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愛犬と行く怠惰な異世界スローライフ  作者: レーザーらいおんマン
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従魔と泊まれる宿

書いた書類を出して探索者ギルドを出た隼達1人と2匹はギルドで聞いた従魔と泊まれる宿のうち、同じ部屋に泊まれるとゆう宿に向かっていた。

従魔と泊まれる宿はソコソコの数あるのだが、寂しがり屋の隼としては同じ部屋じゃないと我慢できないらしい、ギルドで同じ部屋で泊まれる宿を聞き出していた。

そういったサービスをしてる宿は3箇所、その中で隼の所持金で泊まれる宿は一つだけだった。

その名も《羽衣亭はごろもてい》、一部屋ずつが大きく最大で6組まで泊まれるとゆう宿らしい。


「ここ、かな?」

『多分そうだね〜 思ってた倍くらいでかかったよ』

『今日はここでお泊まりなの?? 大っきいのー!』

「泊まれるか聞いてくる、ちょっと待っててな」

『はーい!』

『ハイなの!』


2匹は元気な返事を残して従魔置きと地面に書いてある所で待ってくれている。

大人しすぎて寂しい隼は、早く個室で撫で回したい欲求を抑え宿の中に入っていく。

中は右手側に飲食スペース、正面にカウンターで左手側には大きな階段が伸びていた。

あの階段を上がった先に6部屋続いているらしい。


「あの、今から泊まりたいんですけど、部屋空いてますか、?」

「あ!いらっしゃいませ! 羽衣亭の看板娘、クラナ・アスカルと申します。 従魔の種類を聞いていいです?」


元気に挨拶したのは宿の看板娘らしい、クラナは淡い水色の髪と水色の目をした看板娘の名にふさわしい10代後半ほどの美少女。

さすがにそんな小さい子にドモったりはしない隼、心の中で安堵に胸を撫で下ろした。


「クラナちゃんだね、よろしく。スライムが1匹と、膝下くらいのオオカミが1匹だね、いくら位になるかな?」

「そうですねぇ、宿泊費銀貨1枚に従魔1匹につき銅貨20枚だから40枚で、、何泊のご予定ですか?」

「とりあえず金貨1枚分泊まりたいと思ってるよ?」

「金貨1枚分ですか、それだと、、7泊で余りが銅貨20枚ですね」

「それで頼む」

「かしこまりました!」


短く言って金貨を1枚カウンターに置く隼。

クラナは手早く作業を終えてルームキーを隼に渡す。


「従魔が部屋のものを傷付けた場合、主人のハヤトさんに賠償してもらうことになります、くれぐれも気を付けてください」

「うん。分かりました」


泊まるにあたって必要な書類を書き終えた隼は、勇み足で部屋の鍵を片手にベル達が待つ従魔置きに向かう。


『お!隼おかえり〜 早かったね?』

『ご主人様お帰りなさいなの! 一緒に寝られるってホントなの!?楽しみなの!!!』

「あぁ!一緒に寝れるぞ! キュイ、おいで」

『ハイなの!』

『隼〜ボクも〜』

「よ、よし!かかってこい!!!」


隼は左手でキュイを抱えつつ右手でベルのおしりを支えておんぶした。

見かけによらずまあまあ筋力のある隼であった。

おぶられているベルも抱っこされてるキュイも満足顔、隼だけ若干血の気の引いた顔はしているが、表情はすごく嬉しそうだ。



ーーーーー



「うわぁ、久しぶりってのもあるけど、やっぱりベットってのはいいなぁ、、こう、心の落とし所があるってゆうのかな〜」

『えへへ、久しぶりだなぁこうゆうの、落ち着く、』

『ご主人様、もう食べられないの、、ムニャムニャ、』

「キュイ。1日お疲れさま。」

『寝ちゃったか、隼はナデナデのプロだからね、仕方ないよ』

「そんな事ないだろ〜 それにしてもホントに毛並みフワフワになったよなぁ、ベル。 撫でてると眠たくなる魔力が宿ってる」

『えぇ、そんな事ないよ〜、』


一足先に眠ったキュイを頭の横に置いた隼の腹の上に丸まっているベル。

ゆったりモードな隼はベルの頭をコリコリと撫でながら目を瞑って話しかけている。

この後、宿の方で夜ご飯を用意してくれるらしいから寝られないのだが、欲求には勝てない隼の目はどんどん重くなる。

そんな隼の頬に、ベルは頬を擦り付けて気持ちよさそうに「グルルルルゥ、、」と唸っている。

隼がいよいよ眠ろうとゆう頃、、、


「コンコンッ、ハヤトさん〜ご飯出来ました〜」

「んあっ、と、ちょっと待ってね。今行く、」

『おわぁっ!いてっ! 隼いたい、ぷぅ』

『わぁ!?なになに!?どうしたの!?』

「ふたりともご飯だぞ〜ふぁあ、ねむい、、」

『隼ぉ〜頭ぶつけた〜!撫でないと治らないかもなー!!!』

『?キュイもナデナデしてくれないと起きられないのー!』

