新たなステージに突入した提供クレジット同好会(もうヤダ〜……)
カキカキ……。
「ここはこうしてっと……、うん♪ この数式はこれで完成ね♪」
「『オケまり』は話数ごとにどんな提供クレジットになるのか分からなくてドキドキしたんだよね♪」
「うんうん♪ それすっごく分かるぞ♪ 実際私も毎週楽しみにしていたぐらいだし♪ グッ♪」
「先生もそうだよ〜♪ まああのアニメ枠は『オケまり』に限らず、他の作品でも同じスタイルだけどね♪ きゅんです♪」
「「そうそう♪ ニヒッ♪」」
いつものように提供クレジットでかなり盛り上がってるわね……。そのブレない姿勢にはある意味尊敬しちゃうかも……。まあ憧れはしないけど……。あはは……。
新山さんが新たに加わった提供クレジット同好会はこうして無事にパワーアップしたわけだけど、そのおかげで私の負担は当然ますます増えるばかりです……。ふえ〜ん……。
相変わらず理解不能なことばかりで頭がオーバーヒートしまくりだよ! むぅ~!
「盛り上がってるとこ悪いんだけど……、今回はどんな提供クレジットの話をしているの……?」
「「「アニメ『オケまり』の提供クレジットについて♪」」」
「へっ、アニメの『オケまり』!? それってあの『オーケストラに挑戦する神宮寺茉莉花の物語』のこと!?」
「「「そうで〜す♪ ニヒヒ〜♪」」」
「なっ……、何てこった……」
『オケまり』。正式タイトル『オーケストラに挑戦する神宮寺茉莉花の物語』はその名の通り、主人公の神宮寺茉莉花が高校でオーケストラ部に入って頂点を目指すとても素敵な青春群像物語なんだけど、まさかその作品にも提供クレジットにかなり特徴があったとは……。私も『オケまり』観てたけど全然気付かなかった……。というよりその部分は流していたのもあるけど……。てか相変わらず提供クレジット好きの観察眼とっても鋭すぎるでしょ!? 本当細かすぎるとこよく見てるよね!? 一体どうなってんのよ!?
「そういえばさっき話をチラッと聞いたけど、『オケまり』は話数ごとに提供クレジットが変わるって本当なの?」
「うん、それが本当のことなのさ♪ 『オケまり』は半年放送されて全部で25話あったんだけど、提供クレジットは何と全て異なっていたの☆! キャ〜☆!」
「えっ、全て異なっていたの!? そんなことってある!?」
「『オケまり』のやっていたアニメ枠はさっき戸村先生が言ってた通り、基本的にどの作品でも提供クレジットが変わりまくるのが特徴なんだよね♪ キュンキュン♪」
「へっ……、へぇ〜……。そっ……、そうなんだ……」
あのアニメ枠ってそんなに提供クレジットがコロコロ変わっていたんだね……。全力スルーする案件だったから全然知らなかった……。まあそもそも知ったところで別に何の得もないけど……。あはは……。
「それとあのアニメ枠にはもう1つ特徴があって、提供クレジットを読み上げるのは何と作品ごとの主人公になるのだ☆! エッヘン☆!」
「えっ、そうなの!? それってつまり……、作品ごとの主人公に声を当てている声優さんが読み上げるってこと……?」
「「「そうだよ〜♪」」」
「嘘でしょ!? 今の今まで全然気付かなかった!!」
まさか声優さんも提供クレジットを読み上げていたとは……。驚きの事実すぎてただただ唖然とした気持ちなんだけど……。てっきりアナウンサーだけが読み上げているもんだんと思ってたわ……。
「ちなみに例外はあるんだけどね♪ ニヒッ♪」
「ごめん……、今それどころじゃないです……」
声優さんも提供クレジットを読み上げるという事実があまりにもインパクトが大きすぎたせいで、情報の処理にかなり時間がかかってしまっているんだよね……。その間に朱音ちゃんが何か補足を言ってくれたみたいだけど、処理に必死で正直頭に全く入ってこないです……。あはは……。
ロード中……、ロード中……、ピコンッ☆!
たった今ようやく情報処理が終了し、一応頭の中にインプットすることが出来ました……。ハァ〜……。これで次なる情報も何とか対応可能ね……。ただ全く得はしないし、意味もない努力だけど……。ズ〜ン……。
「そして『オケまり』の提供クレジットは全部で6社になるんだけど、原作先の枚連社・本作のレーベルになったマラーミュージック・アニメグッズを販売するラピゾーデの3社は絶対固定で、残りの3社は完全なランダムになるの♪ イェイッ♪」
「何なのその特徴!? あまりにも無駄な力の入れぶりなんだけど!!」
そんな特徴があったとは……。おそらくほとんどの人が絶対に見てないであろう提供クレジットに何でそんな無駄に力入れるのよ!? もっと別の所で力を入れる場所あるでしょ!? むぅ~!
