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愛犬と行く怠惰な異世界スローライフ  作者: レーザーらいおんマン
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異世界組①

「これでランクD探索者アンナさん、ランクG探索者シオンさん、ランクF探索者ハヤトさんの3名で薬草採取依頼の受注完了しました。アンナさんが付いていますがくれぐれもモンスターには気をつけてくださいね」

「はい、ありがとうございます」

「あ、えーっ、あっ、ありがとうございました!」

「えっと、あ、ありがとうございます!」


あの後臨時パーティーを組んで薬草採取をすることになった3人と3匹、3匹は従魔舎でくつろいでいる。

3人はそれぞれ返されたギルドカードを受け取りアンナが代表して契約書を受け取っている。

受付嬢はルーナではなく茶色い髪に低い身長と控えめな体、そして抜群の顔面偏差値をしたロリっ子であった。

ただ、その仕事は妙に様になっていてどうも見た目通りの年齢とは思えない。

彼女はドワーフ族だ、ドワーフ族の男性は青年まで一気に成長し長い全盛期を迎えるのだが、ドワーフ族の女性は10歳くらいまで育つとそこで成長が見てわかるほど遅くなる。

ドワーフ族の平均寿命は260歳と言われるがそのうち女性は200歳ほどまでほとんど変わったところが見えないほどに遅く、その後急激に老けるとゆう変わった周期を持つ。


「それでは、くれぐれも命第1でお願いします。 行ってらっしゃいませ」

「「「はい!」」」


軽く会釈して言う受付嬢に元気な返事を返した3人は踵を返して探索者ギルドを出ていく。



ーーーーー



「キュイ、この辺でいい?」

『うーん?薬草だよね? もうちょっと奥の方行くといっぱい生えてるんだよ? あ、あっちももうちょっと行ったらいっぱいあると思うの!』

「お!2箇所か、上々だな!」

『全くキュイは何でこんなに優秀なんだー!!!もう!可愛いぞ!!』

『にゅう〜、ベル君くすぐったいの〜』


聞かれて直ぐに2箇所も群生地を言い当ててしまうキュイは平常運転で優秀だ。

そんなキュイはベルに舐められて照れくさいやらこそばゆいやらでクネクネしている。

そんなキュイの能力に目ん玉飛び出そうなほど驚いている2人を置き去りに。


「えっと、キュイちゃん、もしかして薬草がある場所がわかるの、??」

『、?うんなんだよ!キュイの魔法なんだよ! 』

「魔法!? 魔術じゃなくて!? スライムが魔法を使えるなんて聞いた事ない、、あ、スライムロードは魔法使えたのか、、 ハヤトさん、キュイちゃんって特殊個体のスライムなんですか?」

