いざ訓練場④
これからは3日おきに更新します。
理由として仕事が忙しくなって来て時間が取れないとゆうのがありまして、の理解お願いします
「さて、あとは行動省略と合一化だけか、まずは簡単に試せる合一化からだな」
『おおー!どんなスキルなの?』
『合一化?ってどうゆうのなのです?』
「そうだな、簡単に言うと仲間のスキルをコピーして使えるスキル、かな? まぁ見た方が早いしちょっと見ててくれ」
隼は言うといためですぐに分かるベルの縮尺自在をコピーする。
合一化はスキルレベル分のスキルを仲間から借りて、代わりに自らのステータスでいちばん高いものの半分を相手に貸し出すスキルだ。
隼の場合は8000以上あるMPがここに当たる。
4000以上のMPがベルに流れ込み、隼とベルの体が一瞬淡く光る。
「よし、これで合一化は成功だな、あとはスキルがしっかり使えるか調べれば次に移れるな」
『魔力の共有なんかも出来るんだね! 魔力が4000も上がっちゃったよ!』
『おおー!!!凄いの!キュイもやってみたいのー!!!』
「ん?キュイもか? そうだなぁ、じゃあこのスキル試したらキュイとも試してみよう!」
『うんなの!!!』
『良かったねキュイ!』
喜ぶキュイと楽しそうなベルを見ながら縮尺自在を発動させる隼。
隼の右腕はみるみる大きくなって1.5倍ほどに大きくなったところでピタリと止まる。
「コピーだから効果は半減しちゃうんだよなぁ、それでも使えるのは分かったし儲けものか、」
『サイズ縮めるのは簡単だけどサイズを大きくするのは倍倍ゲームみたいに魔力使うからね〜』
『?充分すごいのですよ?』
「そ、そうか!? ありがとうなぁー!!!きゅいー!!!」
『ご主人様!?ちょっと、恥ずかしいのです、!』
『キュイは可愛いからね、仕方ない、』
隼のこういった反応には慣れ親しんできたベル、至って冷静である。
特に嫉妬する感じもないあたり相当キュイを気に入っているのがわかる。
さて、それじゃ隼の合一化で変えれるサイズが効果半減とはいえ、なぜこの程度なのか、とゆう話をしよう。
そもそもベルが縮尺自在で体を大きくしようと思ったら魔力がある限りどこまででも大きくなることが出来る。
隼には及ばないまでもベルの魔力量は相当なものだ、この魔力で体を大きくしようとしたら軽く数百メートルの巨体に成長することくらいできるだろう。
では隼も効果半減なら最低でも50メートルくらいの巨体になることが出来るはずだ。
ではなぜ出来ない?いくつか理由がある。
まず1つ、合一化でコピーしたスキルは必要な魔力の量が基本的に合一化のレベルとコピーしたスキルに最低限の効果を及ぼすまでの魔力量から計算されるから、だ。
つまり魔力の上限があまりにも低くて魔力量のゴリ押しとかも出来ないわけである。
2つ、ベルのスキルレベルが低いからだ。
合一化はスキルレベルまで全部コピーするスキルなのだが、縮尺自在はスキルレベルが上がれば上がるほど魔力の必要量が減っていく仕様になっている。
つまり仮にベルの縮尺自在レベルが16のMAX値に達していたなら今の世知辛い上限でも身長をビルくらいに大きくすることが出来るはずだ。
3つ、これは単に隼の魔力固有の性質と縮尺自在ってスキルの相性がそこまで良くないからだ。
魔力には個々人に目で見てもステータスを見ても分からない個人差とゆうのが生じる。
ちなみに、稀に存在する魔眼スキル、その中でも魔力を視認するタイプの魔眼を持つものならこの個人差を見分けられたりする。
この個人差はそのまま魔法やスキルへの適正に繋がるのだ。
