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【詩集】Shangri-La

秋の探しもの

作者: 野鶴善明


 妻とフェリーに乗って

 秋の過ごし方を

 探しに行きます

 海風と陽射しが

 心地よいデッキです


 秋の言葉で書かれた

 地図を広げてみました

 どこがいいかなと

 ふたりでひそひそ話します

 妻はまぶしそうに目を細め

 海の風を見つめます


 ふたり

 仲睦まじく過ごしたい

 のぞみはただそれだけです

 おたがいの息遣いを

 間近に感じて

 おたがいの心で

 たがいにあたためあって


 海鳥たちは

 きらきらと光る波を

 飛び越しながら

 船の後を

 どこまでもついてきます

「どこかいいところがあるなら

 教えておくれ」

 僕はパンをちぎって空へ投げます

 海鳥がするりと降りてきて

 嘴で器用にパン切れを捕らえます


 妻とフェリーに乗って

 秋の過ごし方を

 探しに行きます

 船はゆったりと進みます

 誰に聞かせるわけでもなく

 汽笛が鳴りました



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― 新着の感想 ―
[良い点] 野鶴さま〜 お久しぶりです(*´∇`*) 奥様と、船旅ですか? 良いですねぇ〜♡ でも私、乗り物酔いしてしまう方なので、 「あなたぁ〜、吐きそうなんですぅ〜」 とか言ってる船上の風景を…
2021/11/13 10:31 退会済み
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