表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
愛犬と行く怠惰な異世界スローライフ  作者: レーザーらいおんマン
28/36

異世界組⑥

「まずはごめんなさい、!!私が薬草採取に誘ったせいでこんなことになっちゃって!」

「いやいや、いやいや大丈夫だって! どっちにしろ明日には薬草採取に言ってたと思うし、そう考えると遅かれ早かれ同じことが起こってたって事だし!」

『いーや!ここは謝罪を受け取るべきだよ隼!』

「ええ!?ベルさん!?」

『そうゆう優しさって相手を傷つけるだけなんじゃないの? ボクにはよく分からないけど隼ならそう言いそうだと思ったよ?』

「うぐっ、そりゃそうだけど、、分かった!許した!アンナ!もう許した!!」

「ほんと、?良かったよ、怪我させちゃってどうしようかと、、」

『キュイはね?ご主人様無事だって信じてたから大丈夫なんだよ??』

「、、信じてくれてありがとうなぁキュイ〜!」

『こら!キュイに逃げない!』

「ハヤト、私助けられるばっかりで、怖くて助けになれなかった、、ハヤト、ごめんね、!」

「シオン!?ぜんぜんそんなことないし!!かもういいってばぁ!!!」

『ふふっ、アンタ達元気ね、アタシは眠くてダメそうよ、、zzZ、、』


場所は羽衣亭、アンナの部屋だと案内された室内にて、3人と3匹が向かい合っていた。

ある者は心から申し訳なさそうに頭を下げ、ある者は慌てふためいて何とか落ち着かせようとしている。

ある者は冷静に慌ててる男を諌め、ある者は内容の半分も分かっていないので自慢げに胸を張っている。

まぁ物理的に胸などないのだが。

またある者は悔しさを滲ませた顔で俯いている。

そんな重い空気の中、呑気な声を上げて倒れるように眠ってしまった兎が1匹。

その黒い毛皮は相当にフカフカしていて思わず飛び込んでしまいそうな魅力を秘めている。



「ぷっ、あははっ! アンコお眠だったかー!」

「アンコちゃん頑張ってたもんね。 お疲れ様」

「ぷっ、クック、、いやぁ、向いてないわ僕!辛気臭いの向いてない!!」

『ははっ!そうだね』

『、?、?? よく分かんないけど仲良しなのはいい事なのです!!!』


寝てしまった黒いうさぎに癒されて頬がほころんだ一同は長いこと笑って、夜ご飯の時間までしっかり談笑し、黒兎のアンコを叩き起して1階に降りていった。



ーーーーー



「あ!ハヤトさん!に、アンナお姉ちゃんにシオンさん、? 不思議な組み合わせ、お姉ちゃんハヤトさんとお友達だったの??」

「、、アンナお姉ちゃん?」

「あぁ、私がこっちに来てすぐの時からクーちゃんの家族にはお世話になってるのよね。 それでクーちゃん遊ぶこともそれなりにあったし、そんな訳で私の事お姉ちゃんって呼んでくれるわけ!」

「クーちゃん、だって、!? えー!いいなぁ僕のこともお兄ちゃんって、、」

「えぇ!?嫌ですよ!!恥ずかしいです!!」

「そ、そっかぁ、、」

『隼が落ち込んでる〜 お腹すいたんだけど!』

『ご主人様!元気だしてなのです!!』

「ク、クラナちゃん、あの、こんにちは、!」

「はい!シオンさんもこんにちは!それじゃご飯の用意してきます!あの空いてる席で待っててくださいね! あ、でも人数が人数ですね、あ、アソコふたつ机空いてるのであそこ使ってください!」

「うん!ありがとクーちゃん」

「楽しみだなぁクーちゃ、、」

『隼、ちがう』

「もぉ!ハヤトさん!?」

「、、楽しみだなぁクラナの料理楽しみだなー!!」

「あははっ!ハヤト拗ねてるー!」


転移が早かったアドバンテージでクラナとただならぬ仲らしいアンナに結構嫉妬している隼がどさくさに紛れてクーちゃん呼びしようとして猛反発を受けむくれる隼はどこか可愛くもあるのだが、画面内に美女と美少女が計3人もいる状況ではさすがにそんな感情が浮かんでくるのはベルさんだけなようだ。

そのベルさんはシュンとなっている隼の頬をぺろぺろの舐めて慰めるとみんなで奥の方で空いてるふたつの机の方へと向かっていった。


「そいえばハヤトくんさ?七つの大罪ギフトって聞いたことある??」

「、?何そのカッコいいの? ごめんだけど聞いたことないなぁ」

「そう? えっとね、七つの大罪ギフトってゆうのはそれぞれ7人存在する魔王が1つづつ持ってるギフトのことなのね?」

「おお!魔王!やっぱりいるんだ!」

「へぇ〜魔王なんてのもいるんだね?」

『魔王、?』

『魔王ってゆうのはなんなのです?』

「あ、そっかベルくんとキュイちゃんは分からないよね!魔王ってゆうのはモンスターの王様、みたいなやつなんだけどね?凄く強いの!それこそベルくんのあのすごい速度で走るヤツ!あれをデフォルトでやってくるぐらいのことは平然としてくるし、ベルくんの100倍くらいの攻撃力を持ってるはず!」

『そ、それは怖いのです、! ベル君よりも強いなんて、想像できないのです、!』

『外にはそんな危険なのが7体も、、隼!外出禁止令です!!』

「んぇ!?そうなるの!?やたやだ!!ベルさんヤダー!!!」

「いや、ハヤトくんも外出は出来るだけやめた方がいいと思う」

「えぇ!?アンナまで!?」

「なにか理由があるの?」

「うん、ここからが大事な所。 さっき部屋でも話したよね?ベルくん達とハヤトくんの方に向かってる時ホーンラビットの群れに会ったって。 湖の近くに行く途中も何回もモンスターに襲われたけど、正直あの量は異常だったと思う。オークが森から出てきたのだって巡回にしてもどうも違和感がある」

