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愛犬と行く怠惰な異世界スローライフ  作者: レーザーらいおんマン
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いざ訓練場②

「はい、ギルドカードの確認と書類の制作が終わりましたよ!」

「お疲れ様。 銀貨一枚分でお願いね? 」

「銀貨1枚分ですね!分かりました!! 5時間貸出、と、これで大丈夫ですね!」

「ありがとルーラ!」


言いながら差し出された訓練場の使用許可証とギルドカードを受け取って銀貨を1枚カウンターに置く隼。

ルーラとクラナにはかなり心を開いている隼、他の人と話すのとは比べ物にならないフレンドリーな雰囲気からは若干だが友達がいない弊害で人との距離感が分かってない隼らしさが出ているようで、かなりテンションがおかしい。

そんな様子に「私にも慣れてきてくれたみたい!」と心の中で微笑まし気に微笑んでいるルーナだが、たぶんこの辺も顔がいいからこそ許されているだけなのだ。


「それではハヤトさん、これで訓練場の使用が可能です。 5時間の使用で銀貨1枚となります、時間を10分以上オーバーしてしまうと違約金としてさらに銅貨20枚の支払いが必要ですので気をつけてくださいね」

「なるほど、参考になったよ。オーバーしないように気を付けるね」

「はい! では、訓練場は安全とは言っても十分気をつけて使用してくださいね!」

「あぁ!了解だよ!」


訓練場の使用は1時間刻みで設定できる。

1時間につき銅貨20枚、隼はキリのいい数字として銀貨1枚分借りたが、基本的な探索者は銅貨10枚分、30分借りる場合が多い。

なにせ訓練場に備え付けられた機能の1つ、ゴーレム生成を使って訓練する場合、ゴーレム1体の持続時間が約30分だからだ。

腕がなまらないように訓練するのなら30分の打ち込みでも十分な効果があるのである。

30分経過すると自壊する設定になっていて、魔法や物理攻撃への耐性に特化した作りになっていて破壊が難しいのも1つ要因だっただろう。

このゴーレムを機能停止させられるレベルになったら1人前の探索者、とゆうのは探索者たちの共通認識だった。

、、、銀貨1枚と交換して訓練場の使用許可証を受け取った隼はベルとキュイが待つ従魔舎に向かう。


「ベル〜キュイ〜いくぞ〜」

『あ、隼早かったね?』

『ご主人様!お疲れ様なの!』


元気な返事のした方を見るとベルの背に乗ったキュイが飛び跳ねて喜んでいた。

全く可愛い光景である。



ーーーーー



『ひゃー!大きいね? 』

『大きいのー!!! 』

「さてと、ベル、キュイ、色々話したけど最初にやる事は決まってるから早速始めよう」


そう言いながら隼はキュイに目を向ける。


「これから魔法の発動テストとキュイの可能性拡張を始めたいと思う!」

『はーい!』

『はいなのー! キュイ魔法つかえるの??』

「そう! まずは魔法の大雑把な区切りから話していくぞ? 初級魔法と呼ばれるのがLv1〜2、中級魔法って呼ばれるのがLv3〜6、で、上級魔法って呼ばれるのがLv7〜10、その上の超級魔法って呼ばれるのがLv11〜16、ただし人類の最終到達点はLv13までと言われていて、その上の魔法は記述が残ってないから再現されないでいるんだ。」

『ふむふむなの、』

『ボクが使えるのは中級魔法のLv5までだね』


説明を始めた隼、隼は次に両の手のひらを前に向けて呪文を使いファイヤーフラワーを右手の平に、着火と呼ばれるライターの火みたいなものを左手の平に顕現させる。


「このファイヤーフラワーと着火、とゆう魔法は共にLv1の魔法だな。 この上の魔法を今から使うんだが、その前にひとつ、これからキュイが覚えることになる技術について話すぞ?」

『うんうんなの!』

『覚える技術?』

「陣魔法の事だよ」

『あ、なるほどね!陣魔法かぁ、それならキュイも魔法が使えるよね、失念してたよ、』

『じんまほう、?なの?』

「そう! そもそも魔法ってものは古代アヌール人、とゆう人が発見したものとされてるんだ。 彼らが使っていた言語がたまたま魔法と親和性が高くて、この言語で詠唱された魔法が原初の魔法と呼ばれているんだ」

『ふむふむ、、その人たちの言葉で魔法を使うんだよね?古代語だっけ、? 』

「その通り! そして、彼等が使った言葉によって発動する魔法を言霊魔法、と呼ぶんだ。 で、彼等が次に発見した魔法のことを陣魔法と呼ぶんだ。 そもそも、彼らの言葉は丸く書かれた線の上に記号みたいなものを刻んでいくものだった。 これを板に描いて、そこに魔力を通して発動させたのが最初の陣魔法なんだ。 これは今でも魔道具、そうだな、訓練場の周りにかけてあるランタン?みたいなの分かる? 」

『うんなの!光るヤツなの!』

「そうそう! その光を生み出すためにあのランタンの中には陣魔法を刻んだ鉄の板が入っているんだ」

『へぇ〜なの!』


隼は難しい話は終わり!とばかりに地面に手をついて、、


「ゴーレム生成!」


唱えた瞬間、訓練場の地面が盛り上がり、それが3メートル近い身長のゴーレムが生まれた。

ゴツゴツとした体の内側にはかなり複雑な陣魔法が刻まれている。

まぁ、それを感知できるのはキュイだけで、そのキュイは難しくてよくわかってないので特に何も言わないのだが。


「さっき説明した陣魔法、これを空間に書き込んで発動する魔法のことを方陣魔法って呼ぶ。 今からLv2のファイヤーボールって魔法を方陣魔法であのゴーレムに放つ。 これからキュイが覚える技術だから見本を見てから練習してみような?」

