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愛犬と行く怠惰な異世界スローライフ  作者: レーザーらいおんマン
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狩の時間①

「おおー! ベル似合うー!」

『ホントなの!ベル君かっこいいの!』

『そ、そうかな、? サイズもピッタリだし結構気に入った、かも、?』


鍛冶屋の別室で隼、ベル、キュイの1人と2匹は完成した諸々を試着したりしていた。

寸法などは買った時に測っていたのでもちろんサイズぴったりなのだが、この5日間で何度かサイズを変えているベルの寸法が変わっていないか少し心残りがあったらしく隼は安堵半分、純粋な憧れ半分みたいな声で褒めたたえた。

実際のところフェンリルであるベルの脳は全ての動作においてミクロ単位の手加減をしているので体のサイズを一定に保つこと、くらい知恵の輪解きながらゆうゆうと出来てしまうのだが、そんなこととは知らない隼にしてみたらこれがかなりすごく写ったことだろう。

ベルにしてみればこれくらい出来なきゃ1歩踏み出す度に石畳の地面が弾け飛んでしまうのだから当然だ、とゆう話なのだが。


「お前さんはホントにそんなんで良かったのか??」

「はい!皮鎧って動きの邪魔にならないので僕向きだと思ってたんです」

「そうなのか?ならいいが、よし!キュイのコアカバー取り付けたぞ! 大体3日に1回くらいのペースでカバー洗ってやんな! 洗い方はブラシかなんかで水につけながら擦るんだ! そんな難しいことないから頑張んな!」

「分かりました!」

『んにゅう、なんか変な感じなのです〜 でも嫌な感じはしないのです〜』

『動きの邪魔になったりしない?大丈夫?』

『うんなのです!』

「そらぁワシの力作じゃからな!! コアカバーに金貨3枚なんぞ聞いたこともないわい!いいご主人を持ったな?」

『その通りなのです!!』

「、、、ベルさん、キュイさん可愛い」

『隼、わかる、』


キュイの可愛さに打ちのめされてる若干1人と1匹は置いておいて、とりあえず全部試着した隼達は中々様になっていた。

隼はリザードマンと呼ばれるモンスターの皮から作られた皮鎧を着込んでいる。

大きな鱗が何百枚とついた鎧だ、見てくれは動きの邪魔になりそうなデザインをしている。

のだが、その予想に反して関節部の動きは滑らかそのものだった。

よく見れば関節の曲げるところだけ器用に鱗が剥がれているらしい。

鱗が剥がれていてもそこそこ強度のある皮のようで軽く引張って見てもその張りがわかる。

腰にはロングソードと呼ばれるようなやや長めの西洋風の剣が下げられていて研ぎ直しと柄の長さの調節がされた使いやすそうな剣に仕上がっていた。

ベルはそこそこ豪華な装飾のされた頭、胴、両手両足用の防具をはめている。

両手足の鎧には流れるような毛皮の彫刻が施され胴体の鎧にも同じように流れるような毛並みの彫刻と左右側の真ん中に小さくサイン?みたいなものが掘られている。

頭の防具は顔が見えるように周りを守るライオンの口が空いているようなデザインになっていて精密な鬣と頑丈そうな牙、赤く塗られた目がどことなく威厳のようなものを発していた。

これらは強度も申し分なくベルのプラス1.3くらいの攻撃なら耐えてくれるだろう。

両前足に再び目を落とすと鋭利で巨大な爪が4本ずつついた篭手、動きに違和感が出ないよう下は薄く上側に暑く作られた篭手は両前足の鎧と繋げられるようになっていてこれなら外れる心配も無さそうだ。

これら総重量210キロはあるので人間が使おうとしたらまともに動けなくなりそうなものだが、ベルにしてみれば背に葉が数枚乗っかった程度の差しかない。

要するに誤差である。

キュイは渦のような彫刻の掘られたコアカバーをつけているがあまり目立たない色に仕上げてくれたおかげでほとんど気にならないだろう。

そのあと重すぎて結局使えないとゆうことになった鉄球があったのだがそそくさとアイテムボックスに片付けて隼のせいで見た感じは分からない。

分かるのは鉄球の重みで若干歪んでしまった机からだけだろう。

鉄球の代わりとして《魔力素循環》が付与されたコアカバーに取り付けれる加工のされた魔石を購入しはめ込んであるため鈍い色のコアカバーに赤い魔石が良く映えている。


「うん!気に入ったよ!ありがとうガンク!これお代だ、」

「おう!ひーふーみー、、うむ丁度あるな!これから討伐依頼か?」

「ああ、一応そのつもりだけど、?」

「そうか!十分気をつけるんだぞ!なぁに若いもんがビクビクしてたって始まらん!はじめの一歩は豪快にじゃ!頑張ってこい!」

「は、はい!」

『はいなのです〜ありがとなのです!』

『ありがとうございました!』

「なーに気にするな!」


そんなガンクの言葉に改めて1度会釈した隼たちはゆっくり鍛冶屋を出るとその足で探索者ギルドへと向かった。



ーーーーー



「それではゴブリン討伐の依頼、受領しました! ただ、絶っっ対に危険だと思ったら逃げるようにしてくださいね? ハヤトさんはただでさえ薬草採取の時の前科があるんですから十分気をつけてオークとか強いモンスターとか出会ったら戦わず逃げることだけ考えてください!分かりましたね?」

