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エターナルトラベルオンライン  作者: 鯖の味噌煮
6/19

#6 結束


ここは「ダウナーズ」ギルドハウスの周辺。ここは今・・・戦場となっていた。

全ては4時間前に遡る――



港町ユースフル。先のギルド衝突の数時間後。

『更新プログラムを追加』というシステムメッセージがプレイヤーに配信される。その直後・・・



プレイヤー全員がユースフルから排出された。

「なっ、なんだ!?」

「くそっ!」

ある者はユースフルへ入ろうとして、障壁に阻まれた。そこには『1000人単位超難易度大規模戦闘ルナティックレイド限定』というシステムコマンド。

「C・ヒル」マスター・イレースはこの事態を即座にイズモへ連絡した。

【ユースフルが閉鎖された。入れるのはレイドパーティーのみ。できればでかまわない。俺達を助けてくれ】



俺はイレースからのメッセージを読むと同時、

「マジン、クロト、キュー、ギルドハウス周辺の土地を全て買えるだけ買え!そして居住区、調理場、風呂などの生活環境を一式そろえろ!材料と金はあるだけ使え!」

「えっ!?正気か!?」

クロトが叫ぶ。

「正気だ。文句言わず働け!残りはユースフル周辺のプレイヤー全員連れて来い!」

「「「「りょっ、了解!」」」」



「生産系の者は調理場、裁縫所、鍛冶場へ、貿易系、持っている素材を出して使ってくれ!損害分は払う!誠に勝手だが、どうか受け入れてほしい!」

メッセージから2時間、イレースや俺の声かけでどうにか集まって一致団結し始めた。

「戦闘系ギルドのマスター!会議だ!集合!」



かくして始まったギルド会議。議題は『ユースフルのレイド』についてだ。

「分かるだけでいい。何か情報はないか?」

皆システムメッセージしか分からなかった。

「ただ・・・」

口を開いたのはヤマタ。

「雰囲気だけだが・・・あれは、とてつもなく、不気味だ・・・」

「発言いいか」

今度はホーク。

「一瞬見えた。超巨大なドラゴンが街の中央に降りて、緑のスライムが街の中心を塗り替えた。」

一同がざわめく。

「ドラゴンか・・・」

「倒す策ならありますわ」

そう告げたのはマリア。

「我々の神器には解放アウェイクン能力があるのです」

「なるほど・・・」

皆の解放アウェイクン能力を聞いた後、気づいた。

俺、それ使えない。そもそも存在を知らなかった。この戦いで使えるようになればいいな・・・


「とにかく、出発は明日の9時!みんな、絶対勝つぞ!」

「「「「「「おおっ!!」」」」」」

あのとき、バラバラだったギルドが一つになった瞬間だ。


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