第5話 魔王軍幹部〈色伯〉のエロアイズ
やっっと大きな話が書けそうです!!
マイオの異次元の強さをお楽しみに!!
では、第5話 始まります
マイヴァイスに連れられ、ラセニマ王の住む城へと案内される
「...王の間...」
豪華絢爛に彩飾された城内、そのなかでも、特にキラキラした扉の前に立つ
マイヴァイスが入室許可を得るため、声をかけようとすると
「お父様は何も分かっていないっ!!!」
怒号が響き、扉が勢いよく開く
「これは、シベリナ様!!...どうかされましたか!?」
「マイヴァイス、あなたには関係ないわ!!」
王女と思わしき女性が、王の間から制止を振り切って駆け出す
「...なぜ、分かってくれないのだ...シベリナよ...」
「国王陛下!!ラセニマ王国 王国騎士長 マイヴァイス殿が面会の許可をと...」
「...分かっておる...入ってきておくれ、マイヴァイス王国騎士長」
王の間へと足を進めるマイヴァイス、国王はマイヴァイスが連れてきた老剣士を見て、立ち上がる
「...!!まさか..."剣卿"殿で有らせられますか?」
「はいっ!!こちらのご老人はマイオ・マイクマイ殿...!!
いや、"剣卿"マイオとお呼びしたほうが世界に通じましょう!!!」
国王がマイオへと歩みを進める
マイオの目前に立つと、膝をつき、
「あなた様の復活を...世界が待ち望んでおりましたっ...!!」
「やめてください!!国王が...」
「いえ、今回の件は我が身勝手な理由、不遜な態度がとれましょうか...!!」
身勝手...一国の王としては間違っているのかもしれないな...
娘を守りたい...分かるよ...
「わたしがここに来たのも、また、わたしの身勝手ですので」
国王は自身の逞しい髭をふるわせる
「感謝する...!!」
「死力を尽くしますよ」
「王都を見て回りますか!? 案内しますよ!!」
王への謁見を終え、城内を歩く
「それも良いけど、まずは、色々と情報が欲しいかな...」
「報酬ですね!! 集めてありますよ!!」
「それは任務完了したあとで、わたしがいま欲しいのは、味方の情報...」
「...では、ラセニマ王国騎士訓練場へと、ご案内致します...!!」
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ソーラェ島 マガコ村
「うぁ...ひぐっ...助けて...お願い...」
村の中心に集められる村民
集められた村人たちを取り囲むように、モンスターが佇む
「...ガガッ...捕ラエタ...雌ノ数ハ...16...」
「そっかそっかぁ」
その姿形はヒト、容姿は美男子
だが、漂う雰囲気はヒトナラザルモノ...
「...エロアイズ様...残リハ...イッ...イツモ通リニ...アアァァァアア...」
「あぁぁあぁあ!!!おかあさんっ!!!おかあさんっ!!!」
「いやぁあ!!いやぁぁあぁぁ!!!お願いですっ!!助けてくださいぃ!!!」
「...怖がらなくて良い...子どもが必要なら、また、作ればいい...ボクの望む天国は自由だ...」
ハンドサイン、その合図でモンスターは村民の男共を老若関係なく、喰い殺す
「ああぁぁぁぁぁぁぁあああぁぁぁあ!!!!!」
阿鼻叫喚...それを地獄と呼ばずになんと呼ぶか...
「暴力とセックス...力が物を言う、ハーレム...想像するだけで垂涎物だぁ...」
無邪気な笑顔を浮かべるエロアイズの後ろで、口を血に染めたモンスター
「ゲプッ...エロアイズ様...デハ、ソロソロ...ゲェェェプ!!...」
「おっと、そうだった...ボクのアイドルがもう少しで手に入るんだ...!!」
「愛しの愛しの、シベリナ...ちゃんっ!!」
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ラセニマ王国 王都 王城内騎士訓練場
新人騎士が互いに切磋琢磨し、信義と剣技を磨いている
はずなのだが...
「ギャハハハっ!!」
立派な剣をさしている若い騎士たちの笑い声
「こっちだって!!」
「わりぃわりぃ、パパのセラーから盗ってきたぜ!!」
3人の新人騎士が集まって談笑している
そのうちの1人が、ワインを持ち寄って、訓練をサボっている
「ほら、皆も来いよ!! お前ら庶民じゃ一生飲めねぇような逸品だぁ!!」
他の騎士たちも、訓練を止め、わらわらと群れをつくる
鍛練を怠り、酒盛りを始める
その様子を目にも留めずに、木剣を振り続ける1人の新人騎士
有象無象の1人が気付き、声をかける
「やっ!!?訓練長が戻ってきたぞ!!!」
「そのまま続けたまえ!!!」
「はっ!!!!」
訓練長の後ろにマイヴァイスとマイオがつづく
...なんだこれ...
取って付けたような素振りをしている新人騎士たちはマイヴァイスの登場に動揺が隠せないようで
...姿勢が成っていない...あー、あれでは力がのらない...
難しい顔を浮かべるマイオ
それに気付いたマイヴァイスは
「ここまでにして、シベリナ様にお目見えといきましょうか!!」
「...そうだ...ね...」
1人の騎士がマイオの目に留まる
ひとつひとつの動作が丁寧でいて、力ののり方も均等だ...
...しかし...
「ふっ!!ふっ!!ふっ!!」
一定のリズムで木剣を振り続ける
突然、手首を握られ、鍛練を止められる
「はっ!!?」
「止めて悪いな!!」
声の主に驚きながらも、右手を胸に当て、敬礼
「ラセニマ王国配属 クイェンナ3等級騎士であります!!」
「ラセニマ王国配属 マイヴァイス特級帝国騎士...それでいて、こちらの方は...!!」
カヴリナに3億とともに、バッヂも授与されていた
それを胸元で光らせながら
「えっ...と、シルバーランクのマイオです」
「はっ、初めまして...えっと...」
「あっ、悪いね 少し気になってね
剣を振るときは、もう少し足を引いて、重心をかけたほうが良いよ」
「...はっ、はいっ!!」
「それだけ、邪魔したね」
「いえっ!!」
マイオとマイヴァイスはクイェンナの元を後にする
「マイヴァイス様...とマイオさん...一体...?」
気にしても仕方がないので、素振りを続ける
先ほど言われたアドバイスを疑いながらも取り入れて
「!!?」
動きがスムーズに...!?速さもいつもより...
「あのご老人は...?」
「羨ましいっ!!マイオ殿に指導いただけるとは...!!」
「指導なんて、大層なものでは...」
「ただ...彼女には、頑張ってほしいよ...」
分かりづらいと思います
魔王は現在は3人居て、それぞれに幹部がついてます
エロアイズはとある魔王の幹部です
お時間いただきありがとうございました