『ハイなの!』

『方陣魔法かぁ、たのしみ』

「よし!じゃ、いくぞ」


言うが早いか隼はゴーレムに右の人差し指を向ける。

その人差し指の第1関節当たりを囲むように円形の幾何学模様が形成され始める。

文字が書き込まれていき、完成した。

瞬間、人差し指の先に拳より少し大きいくらいの火の玉が発生する。

そこまで高温を持っている訳では無いのか、ベルとキュイはおろか隼にも熱さは感じられない。


「ドンッ!」


隼が口で言うと同時に火の玉はゴーレムめがけ一直線に飛んでいく。

「ズドォンッ」とゆう小さくも大きくもない破壊音とともに砕けたゴーレムの土で土煙がたつ。


『すごいのー!!!』

『Lv2でもこんなに強いもんなんだね?』

「僕もこんな強いとは思わなかったけど、、コホンッ、とりあえず!今のが方陣魔法だ。 この魔法はきっかけとなる陣だけ作ってあげれば魔力でも魔力素でも発動するのは魔道具が発動することで証明されてる。 と、ゆうことでこれからキュイに方陣魔法を覚えてもらうからな?」

『なるほどなの! うーん、出来るかなぁ、、でもたのしみなの!! 今からやって見てもいいの???』

『さすがに今すぐってゆうのは、難しいんだよ?』

『大丈夫なの!キュイおぼえたの!』

「おぼえた、?それってどうゆう、、」


隼が口を開いたその時、キュイの体表に陣が現れる。

それが間違いなくファイヤーボールの方陣魔法だ、と理解した隼が思わず固まるが、キュイは構わずに魔法を発動させた。

生まれたファイヤーボールは真っ直ぐゴーレムに飛び、そのまま隼ですら表面を削るだけだったゴーレムの上半身を消し飛ばした。

その威力に一瞬浮かび上がったゴーレムの下半身が、地面に落ちて倒れ伏す。

唖然としている隼と、キュイに頬擦りをして褒めまくるベル。


『キュイ凄いよ!!!1回で覚えたのもすごいし!威力もすごく強かった!!! キュイは魔法にすごく高い適性があるのかもしれないね!!!』

『っ!!キュイ凄い!?やったー!なの!!』

「キュイ、僕より全然すごくないか、?」


喜ぶベルと喜ぶべきか落ち込むべきか分からない様子でキョロキョロしている隼。


《個体名キュイがスライム特性スキル”陣纏い”を獲得しました》

『ひゃあ!?なんなの!?』

「おお!スキル習得のアナウンス! 異世界に来てかれこれ数日、初めて聞くのが自分のスキルじゃないのは不満だが、凄いぞキュイ!!」


急にキュイと主人の隼の頭にアナウンスが流れる。

これこそ天言教が信仰する神の声だ。

人の成長を知らせる世界のシステムのひとつ。

実際にこのシステムの名前が”天の声”と言うのであながち間違ってなかったりする。

、、、それはそうと、キュイのスキル取得スピードについてなのだが、これがスライムの普通なのかと言うと絶対にそんなことは無い。

これこそが運気ステータス約2万あるキュイの底力なのだ。

平均の運気ステータスが3000あればいい方なこの世界の生物において、この運気ステータスが高いとゆうアドバンテージは馬鹿にならない。

運気3000の相手とキュイは単純計算6倍以上の習得スピードの差があるのだから。

この運気がキュイが特殊個体として生まれた所以でもある。


『?ご主人様!キュイご主人様の、役に立てるかな、?』

「あぁ、あぁ!もちろんだ!!魔法の威力ってゆうのは魔法に対する適正の高さで決まるんだけどな?キュイのファイヤーボールの威力、あんなに強力な魔法を使おうと思ったら僕と同じくらいの炎魔法の適正なら15人分は必要になると思う! これからはスキルとかギフトの検証だけど、明日来た時は本格的にキュイの使える魔法を調べないとだな?」

『わぁ!嬉しいのー! キュイ頑張るの!!』

『キュイは可愛いし強いし!もう!ボクは嬉しくて死んじゃいそうだー!!!』

『ベルくん!?死んじゃダメなの!!!』


自分の事のように喜んでキュイを撫で回すベルと、自分の特殊性をまったくしらなず焦り散らかす純新無垢なキュイ、そして「キュイの武器は魔法発動体の方が良かったな、」と1人呟く隼。

魔法発動体、とゆうのは魔法の効率を任せるための、魔法使いの杖などのことを言う。

効率化を発動体に任せることが出来る分、方陣魔法の正確さを追求できるとゆうので魔法使いには必須道具だったりする。

隼には必要なものなのだが、この場合キュイにそういったものはむしろ重荷になるので無用の産物だったりする。

そもそも、最高効率を初見で叩き出せているキュイの効率をこれ以上あげようってゆう話なら魔法陣の改造が必要になるのでそもそも無理な話なのである。


「さてと、キュイの凄さもわかった所で、次はベルの増幅付与からギフトの確認をしていこう!」


次は調べることが操毛魔法と増幅付与以外危険か既に使って検証済みのベルから始めることになった。

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