隼の場合は基本魔法と呼ばれる転移前に貰ってオールレベル10の魔法、あれが隼の性質にあったものだった。
とゆうか隼は魔法系にかなり高い適性を持っている代わりにスキル系にはあまり適性が無かったりする。
これによって隼の手は微妙に膨張しただけだったのだ。
「さて!最後に行動省略を試そうな!」
『うんなの! どんなことが出来るギフト?なの?』
『行動省略って言うくらいだから、近ずいて攻撃して離れる所まで一瞬でできる、みたいなギフトだよね?』
「お!ベルせいかい!まぁ行動省略中は攻撃は出来ないんだけどね。 ただ、距離を詰めるとか攻撃の1歩手前までなら省略できるらしい。 ようは省略中にダメージを与えるのが無理って話なんだ。 方陣魔法とかも方陣の展開と発動、ヒットの瞬間まで省略して次の瞬間に当てる、みたいなことなら出来るはずだよ。」
『おおー!!!すごいの!!!』
『すごいね!? すごい使えるスキルなんじゃないの?』
「あぁ!多分めっちゃ使えると思う! とりあえず試して見よっか」
隼は言うと慣れた手つきでゴーレムを作る。
「まずは普通に攻撃してみるか」
言うが早いか姿を消した隼。
少しズレてはいるがほぼ同じ場所に再び隼が現れたのは一瞬後の事だった。
もちろん、フェンリルとゆう伝説級のモンスターの目を持つベルには攻撃の瞬間チカチカと現れる隼と無数の方陣魔法が見えていたのだが、キュイや周りで見ていた探索者達からは本当に一瞬で全てを叩き込んで帰ってきたように見えただろう。
それと、ゴーレムの体が地面に転がされているのを見る限り隼はゴーレムの足をひっかけてコケさせて帰ってきたらしい。
帰ってきた隼は慣れない事で脚でももつれたのだろうか?
鼻を押さえながら涙目で強がっている。
そのまま涙が引っ込むまで鼻を押さえていた隼がベルとキュイへ振り返ったのは5分ほど後だった。
『隼、鼻ぶつけた?』
『ご主人様大丈夫なのです、?』
「大丈夫くない、いたい、」
どこか意気消沈している隼にだいたい察したベルとキュイにやはり元気の無い返事を返す隼。
『それで? あと何試すの?』
「ん?、あぁ、試すのはもう全部やったよ? おしまい! お疲れ様でした!って感じ!」
『そっか!省略した間に全部終わらせちゃったんだね!さすがご主人様なんだよー!!!』
『うん!隼は本当にすごい!!! ボクじゃ出来ないなぁ〜!』
「だろ?結構頑張ったからな!」
隼の褒め方をこころえてるベルはちょっと適当な感じもするが、隼の頬をぺろぺろと舐める。
嬉しそうにベルを撫で回しながらもキリッとした顔を意図的に作った隼が再び話し始める。
「なるだけ全力で殴ったけどダメそうだったから魔法陣の形成を省略してみたんだよね。 ひとつ見本になるもの作ってそれを元に同じのをいっぱい複製したのさ! これが大当たり! なかなか使い勝手が良くてさ! まぁ殴ってる時に躓いたから鼻痛すぎてそれどころじゃないけど!!」
『もぉ!無理しちゃダメなんだよご主人様!!』
『そうだよ隼! 心配させるな!もう!!』
「んぐ、わかったよォ、、」
「、、隼だよね? 大丈夫?絆創膏つかう?」
「隼さん大丈夫ですか、?」
「、? あぁ大丈夫だいじょう、、ん?あれ?アンナとシオンか? 」
誇らしそうな、落ち込んでるような、そんな微妙なテンションの隼に声をかける女性が2人。
一区切り着いたとみて近付いてきたアンナとシオンだ。
ゴーレムで訓練していたのだろう。
アンナは戦闘講習の時と同じハルバードを担いでいる。
ただ、そのハルバードから漂う薄赤い煙のような物からはあの時感じなかった妙な気迫がある。
そんなアンナの後ろには真っ黒な体に真っ黒な目、頭には正反対に純白の角を生やした兎がぴょこぴょこと付き従っている。
