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愛犬と行く怠惰な異世界スローライフ  作者: レーザーらいおんマン
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新しい展開

「あー、腹いっぱい、、」

『あっ!隼ご飯の前になんか食べたでしょ!?』

『ええ!?キュイとベルくん置いてけぼりで何か食べたのです!?』

「えぇ、まぁ串焼きは食べたけど、?」

『そりゃお腹いっぱいになる。 隼の自業自得、自重すべき』

『そうなんだよ!じちょお?ってゆうのは分からないけど、キュイとベルくんを仲間はずれにしてお肉食べるのは良くないんだよ!!!』

「わ、悪かったってぇ、!ちょっ、乗るなぁ!うぷっ、」


ご飯を終え部屋に帰ってきた隼はパンパンになったお腹をさすりながらベットに寝転んでいる。

そんな隼の何気ない一言に半日ほども別行動させられたベルとキュイがずごい勢いで噛み付く。

ベルは怒ると静かになるタイプなのでチクチク刺してくるので隼としても居た堪れない顔になるだけなのだが、、

キュイはその辺、感情表現が激しいものだがら腹を上にして寝転んでいる隼の腹に勢いよく落ちてきた。

その勢いで胃液が上がってきて飛び起きる隼とその勢いで落ちてしまったキュイが見つめあっている。

数秒の沈黙、破ったのはベルだった。


『そいえばアンコちゃんが使ったってゆうあの黒い雷のことなんだけど』

「ん? あぁ、あれめっちゃかっこよかったぞ! 結構威力もあるみたいだったし!」

『黒い雷、あのピカピカってなるやつです!キュイ分かるのです!!』

『それそれ!あれ多分黒霧と同じ破壊魔法派生スキルだよ多分』

「あれ?そうだったの?そいえばアンコちゃん黒雷って言ってたかも!曖昧にしか覚えてないけど。 でもそれがどうかしたのか?」

『そうなのです? 多分強いのですよね? 羨ましいのですぅ、』

『アンコちゃんも異世界からきてるかもなあって思ってね。 』


実際にはアンコは普通の特殊個体でたまたまそうゆうスキルが覚醒しただけなのだが、そう考えるにはあまりにも条件が整いすぎているのも事実だ。

そりゃ流石に普通の特殊個体が破壊魔法なんか使えるとは思わないだろう。

分からないのも仕方ない。


「うーん、なんか眠くなってきたな、」

『そうだねぇ〜、寝よっか』

『うんなの、おやすみなさいなのですぅ、、』


1時間ほど別行動していた時の話をしていた1人と2匹は重くなったまぶたを擦りながら一緒のベットに上がり込むと微笑みながら幸せそうに眠りにつくのだった。

あまりにも美しい光景だが、これを写真に収められたいことだけが悔やまれるだろう。

まったく、勘弁して欲しいものだ。



ーーーーー



「、、、こりゃあ、詰んだかなぁ?」


男は1人、汗をダラダラ垂らしながら目の前の光景に絶望していた。

目の前には数十メートルはあろうかとゆう巨躯、その体を1つ1つが拳より大きく赤黒く輝く鱗が覆っていた。

見つめる黄色い瞳はその存在が己を絶対者と理解している何よりの証拠、深い知性と最強の貫禄を宿していた。


『人間、我の寝床に無断で入るその不遜、いかにして返す?』

「(ひゃ〜、ドラゴンって喋れるのかよ聞いてないって、、)す、すみませんでしたぁ!!!」


男は心の声に関係なく、勢い込んで頭を地面に擦り付け土下座してみせる。

その姿が余程滑稽だったと見えるドラゴン、男のその情けない背中に嘲笑を送った。


『クク、情けない男だ。 貴様には殺すだけの価値も感じない、どこへなり逃げるがいいさ。 我に刃向かえぬような存在に興味は無いでな、』

「ッ!失礼しまっす!!!」


ドラゴンの言葉、それは慈悲ではなく嘲り。

だが、男はそんなこと気にしない。

勢いよく起き上がると全力でドラゴンに背を向け走り出した。

この地の名は赤熱地帯。

赤龍の大気を焦がすような体温に長い年月晒されたことによりこの地は黒く焦げた大地と昼夜問わず赤く染る空が特徴的だった。

その気温は男がいるのは赤熱地帯の末端にも関わらず40度を超えているだろう。

男が出会ったドラゴンは赤熱地帯の中央に住む赤龍の子だ。

正確には子の子の子くらいなのだが、ドラゴンにとってそこまで重要なことでは無い。

重要なのは、末端の赤龍であってもその力の4割ほどを扱えば半径1キロほどのクレーターくらい簡単に作れてしまうとゆうこと。

実際、このドラゴンの周りには不自然になにか強烈な攻撃で弾け飛んだような巨大なクレーターが幾重にも重なりその威容を示していた。

そんな黒焦げた赤い大地を全力で走る男、彼の名はレオン・ドリュシュナー(偽名)と言う。

元々は真っ黒だった髪、だが今は赤く染った空のせいで薄赤く輝いていた。

瞳も赤い世界を写しているせいもあり高音で熱され溶けた鉄のように赤く輝いているが、元は真っ黒の日本人らしい容姿だ。

だが、男はまだ絶望仕切った訳では無い。

男には目的があるのだから。


「(早くどこか街に出なきゃ行けないのにこんな足止めを食らうなんて、!ちくしょう勘弁してくれ! いや、これも試練とゆうやつだ、俺の女神は構ってちゃんがすぎるなぁ、全てを乗り越え君に会いに行こう。 俺は愛に生きると決めたのだから!!)」


