

それが、侵入者騒動があった日と一致している気がして

何を言っているのですか?

おかしいんだ、何かおかしい

いいえ、おかしいことはありません、早く戻ってきてください

……僕は、その時何を

気の所為です、無実であることが証明されるまで、安全のためにお戻りください

本当に、僕が人を操ってた……?

いいえ

でも、操られていたのは皆僕がここに名前を記載した人だけだよ、それをどう説明するの?

ですから、それは偶然です

……この手帳に、何か秘密があるの?

そんなの、あるわけありません

それなら……このチョーカーに?

ルカ

ワカ、正直に話して、僕に何をしたの?

何もしていません

でも、おかしいんだ、チョーカーが熱くて、取りたいのに、取れないっ

……

ワカ!

……議会で、正式にクエレブレに協力はしないと決定しました

それで

議会は、アノニマスとクエレブレの共倒れを狙っています

それは、知ってる

クエレブレが勢力を持つ今、それを妨害する必要がありました

……

貴族であれば分かるでしょう? 議会の決定は絶対です

……だから、僕を操ったの?

貴方がクエレブレに潜入してくれていたことは、幸いでした

潜入じゃない! 僕は、力になりたくて

貴方は貴族です、そしてカストル公爵です

っその所為で、何の罪もない人が死んだんだよ、ワカは分かってるの?

公爵家の存続のために必要なことをしただけです


ルカ、戻ってきてください

……何を言っているの、もう戻らないよ

バカなことを言わないでください


ルカ?


無視するつもりですか?


いつまで子供のようなことを




……ばか


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