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エターナルトラベルオンライン  作者: 鯖の味噌煮
17/19

#17 誘拐。そして災厄


「おい、さっさと眠気をよこせ!」

タワー攻略から一日たった朝。今日の予定は特に無く、惰眠を貪るつもりだったんだが・・・

ロキ(黒猫バージョン)に叩き起こされ早く飯よこせとせがまれる。

ちなみに餌は人間の感情。別に喰われても感情が無くなるという訳では無いらしい。

今日は眠気を喰いたいそうだ。ガンガン喰ってくれ。

「うん、中々の眠気だな。そういやあの変態女と要塞と侍、フィールド狩り行ってるぞ」

コロンとナッツとマサムネだな。あいつら何かと真面目だしな。コロンは違うけど。

「分かった。その他の奴らは?」

「ウィザードとチャラ男、魔神はユースフルだ。ウィザードと魔神は武器の補修、調達。チャラ男はなんぱ・・・だったかな」

クロトとゲンジ、マジンか。一人だけ目的が違うな。

「あと罠姉妹とロリ巨乳は素材集め。」

キュー、ナツキ、フレイルだろう。フレイルだけ扱いひどいな。

「で、残ってんのは」

「俺達だけだ。・・・お前、朝飯は?」

今日の朝飯は・・・卵とパンあるし、トーストか。

慣れた手つきで目玉焼きを作り、パンを焼く。トースターが無いからわざわざ火をおこす。

「「いただきまーす」」

それぞれ食事をとる。今日は何しようかな・・・

「主!大変です!」

「イズモちゃん!やべえ!」

「どうしたナッツ、マサムネ。コロンどこ?」

「そうだぞ!あの変態どこ行った?」

「いやそれですね、コロンさんが」

「誘拐されちったのよ!」

「何やってんだバカ!」

「落ち着けロキ!・・・で、現在の座標、誘拐したバカ、分かってんの?」

「はっ。現在フィールド「マングローブフォレスト」から北西方面へ3キロ。そしておそらくPKギルド「スパイダーズ」による犯行かと」

「ちなみに持って行ったのは召喚術士サモナーだけど、付き添いは盗賊シーフ死霊術士ネクロマンサーだった。まあ武器で判断したけど。」

「上出来だ。・・・来い。下手人は必ず殺す。」

「おうその意気だぞイズモ!」

「わかりました。」

「わおイズモちゃんキレたわ・・・」

プレイヤーランキング3位、「冷酷非情のイズモ」の二つ名をもつ男が動き出す。

「行くぞ。攻撃コンギョ。」

しかし、北朝鮮あのくにの言葉を使った理由は誰にも分からなかった。




「まったく、これでも女よ!もうちょっとましな運び方しなさいよ!なんで小脇に抱えるの?」

「うるせえこのビッチ!上の口も下の口も塞ぐぞ!」

「あんたも変態じゃない!」

拘束されたコロンは、小脇に抱えられ、運ばれていた。

(ふーむ、この拘束、ほどくのに時間かかるタイプね・・・)

しかし、腐ってもランカー。冷静に分析を行う。

(この調子だと、アジトで武器や身ぐるみ剥がれて、・・・テンプレね)

そう考えると、すぐ腰の短剣を抜く。こういう拘束は斬ると解ける。

(まあ、あのマスターなら間違い無く来るわね。・・・そうなるとこいつら、おしまいだ・・・)

「急に静かになったな。観念したか?」

下卑た笑いを浮かべながら、男は聞く。

「ええ。まああなた達もしておくのが身のためね」

「ははは!こいつ、まだ助けてくれると思ってやがる!」

彼らは、自分達の元へ災厄イズモが来ることを、まだ知らない。

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