「んん?仕方ないなぁ全く、」


急に起き上がったせいで落っこちたベルがビックリしたのだもろう涙目で隼を睨みながらオネダリしている。

キュイもキュイで寝起きは甘えたいモードらしくいつもより要求するようになってきている。

そんな2匹が可愛くて仕方ないのだろう、隼はクラナに、もう少ししたら行くとだけ言って2匹が満足するまで撫で回した。



ーーーーー



「おおー!!! ボア肉のシチューか!美味そうだな!」

「はい!うちの一番人気なんですよ? 新規さんには必ず出すことになってるんです」

『美味しいねこれ、スープも少し甘みがあって止まらないよ〜』

『このお肉、お昼のとおなじ? 美味しいの! こうゆう食べ方もあるの、奥が深いの、、』


1人と2匹は満足気にボア肉のシチューを食べながら呟いている。

ベルやキュイのシチューは従魔用の味付けがかなり薄い代わりに量の多いものになっている。

ペロッと食べたベルがお腹いっぱいになってキュイが残したシチューを嘘みたいなスピードで食べる場面もあったり賑やかに夜ご飯は過ぎていく。

最後に出たデザートのリンゴらしき果物のタルトを食べた隼は満足気に水を飲んで口直しを済ませる。


「あー、美味しかったぁ、」

『うーん、食べたらねむねむなんだよ、、』

『キュイも眠そうだしボチボチ部屋に戻ろうか』

「そだな、うんしょっと、、」


満腹の重い腰を起こして立ち上がった隼はキュイを抱き上げてベルと一緒に部屋のある2階の角まで歩いていった。


「ベル、おいで」

『なーに?隼』

「んー、なんとなく、」

『なにそれ〜 隼ちょっと照れてる?』

「ありゃ、ばれちゃった? なんかさ、ベルは、僕とこんな世界に来ちゃって、本当は嫌だったんじゃないかな、って思ってさ」


唐突に出た、そんな言葉に、隼じしん驚く。

でも、これは隼が森の中を歩いていた時から考えていたことだった。

隼としては、あんな家から抜け出して、夢に見た剣と魔法の世界に来て、正直悔いらしい悔いは無い。

でも、ベルはどうなんだろう、と思う。

ここに来てから構ってやれる時間が減ったように思う隼、歩き詰めで肉球から血を出した時は、流石にかなり焦った。

ベルはここに来てから、ずっと辛い目にあっているように思う。

それは果たして、ベルが思う理想に近いものと言っていいのか。

隼には、どうもそうは思えなかった。


『うーん、?なんで?』

「このところ、歩き詰めだし、ベルには苦労をかけてる気がしてさ、」

『あー、大丈夫だよ。ボクは。 隼が居るならどこでもいいんだよ、、』

「そんな事ないだろ〜、ベルは僕なんかより頭がいいんだ、昔からそうだったろ? 僕には空気なんて読めた試しがないけど、ベルは空気が読めていたよね、僕はすごいと思ってたんだ、、ベルは僕には勿体ないくらい優秀な子なんじゃないかって、時々思う」

『え?そんなこと思ってたの??ボクは隼意外と一緒なんて嫌だよ??? そりゃ隼に甘える時間は減ったし、ちょっと嫉妬することもあるけど、いやまぁ、ちょっとじゃないけど、、でもこうやって隼が、気にかけてくれるんだから、ボクはこれ以上求めるのは欲張りだと思う』

「そんな事ないぞ?? 僕はいつでもベルのオネダリ待ちなんだから。 してくれなきゃ寂しいぞ!そう!寂しいんだよ!! なんか今日別れる時凄いらあっさりしてて寂しかったんだぞ!!」

『あ、やっぱり?ボクも寂しかったよ! でもボクがしっかりしないとなぁ〜とも思うし、難しいよね』

「やっぱ無理してるじゃん!!!」

『大丈夫だよ〜 ボクは隼がこうして甘やかしてくれれば大丈夫だよ、』

「むぅ、決めた!今日はベルが寝るまでナデナデの刑だ!」

『ホント? 嬉しい、』

「ホント、ほらおいで」

『うん、』


横に寝転がるベルを抱きしめるようにして寝る隼。

隼とベルの間にはスヤスヤと眠るキュイが、そんなキュイを、今は忘れているようだ。

隼はベルが眠るまで、時々話しかけたりしながら頬をこりこり撫でたり背中をコリコリ撫でたりしていた。

ベルが眠るのと同時に、隼も緊張の糸が切れたように眠ってしまうのだった。

異世界転移、2日目の夜が過ぎる。


「ベル、ずっと一緒だ、、」


静かな夜、そんな隼の、つぶやきは深い夜の闇に吸い込まれるように、誰にも伝わることは無かった。

耳をピクピク動かして赤くなってる寝たフリしていた1匹を除いて。

書いてて思ったんですけど、作者はベルよりヒロインらしいヒロイン書ける気しないです。

この物語のヒロイン枠がベルになる気がしています。

まぁ、それならそれで良いか、とも思うんですけどね。

なんか人を選ぶ物語になりそうな、、

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