「前科って、そんな滅多なこと起こらな、、」

「分かりましたね??」

「、、分かりました、!」

「よし!それじゃあこれギルドカードと依頼書のコピーです。 改めて確認です」

「はい!」

「ゴブリンは5体の討伐で大丈夫です。 それ以上の場合は5匹増える事に依頼の達成数が増えます。 ゴブリンは売れる部位が少ないですが魔石と眼球、舌と左耳を買い取れますからそれだけ剥ぎ取る事をギルドではオススメしてますね」

「うんうん、、覚えた。 魔石と眼球、それと舌と左耳だね! それじゃ行ってくる!」

「はい!気をつけてくださいねハヤトさん!」

「うん!ありがとルーラ!」


ニッコリと笑って言うルーラにヒラヒラと手を振って歩き出した隼はどこか気の抜けたような顔になってギルドの出口に行こうとして、何かを思い出したようにルーラを振り返る。


「そう!忘れてた!ルーラ?ポーションってどこで買える?」

「ポーションですか?登録の時使ったカウンターの右のカウンターですね! まだ買ってなかったんですか〜? 不用心にも!程があるんじゃ!無いですかねぇ!! 」

「うっ、わ、忘れてたの!」


怪我した時用のポーションを買い忘れていた隼にルーラは可笑しそうに笑いながら言うと指でヒョイヒョイッとポーションなど冒険の必需品を売っているカウンターを示した。

隼は苦い笑顔を浮かべたルーラに笑いながら言うと示されたカウンターに向かう。

そのカウンターは1番右側に設置されていた。

ほかのカウンターより3倍くらい大きいそこには男女2人の受付が立っていてカウンターの上には5冊の本が置いてある。

その中にはそれぞれ本に対応した、例えば薬品類と書いてある本にはポーションや解毒薬、虫除けの薬や日焼け止めの薬などが書かれている。

ポーションにしても初級、中級、上級、最上品質の4種類が用意されててこの4種類のポーションにもそれぞれ内科用と外科用があり外傷ならなら外科用で病気などなら内科用の物を使うことになる。

モンスターの中には病魔を操る個体もいるから、とゆう事になっているがこれを使うのはほとんどが病院や教会で病気の治療費が払えない人達が買うことが多く、ほとんどの街のギルドでは1つの事業として成立していたりする。

教会や病院では高額ではあるがかなり整った設備と高水準の教育を受けた回復魔法使いが沢山いて内科にも外科にも精通している。

のだが、ほとんどの平民は怪我を治すだけで数十枚の金貨がかかるような所2何度も行けるはずがない。

その点ポーションは濃度が高ければその分副作用があるものの、その値段は決して手の届かないものではなかった。

初級なら銀貨1枚。

大怪我の治療でも上級ポーションがあれば骨の見えた外傷くらいなら治ってくれる。

腕1本無くなっても最上品質ポーションなら治ってしまう。

その値段は金貨10枚する所としない所があるくらい。

もちろん十分高いのだが教会や病院では最低金貨10枚を超えるくらい。

重症で入って白金貨を要求されるなんてことも珍しくない。

そうゆう関係上、ギルドの薬品類の品揃えはそこそこ充実していた。


「や、薬品類の本、み! 見せてください!」

「はい、薬品類ならこの本ですよ」

「あ、すみません、、」


隼はやはり初めての人と話すのは向いていない。

キョドって聞く隼に受付の女性はカウンターに置かれている本を指さしてにこやかに教えている。

プラチナブロンドをポニーテールに結んだ地味顔の1見人族に見える女性だ。

隼が気付いているかは微妙なところだが彼女は巨人族の女性だった。

巨人族はベルと同じものを使っている訳では無いが体のサイズを自在に変える独特の魔法を持っていた。

巨人族の男性は生まれながら人族と同じくらいの体つきをしていて体を大きくする魔法が使える。

女性なら逆に平均数メートルで生まれ落ち10歳までに10メートルを超えるようになる。

彼女たちは体を縮ませる魔法が使えるので、彼女はそれを使って人族ほどまで縮んでいるようだった。

隼は指さされた本を慌てて開きラインナップを眺めていく。

10ページほど読み進めたところで買いたいものを一通り決めたのか顔を上げる。


「こ、この中級ポーションを5本、それと、解毒薬を5本と、痺れ薬を、お願いします」

「はい! 中級ポーション1本につき銀貨3枚、解毒薬は1本につき銀貨1枚、痺れ薬は1本でいいんですよね? 銀貨2枚ですので、金貨2枚と銀貨2枚になります!」

「はい!えーっと、、これでいいですか?」

「えぇ!ちょうどお預かりします」


アイテムボックスが珍しいのだと知ってから空の皮袋みたいな物をポケットに入れており、そこに手を突っ込んでアイテムボックスを開きお金を取り出すようにしていた。

ちょうどで払うと交換でそれぞれ注文した薬品を受け取り袋に入れるふりをしながらアイテムボックスに入れた隼は「うん、」と軽く頷くと顔を上げる。


「ありがとうございました!」

「いえいえ、これから依頼に行くんですよね?頑張ってくださいね!」

「はい!」


探索者ギルドの職員はみんな暖かいこともあり心がポカポカしている隼は大きく返事しながら軽くお辞儀をするとギルドを出てベルとキュイの待つ従魔舎へと入っていった。

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