「ふむふむ、」

「うん、うん、!」

『うーん、?難しいのです〜』

『そっか、あれはやっぱりおかしかったんだ』

『、、zzz』


席に座った途端、口火を切るように話し始めたアンナの話しに、一同はどうも要領負えないとゆう感じで聞いていた。

が、そんな一同の反応を予想していたらしいアンナは特に気にする素振りもなく先を続ける。

ちなみにアンコはと言えばアンナの膝の上でコロコロと喉を鳴らしながら撫でられている。

まだ眠っているようだ。


「でね?こうゆう現象って私がこの世界に来てから初めてのことではあるんだけど、歴史的に見れば定期的に起こってることみたいなの」

「ほぉ?それと魔王になんの関係が?」

「七つの大罪ギフトってゆうのが原因なの?」

『難しぃのですぅ、、!』

『、、、、、なるほどね、魔王の復活直後の大気魔力素不安定供給現象ってゆうのがあるんだね』

「ありぇ?ベルくん知ってたの??その通り!傲慢の魔王以外の6体は討伐されると100年周期で復活するんだけど、魔王の復活はその度に待機魔力素の流れに悪影響を与えるってゆう特徴があるの。でも傲慢以外の6体は健在なのよね、となると傲慢の魔王が復活したことになるわよね? 傲慢の魔王が復活するのはこれで3度目、そして傲慢の魔王復活の際には魔力素の乱れ以外にもう1つ、連動的なモンスタースタンピードの予兆が各地で確認されるようになるらしいの。私は今それが起こってるんじゃないかって予想してるの」

「何それ怖い、モンスタースタンピードってのはあれだよな?急増殖してこれまでの資源じゃなりゆかなくなったモンスターが新しい場所を求めて種別問わず大移動するってゆう」

「そ!ハヤトくん正解! もっと言うとモンスタースタンピードは高確率で大量の人と食材が存在する都市部を目指すことが多いの。 まだまだ変化は始まったばかりだしスタンピードが起こるにしても今すぐじゃない、けど強力なモンスターが住処を失い始めてるのは間違いないの!だからせめて装備がしっかりするでは外に出ることとかは控えた方がいいと思う」

「なるほどなぁ、わかった!とりあえずあと4日は装備も揃わないし都市内で出来ることに専念するよ!」

『そうだね、、こうなったらもう隼には1歩もシューガルの外に出て欲しくないけど、そうゆう訳にも行かないもんね!装備そろったら安全なところだけ回ろうね!』

『怖いけどご主人様とベルくんがいるならキュイは大丈夫だって思うのです!!』


もっと言うと傲慢の魔王の復活はダンジョンにも大きな影響を与えて中のモンスターを凶暴化させだいたいランク1つ分は上の力を与えてしまうのでこうゆう状況で最も危険なのはダンジョンに行くことだったりするのだが、どっちみちダンジョンに入ることの出来ない隼には関係の無いことだろう。

ちなみに、即座に知識から原因と見られる現象のことを見つけ出してしまったベルはやはり生物としての格がそれはもう高いようだ。

、、、さて、こんな重い話をしている間にそこそこ時間が経ってしまったらしい。

お盆を2つ抱えてやってきたクラナが歩いてくる。


「アンナお姉ちゃん〜それにハヤトさんにシオンさんのご飯持ってきましたよ〜 ベルくんたちのご飯もすぐ持ってくるからね!今日のご飯はトメトとシャガーのスープとハクサクとケベツのボア肉巻き、それからご飯がアンナお姉ちゃんもハヤトさんもシオンさんもご飯が好きみたいだったよでご飯です!!」

「お!おいしそう!!ありがとうクラナ!!」

「わぁ!!今日も美味しそうだねクーちゃん」

「お、美味しそうだぁ、!」

『キュイもお腹すいたのですー!!!』

『お腹すいたぁ、隼ちょっとアーンを、、』

『ふわぁ、いい匂いがするじゃない、おはようアンナご飯かしら?』


出てきた料理はジャガイモとトマトのスープに白菜やキャベツを薄く切ったボア肉で巻き焼き上げたもの、そしてテカテカに光る美味しそうな米だ。

一同喜びに飛び上がりそうな様子で夕食に盛り上がっている。

どこかのオオカミが隼人にアーンしてもらって嬉しそうに照れているのを真似して

コレまたどこかのスライムがハヤトにアーンしてもらったり、冗談で口を開けて隼に「アーン」と言ってみたらほんとに食べさせられてテレッテレで夕食に逃げるシオンがいたりそんな様子を眺めて珍しいものを見た、と目を丸くしているアンナがいたりそんな喧騒には混ざらずマイペースに食べるアンコがいたり、夕食は愉快に過ぎていった。


「シオンとハヤトくん随分仲良くなったよね?私妬いちゃう〜」

「そ、そんな事ない、よ、!」

「えー?そんな甘えといて今更それは無理があるかなー???」

「ん、?アンナ呼んだか?」

「うーん、別にー」


随分仲良くなって、とからかわれて真っ赤になるシオンなんて1幕もあったが、概ね夕食は平和だっただろう。

30分ほど、それなりに食の早い一同は「ごちそうさまでした!」と言うもそれぞれ隼、ベル、キュイとアンナ、シオン、アンコに別れ自分の部屋へと帰って行ったのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