「え?あぁ、多分そうなんだと思う、ステータスに書いてあるわけじゃないしなんとも言えないんだけどね」

「え?ステータスに書いてないってどうゆうこと?」

「ん?そのままの意味だぞ?」

「そんな事ない、と思うわよ? アンコちゃんのステータスには、特殊個体って書いてあるらしいし」

「え!?そうなのか!? え、なんでなんだろ、、」


またキュイの謎がひとつ深まって内心頭を抱える隼。

ステータスに書いてない理由は通常種だからなのだが、まぁこれだけ特別なら普通分からないだろう話である。

魔術とゆうのは、簡単に言うと魔法が魔力を使って発動した現象であることに対して魔力素を使って発動させる現象のことを言う。

スライムは基本的に魔術しか覚えないとゆうのが常識なので、転移4日でも魔法に精通し始めているシオンは疑問に思ったのだろう。


「まぁ詮索はなしにしましょう!それより今は2箇所をどう回るかです!」

「たしかに、これだけ数がいるなら3人?ずつで別れた方が効率がいいよね」

「ホントどう別れる、?」

『キュイと隼は別にがいいんじゃないの?』

「え!?なんぜ!? ベルさんは一緒だよね!?」

『いやだって、隼は合一化でキュイの魔法コピーしたら薬草の場所分かるでしょ?』

「ん、?あ、そっか」

「そんな便利なスキルあるの、?さすが隼さんですね、私も頑張ります、!」

「そっか、それなら隼くんとキュイちゃんで別れてもらうことになりそうねぇ、」

『キュイご主人様と別々なのです、、?』

『「「うぐっ、、」」』


1匹と2人がキュイの悲しそうな声に狼狽するが、1人と1匹特に何も感じてない奴がいる。

1匹は黒ウサギのアンコだ、理由はよくわかってないから。

もう1人は?シオンである。

異性との共同作業とゆうことで見た目以上に緊張していてそれどころじゃないのだ。


「そうだなぁ、うん、隼とシオンとベル君で1チームでどう?」

「シオン?僕とチームなんて大丈夫か、、」

『ベル君とも別々なの!? 嫌なの!!!!!!絶対だめなの!!!キュイはね?泣いちゃうんだよ!?』

「んえ!? えっと、どうしよう、従魔だけで行動する訳にも行かないし、1人従魔2匹担当するんだからいちばんランクが高い私がやるべきだと思うんだけど、、」

「そっかアンナは従魔2匹でいいんだな、?」

「え?うん、いいけど」

「じゃあ僕とシオンとアンコちゃんでチームを組もう」

『え?アタシ?別にいいわよ?』

「ふぇ!? んんっ、、わかったわ、 任せて!!」

「そっか、じゃあ私はベルくんとキュイちゃんを受け持つわね! 私はあっちの湖側を探すから隼くん達は向こうの森側をお願いしていい?」

「わかった! それじゃあらかた集めたらアンナの方に合流するよ」

「うん!助かるわ!」


珍しく、本当に5年ぶりくらいに空気を読んだ隼の一言によって大体の内訳が決まった。

大体のことが決まって、隼達は3:3で別れて歩き始める。

キュイが察知した薬草の場所は2つだった。

1つは先に湖がある場所、アンナとベルとキュイが向かった方だ。

そしてもう1つはもう少し進めば森がある手前側のひときわ大きな木がある場所。

隼達は大木の方に向かって一直線、進み始める前に”合一化”を発動させた隼の案内で進んでいく。


「そういえばハイラとカークは別行動なのか?」

「うん。 私以外の3人はみんなランクDなの。私が入る前から探索者パーティーをやってたらしいからね」

「そうだったのか? あ、そいえばアンナに拾われたって言ってたな」

「そうなの、戦闘訓練の時は私だけじゃ心配だってゆうのと私の実力を見るため?って言って着いてきてくれたんだけど、いつまでもランクの低い私に付き添ってたらパーティーが金欠で立ち行かなくなっちゃうでしょ?」

「確かにそれはそうだ! なるほどアンナがシオンを手伝ってハイラとカークでパーティーの資金を稼いでるのか」

「うん、そんな感じ。 私は1人で出来るって言ったんだけどさすがに危険すぎるって押し切られちゃって、、」

「それは仕方ないだろ」

「でも迷惑かけたくないでしょ? 私も早くランクを上げて支えられるようになりたいんだけど、、」


雑談を挟みながら歩いている隼達、こうゆう新人育成のため別行動をとるパーティーとゆうのは探索者ギルドのような良心的なギルドではよく見られる。

環境のいいギルドであればあるほどギルドの登録者は新人育成、とゆうものの重要性を理解している。

これは戦闘講習のような、いわゆる福利厚生が行き届いた環境に身を置くため発想にそういった考え方が自然に入ってくるからだ。

実際、講習でこれら新人育成の方法などを聞くことも出来る。

逆に冒険者ギルドや弱小ギルドのような偏った実力主義の環境では新人育成とゆうものが存在しない。

最も古風な雑用係のように新人をこき使ってギルドの厳しさを教える、みたいな考え方はかなり強いのでそれなり以下の育成環境は存在するのだが。


「お、この辺だな」

「へぇ〜、あ、ホントだ。 この辺に生えてる草周りの草と少し違うね? 色が明るいって言うか、」

「シオン違いわかるの!? 僕わかんなかったよ、最初に見た時全くおなじにしか見えなかった、、」

『アタシは分かるわよ?匂いが違うもの! 薬草は暖かい匂いがするのよ?』

「暖かい香り、、うーん分かんないなぁ、」

「隼さんは魔法でわかるんだももん、私より全然すごいとおもう」

「いやいやいや、」

「いやいやいやいや、」

『仲良いわねアンタ達?』


互いに同族だと本能で嗅ぎ分けている2人、意気投合するのもなかなか早い。

この辺隼は幸運な出会いだったのだろう。

最も、シオンにとってみたら異性免疫の欠片も無いくせに無駄にグイグイ行くタチの隼はなかなかに厄介なのだが、そんなこととは知らない隼は気楽に「シオン凄いな!?」とか驚き顔で頭撫でたり時代が違えば1発でパクられそうな事をしている。


「よし、とりあえず見える限り集めてみよう!」

『ええ、任せてちょうだい!』

「う、うん、頑張るね、!」


アンナは若干陽キャっぽくて話す時に気張っている隼、シオンとは自然体で話せるとゆうのもありハツラツと言い放って我先にと草を抜いていく。

アンコは器用に抜いた薬草を口に加えて固定しながら集めている。

アンナとの付き合いが長いのもあり薬草採取にも慣れているのだろう、手つきがなかなか手練ている。

シオンはと言えば目を白黒させて真っ赤にしながら若干裏返った声で返すと自慢の目でしっかり薬草を見分けながら結構な数を摘み取っていったのだった。

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