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愛犬と行く怠惰な異世界スローライフ  作者: レーザーらいおんマン
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探索者ギルド

1人と2匹は現在、周りより一際大きく、清潔感のある建物の前に立っていた。

看板には《探索者ギルド》とゆう文字が書かれ、剣と杖と矢が交差したような紋章が描かれている。

その真ん中に入るように看板がはめ込まれている、その建物の扉は隼が2人縦に立っていても入れそうなほど大きいかった。

どのサイズの人間を想定しているのか、と思わないでもないが、この街には人間以外にも獣人族、巨人族、ドワーフ族、などの亜人種と呼ばれる人々も数多く暮らしているのだ。

巨人種が通るには少し小さいくらいなのだろう。


「デカいなぁ、ソレにめっちゃ綺麗な建物だ、正直かなり予想と違う」

『綺麗な分にはいいじゃん! キュイ、ボク達は中に入れないらしいからあっちで待ってようね』

『?そうなのです? 分かったのです!』


2匹してなんか嬉々として従魔舎と書かれた普通の家より一回り大きいくらいの建物に入っていくのを眺めてなんとも言えない悲しそうな顔になる隼。

整った顔だからそんな顔も様になっているのだが、いつまでもそうしては居られないのでトボトボと建物の中に入っていく隼。

ちなみに、隼はみんなで入れると思っていたからこそこんなに落ち込んでいたりする。


「ごめんください〜」


扉を開けながらしっかり挨拶するあたり日本人である。

入ってきた隼を迎え入れるのはこれまた意外な光景だった。

隼の中でのギルドはあながち間違ってはいない、荒くれ者だらけで酒場エリアでバカ騒ぎして若手に絡む様な、そんなギルドも存在する。

弱小ギルドでは、ギルド自体よりランクの高い登録者の方が偉い場合がまちまちあるのだ。

それは辞められた時のデメリットが弱小であればあるほど大きいからだった。

つまりこうゆう大きなギルドでは、そうゆう悪環境とゆうのは生まれないとゆう話。


「初めまして、ですよね?ご登録ですか?」

「は、はい登録です!でも、なんで分かったんですか、?」

「こんなイケメン1度見たら忘れませんからね」

「あ、ありがとうございます、、」


笑顔で近づいてきたのは薄いピンク色の髪をした美女と言って差し支えないスレンダーなお姉さんだった。

同性相手ならまだ話せる隼だが、異性の、しかもとびきりの美人相手はまだまだ早いようだ。

隼は俯き、お姉さんのお世辞にたどたどしく笑って返した。


「登録はこちらのカウンターになります、今は並んでませんね。 あちらのスタッフが対応しますので、もうちょっと肩の力を抜いて!気軽にされても困りますけど、ある程度気を抜いた感じで大丈夫ですからね!」

