後話「遠藤 拓実」
夏が終わりますね。
貴方は、全て解けましたか?
誰が、誰かの怨みや妬みを持った・・・・過食者なのか・・・・
果たしてこの輪廻自体何の役に立つのか・・・・
誰も、分からない・・・・
そう・・・・
そういうモノ・・・・
そうやって、社会は、出来ている・・・・・毎日、僕らは誰かを食べて生きている・・・・
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僕は、綾野を過食者から救う・・・・・僕は、過食者と人間の子供つまり・・・輪廻するイキモノなのだ
食は、人を映す・・・・だから・・・・
「僕は、もう一度・・・最初から始めるよ・・・・」
黒ワンピースの少女は僕の・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
母親だ。
そう、彼女の姿は僕の小さな時から変わらない・・・過食者にしては珍しい・・・
父親は、前の空間で死んだ・・・・
母は、やり直そうとしたが、無理だったのだ・・・
一度なくした物は、帰って来ない・・・・・
あの封筒は、前世の記憶の入った大切な記録・・・
僕は、いつからか忘れてしまっていたけど・・・
僕は、もう失敗しない失いたくない・・だから母を置いて前の時に戻る何度もやり直す・・・失敗しないように・・・・
「行きなさい、僅かな力なのだからもう帰って来れなくとも・・・貴方を待っているわ・・」
そして、時は戻る改変されていく・・・・
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「拓実、待った?」
「綾野・・・今日は、一段と綺麗だね・・・」
また、幸せな時に戻っていく・・・・
それも、人生だ・・・・
僕は、後悔しないたとえ母を消した世界を生きていたとしても・・・
僕は、生きていく・・・・このボクタチハ、キミタチノニクデデキテイル世界で。
ここまで、読んでいただきありがとうございます
次回から、ボクニクの小話編が始まりますので引き続きよろしくお願いします。