男の心はバラ色だ。

人間とゆうのはよく出来たもので、あまりにも大きな希望の前には絶望も薄れ、その威容を愛が隠してしまうのだ。

本来なら全ての体液を撒き散らし気絶するような状況に置かれて、しかし混乱しきれなかったのも一重に天使様とゆう希望があったからだった。


「グルルルルルル!」

「キシャアアーーー!!!」

「ゥーーーーー!!!!ワンっ!ワンっ!! 」

「うおっ!ビックリしたァ!なんだ!?モンスターってやつか!?なるほどな勘弁してくれ!俺急いでんだ!!」


1匹可愛い鳴き声のやつが居た気がしないでもないが、男が走っている道は決して安全の保証された場では無い。

熱に強いモンスターはこの環境に適応してきた。

このモンスター達の特徴として世界的に知られている事だが、赤熱地帯に生息するモンスターは平均Aランクとゆう世界的に5指に入る魔境なのだ。

そんな場所を全力で走り抜けられる男が普通なわけが無い。

ほら、いま彼がモンスターをはたいて倒した。

体高2メートルあろうかとゆう巨大な赤いトカゲが浮かび上がりその威力を殺すこと叶わず叩かれた足を粉砕しそのまま胸も弾け飛ぶ。

浮かび上がったトカゲが地面に着地した時には既に絶命しているようで泡を口から出しながら倒れ込んだ。

血の色の泡が空気に触れて気化するのを男が見ることは無い。

既に数十メートルも離れてしまったあとなのだから仕方ないだろう。

その後も道にたち塞ぐAランクの化け物達だったか、歯が経つわけもなかったようだ。

男が駆け抜けた道の上には無数の部位の吹き飛んだモンスターが転がっていた。

男が赤熱地帯を超えたのはドラゴンから逃げてから3時間後の事だった。


「ここから更に4日全速力で走れば小さな町があるのか、、もうすぐ会いに行くよ、待っていてくれ俺の女神様」


男は希望を胸にその足をまた運ばせる。



ーーーーー



「うーーんっ!久しぶりの異世界だぁ、今回はスローライフで行こう、うん、もう面倒臭いの嫌だし、、」


また所変わり短髪の黒髪に赤黒い目を細めて遠い山を見つめる男。

男が立っている場所は、どうやらなにかの骨の上らしい。

大きさは体高10メートルはあっただろう、骨格からして四足歩行のゾウみたいな体格のモンスターだったことだけがわかる。

男が異界の地に降り立った瞬間、そこには巨大な影がさしていたそうだ。

まだ生きていたモンスターの姿はまさにアフリカゾウだったようだが、いかんせん相手が悪かった。

ゾウの鼻が持ち上がり、男に振り下ろされる。

次の瞬間、男の頭が高速で揺れたかと思うとゾウの鼻が根元から消えていたそうな。

男の口元には血痕が見える。

ただ、傷を受けたことによるものじゃないらしく男は涼しい顔で口をモグモグ動かしていた。

なにかのスキルだろうか?

そのスキルが次に発動したのは鼻が消え混乱していたゾウが男を警戒した瞬間だった。

男の頭が再び目にも止まらない速さで揺れる。

と、なにかのスキルが発動したのだろう、骨だけを残し臓物と肉が消え去ったゾウの骨が無惨に地面に転がってしまった。

男は影になっていて見えなかった光景を見つめ、呟く。


「ん?そ言えばここって、、そうだよなぁ!あの山やっぱ邪神の墓石置いてある山だよな!? 厄介なことになったじゃねぇか!やっぱりな!そうだと思ったよ!!!」


男が見上げた山は富士山より少し大きいくらいの迫力ある山だった。

その頂上は不自然に渦を巻いた雲に覆われている。

その雲は黒に近い紫色をしており、そこはかとなく不気味な気配を漂わせている。

そんな不気味な山に男は見覚えがあるらしく懐かしいものを見るような目で見ている当たり、この男は初めての転移では無いらしい。

さて、邪神の墓石について少し説明をしておこう。

邪神の墓石とゆうのは赤熱地帯と同じく世界全体を見ても5指に入る危険地帯、その中でも最も危険とされるイーブル山の頂上付近に存在するとされる最高難度のダンジョンのことを指す。

少し話はそれるが魔王の上位存在である魔神は3柱存在する。

この3柱が存在する限り魔物がこの世から消えることは無いだろう。

この3柱のさらに上に位置するのが邪神と呼ばれる神だった。

が、邪神の墓石と呼ばれるだけあってこのダンジョンは邪神の死体から生まれている。

つまり邪神は既にその永遠の命を失っているのだ。

それがいつ命を落としたかは歴史を追った所で分からないが約6万年前のことになるだろうか。

邪神の墓石で現れる魔物はそれこそ超越された化け物だらけだ。

他のSランクダンジョンでボスとして君臨するような化け物がこのダンジョンではモブのような扱いでバシバシ出てくるのだからやってられないだろう。

人類はこのダンジョンの1層の1割も知らないだろう。

そんなイカついダンジョンを攻略しようとしたことのあるこの男は転移場所に不満があるようでどこかむくれている。


「転移のさせ方に悪意を感じる」

「グルァァァァ!!!!!」

「ギギィイイイーー!!」

「ヂューーー!!」


男のそんなつぶやきをかき消したのは1匹1匹がSランク指定の魔物たち。

そんな魔物たちが殲滅されたのはそれから数秒後の事だった。

残ったのは骨の山と細身の男だけ。

傲慢の魔王の真骨頂は圧倒的な破壊力と無限に近い魔力、そしてあまりにも不遜で傲慢な性格と傲慢の名に恥じない絶対的な力だった。

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