「あ、えっと、はい、頑張り、ます、!」

「いえあの、、あ、頑張ってくださいね〜」


頑張る宣言する隼に、逆に肩の力が抜けてしまったお姉さんは俯いたまま受付にかけて行く隼に手を振って見送るのだった。


「あの、登録が、あ、いや、、探索者ギルドに登録がしたくて、そのぉ、」

「は、はい!登録ですね! 身分証を出して貰えますか?」

「あ、はい! コレですよね!」


隼がアイテムボックスから身分証を出すのを目ん玉が飛び出すくらい見開いて見ているのは茶髪に茶色の目、黒縁メガネの幼い顔立ちに狐のケモ耳を付けた受付嬢だ。

隼の内心は「ケモ耳だー!!!」と喜びも一入ひとしおといった状態なのだが、そんなこととはお首にも出さず受け答えをしている。

ドモる癖にその辺は器用な男であった。

童顔で人気のありそうな受付嬢は出された身分証と隼の顔を何ども見比べていろい聞きたいことがありそうな顔を向ける。


「えっと、今のはアイテムボックス、ですか、? とゆうか23歳!? 23歳なんですか!? 」

「あ、はい、23歳だしアイテムボックスですけど、どうしました、??」

「あ、、申し訳ありません、取り乱してしまいました、、えーっと、そうですね、うん、そうですよね、えっと、身分証のコピーを取ってきますので少々お待ちください!!!」


ぶっ倒れそうなほど混乱している受付嬢をみて冷静になったらしい、隼の方が普通に喋れるようになってしまっている。

ちなみにこの世界、魔法技術が発展しているだけあって印刷魔法、とゆう魔法で印刷技術らしきものを発展させていた。

紙も樹皮から作られた綺麗な紙が使われていて、見た目はかなり古い時代のヨーロッパ風なのだが、その実技術がかなり高いようだった。


「印刷が終わりました! こちらお返ししますね。 しかし驚きました、まさかアイテムボックスなんてレアなスキルをお持ちだなんて、、」

「そ、そんなに珍しいんですか、? あまりその辺詳しく無いんですけど、なにかまずいですか、?」

「いえいえ! 問題ありませんよ!そのスキルがあれば運搬系の依頼は引っ張りだこですし、手荷物要らずで身軽とゆうのは探索者としてかなりのアドバンテージですよ!」

「本当ですか!?良かったぁ、」

「あ、ただ良くない人たちも居るのが組織とゆうものです、パーティーを組む際は十分気をつけた方がいいと思いますよ?」

「あ!それは大丈夫です! 今のところソロでやっていこうと思っているので」

「そうでしたか、あ!話が逸れてしまいましたね、こちら確認してください」


アイテムボックスが思っていたよりもかなり使えそうなものだったもんですこぶる嬉しそうな隼。

最近このスキル使い道地味じゃないか、?と思い始めていた隼としてはこれ程嬉しいことは無い。

まぁ結局、地味であることに変わりないのだが。

、、、返された仮身分証をアイテムボックスにしまって差し出された印刷に不備がないかを確認していく隼。

間違いがないことを確認して受付嬢に返す。


「ありがとうございます、次にこちらの板に触れていただいて大まかな魔力の量と使える魔法を5つ見させてもらいます」

「5つ、ですか?」

「はい、この板の限界値が5個まででして、それ以上ある場合は自己申告となります。 もちろん強制では無いので無理に聞くことはありませんが、」

「いえ、わかりました。 これに触れればいいんですね?」

「はい!あ、レベルは1との事なので、魔力が少ないからと探索者ギルドに入れないようなことは無いので安心してくださいね!何よりアイテムボックス持ちの方ですから!当ギルドとしても喉から手が出るほど欲しい人材ですので、アレですね、気楽な感じで大丈夫ですよ!」

「わ、わかりました、!」


既にギルドに入って2人から肩の力を抜けと言われている隼。

顔がいいから許されてるだけでただの挙動不審な不審者である。

そんな不審者、もとい隼は差し出された厚さ5ミリほどの薄い板に手を置く。

数秒、何かを解析しているらしく小さな音が数字を読み上げていた。

その声とともにカウンターの裏ではドッキリ番組で見るようなビビるほど長いレシートが出続け受付嬢さんの目を丸くしていた。

1分ほど、やっと出が止まったレシートを一生懸命読み込む受付嬢とどこか気まづそうに俯いたり上を向いたりしている隼。

そんな気まずい時間が五分ほど、顔を上げた受付嬢はうっすら浮かぶ額の汗をハンカチで拭くと免許証くらいの大きさのカードになにやら書き込み始めた。


「えーっと、お名前はハヤト・ジンバさん、年齢はえっとー、23歳で、Lv1、と、使用可能な魔法は炎魔法、水魔法、風魔法に土魔法、雷魔法、と、魔力量は約7000、、7000!?あ、そうじゃくて、、これでいいかな、、? あ、特記事項、アイテムボックス持ち、と、こちらギルドカードになります!」

「あ、ありがとうごいざます!」

「こちら依頼の受注や講習の参加の際、必ず提出しなければいけません。 紛失時は再発行できますが銀貨5枚かかりますので紛失には十分気をつけてくださいね」

「あ、はい、わかりました、! 講習の日程とかってどこで見れるのかとか聞けますか?」

「はい! それでしたらアチラの依頼ボードの隣に張り出してあります! 参加の際は日時と講習を担当する先生の名前を書いた紙をギルドカードと一緒に提出してくださいね」

「はい!早速見てきます!」

「あ、それからギルドのランクなんですがGランクからのスタートとなります。 ランクを上げるのは依頼の受注以外に講習を受けた回数でもFランクまで上げることが出来ます。 ギルドとしては講習を受けてFランクまで上げてから依頼を受けることをオススメしていますね。あまり実践している方はいませんが」

「なるほど、ありとがうございました! えっと、これから探索者ギルドでお世話になります、隼です!改めてお願いします」

「あ!こちらこそ!私は受付担当のルーラ・クリスタフと申します! これから講習の受付や依頼の受付で担当することもあるかもしれません!よろしくお願いします!ハヤトさん!」

「では、また後ほど」


隼の心からの笑みを見て思わず見とれてしまった受付嬢、その耳がパタパタ動くのを見てなにか満足気に振り向いた隼はトコトコと依頼ボードの横にあ講習日時の紙に近付いていく。


「1番近い講習は明日の9時から、か。 えーっと、担任の人は、、アイーシャ・ルーデル先生、と。 講習の内容は戦闘講習か、武器持参ってことは剣なりなんなり買っといた方がいいかな、まぁナイフでもいいんだけど、、そっか別にあのナイフでいいな。 宿も探すとなるとそんな時間ないしな、」


結論を出した隼は机に置かれている紙に必要なことを書き込んでいく。

書き終わって読み返し、間違いがないことを確認した隼は講習受付と書かれたカウンターに並び順番を待つ。

登録した受付とは違い十数人程が並んでいるカウンターの進みは遅い。

ベルやキュイが恋しくなってきてちょっとセンチになりながら並ぶ隼だった。

ちなみに、その頃のベルとキュイはまたも隼の幼い頃の話に花を咲かせていたのだった。

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