「それもあって、『オケまり』を観る度今日はどんな提供クレジットになるのか凄くワクワクしていたんだよね♪ ドキドキ♪」
「そうそう♪ そしてどんな提供クレジットになるのか毎回予想していたんだよね♪」
「「うんうん♪」」
「提供クレジットの予想って……。もぅ〜……、何やってんだか……。ちなみにそれって当たったことあるの?」
「「「いえ、1回も当たったことありません♪」」」
「1回も当たったことないんかい! どんだけ難しいのよ!?」
「でも予想を遥かに超える『オケまり』の提供クレジットがこれまた良いんだよね♪ もぅ〜、格別☆! きゅんです♪ ニヒッ♪」
「「そうそう♪」」
「それで良いんかい!」
まあ本人たちが満足してるならそれで良いか……。相変わらず提供クレジット好きの感性がさっぱり分からない……。ハァ〜……。
「中でも第17話の提供クレジットがとっても良かったんだよね♪ もう凄く大好き☆! エモエモ〜♪」
「ん……? 第17話……?」
『オケまり』の第17話って、確か茉莉花ちゃんがフルートをかなり吹けるようになって、その時みんなが茉莉花ちゃんの成長ぶりにとても感動した神回だったんだよね♪ 私にとって『オケまり』の中で一番大好きな話になるかも♪
「フッ、その気持ち凄く分かるぜ♪ ご覧のスポンサーだけでいつもやってたのに、第17話はラピゾーデだけが読み上げられてそれ以外の4社がご覧のスポンサーになってたんだよね♪ あれは本当に神回だった♪ うんうん♪」
「いやいや! 提供クレジットで神回と判断するのおかしいでしょ!?」
確かに第17話は神回だったけど、どこでそれを決めてるのよ!? 普通本編で決めるものでしょ!? 見る視点があまりにもおかしすぎるんだけど!! むぅ~!
「それめっちゃ分かる☆! 一部とはいえ、本作では唯一のスポンサーを読み上げる回だったからとっても嬉しすぎて、先生も観ててついテンションが爆上がりしちゃったんだよね♪ 6社分のCM枠の内、2社分を使うラピゾーデがこれまたとても素晴らしい……☆! キュン……♡」
「「YEAH〜♪ 戸村先生の発言に物凄く共感♪ FOOOO〜☆!」」
「ラップ口調で何共感しとんのじゃい! てか1つのスポンサーがCMを2回分使うってどういうことよ!?」
「ヌッフッフ〜……♪ やっぱりそこ気になっちゃうよね♪ では先生が特別に教えてあげましょう♪ 番組内で使われる提供クレジットは基本的に1社分のCMを30秒流してくれるんだけど、ご覧のスポンサーだとそのまま変わらず30秒分のCMが設けられ、スポンサーを読み上げられた場合は倍となる60秒分のCMが設けられる仕組みになっているの♪ そして『オケまり』の第17話ではラピゾーデが読み上げられていたため、それによってCM枠が1つ増えたので見事2社分のCMを流すことが可能になったわけなの♪ パチパチ〜☆! といってもこれももちろん例外はあるんだけどね♪ テヘッ♪」
「なっ……、なるほど……。それで1つのスポンサーが2社分使われるわけね……。一応納得です……。てか嘘でしょ!? 提供クレジットってそんな決まりがあったの!? 衝撃の事実すぎてとてもビックリなんだけど!!」
まさか提供クレジットに法則性があったとは……。こうしてどうでもいい知識がまた1つ増えました……。うぅ〜……、この人たちと関わっていくと無駄な知識がドンドン増えていくんだけど……。ズ〜ン……。
「そして『オケまり』は第2期もやることが決まってるから、提供クレジットがこれからどうなっていくのかとっても楽しみなんだよね♪ ニッシッシ〜♪」
「うんうん♪ 私も谷村さんと同じ気持ちだぞ♪ イェイッ♪」
「第2期はこのままランダムを続けるのか、はたまた固定していくのか……。これは絶対に見逃せないわね……! キラ~ン☆!」
「いや注目するポイント絶対そこじゃないでしょ!? 楽しみになる視点がおかしすぎるんだけど! どんだけズレた感覚をしているのよ!? むぅ~!」
「フッ……、璃緒ちゃんがそう思うのも仕方ないぜ……。何たって私たちは凄く変わり者だからな……。グッ♪」
「「うんうん♪」」
「ハッ……、ハハッ……」
本当そこはちゃんと自覚してるんだよね……。とても素敵で立派です☆! ハッ……! それだけで素直に感心してしまう私って案外チョロいかも……。あはは……。
「そんな変わり者な私たちがアニメを観て楽しむポイントは――」
「1に本編♪」
「2に主題歌♪」
「3に予告で♪」
「4はCM♪」
「時には5でミニコーナーも♪」
「そして6には何と言ったってもちろん――」
「「「提供クレジット〜☆! ジャ〜ン☆!」」」
「1つだけ余計なモンが入ってるんだけど!! あと何でわざわざリズムよく歌って紹介してんのよ!? おかげでちょっと口ずさみたくなったわよ!! むぅ~!」
正直あのテンポとリズムはクセになっちゃうわね……。下手したらハマりすぎて中毒になるかも……。ぐぬぬ〜……。
自由すぎる3人による提供クレジットワールド全開でそれに呑み込まれそうになる私……。未知との遭遇すぎて頭が終始ポカ~ンとしちゃいます……。ぐで〜ん……。