ゴブリンとおなじFランクの魔物、ホーンラビットだ。
もっとも、この地域に限らずこの世界中探してもこんな配色のホーンラビットは恐らく100匹も居ないだろう、キュイと同じく特殊個体と呼ばれる個体だ。
その特性としてかなり優れたスキルやステータスを有しているはずである。
様子から見てアンナの従魔だろう。
シオンはあの時と違い槍ではなく杖を持っている。
槍はあくまでもサブウェポンだったのだろう。
本来は魔法職なのか、実際シオンの魔力量は隼に迫るものがあったりする。
杖は長い枝の先に小さな魔石が3つはめ込まれたもの、品質としてはEランクかDランクの探索者が使うものなのだが、転移してきて5日ほどにも関わらずかなり様になっているところを見ると相当頑張って魔法を勉強したのか、とゆうのが分かるだろう。
とは言っても転移して5日、まだまだ実力も伴っていないだろうが、将来有望であることに変わりは無い。
「2人も訓練か?」
「うん!隼は?魔法の練習をしてたみたいだけど、近接職じゃなかったの?」
「私も思った、隼さんは生粋の達人だったから」
『ご主人様? この人達だれなの??』
『僕にも教えてよ?』
「あー、そうだな、まずは紹介からだ!こっちの猫耳で可愛い方はアンナで、こっちの黒髪で可愛い方はシオンって言うんだ。 こないだ僕だけで戦闘講習っての受けたでしょ?その時チームを組んだ4人パーティーの2人 」
「隼さんそんなおだてても何も出ませんよ?」
「危ない危ない、イケメンの軽口に騙されるとこだったわ、、」
「え、なにそれ、、どゆこと、?」
日本時代の隼、その最後の異性とのまともな関わりとゆうのが小学生で止まっている、とゆうのが現れた瞬間である。
隼は「女の子は可愛い」とかゆう死ぬほど偏った考え方をしていた。
ので、基本的に隼が人を紹介する時はこんな感じになる。
そんな事情を知らない2人、アンナは照れつつも言われ慣れているのか軽口で返す。
のだが、シオンは言われ慣れてないのだろうか? かなり整った顔をしているのだがそんな顔を真っ赤にして嫌味を呟いて顔をさらに俯かせている。
あとよく分かってない隼である。
『あ!そうだったんだ! ボクはベルっていいます。アンナさん、シオンさん、隼がご迷惑を、、』
「ちょっベルさんなんかお母さんみたいになってない、??」
『そんな事ないよ隼!』
『キュイはね?キュイっていうんだよ? よろしくなんだよ!』
「キュイだけだ、僕を真に癒してくれるのは、、」
『ちょっと隼!そうゆうこと言ってると怒るよ!』
『キュイは照れちゃうのです〜!』
「え、ええ! よろしくね! キュイちゃんと、ベルでいいのかな、? この後ろに着いてきてる黒ウサギちゃんはアンコちゃんっていうの!よろしくね!」
『アンコよ!よろしくね!!』
「よろしくお願いしますキュイちゃん、ベルくん、?」
『うん!よろしくなんだよ!』
『よろしくお願いします。』
「、、、なんか僕、蚊帳の外じゃない、??」
置いてかれないように食らいつく隼はなかなか無様なのだが、シオンは特に気にした風もなくベルとキュイの異常性に気付いたのだろう、食い入るように見つめている。
アンナはアンナで隼の様子に戸惑っている、とゆうより若干引いている。
黒ウサギのアンコはと言えばマイペースに挨拶だけ済ませてアンナの周りをぴょこぴょこ飛びはねている。
ところで、顔が良くてキャラクターの濃い集団、とゆうのはなかなか目立つもので、隼達1団を遠巻きに見つめる探索者達の目は嫉妬やら何やらで淀みに澱んでいたらしい、と添えておこう。




