#16 黒猫!?
『鏡と戦の塔をクリアしました』
システムメッセージの通告。ただ、イレース達はそれどころじゃ無いようだ。
「おいイズモ!あいつの事消したぞ!どうすんだ!」
「大丈夫。なんなら<痕跡調査>してみろよ」
すごい勢いで調査される。
「マジだ・・きっちり存在痕跡が残ってる!」
「しかもこっちにドロップ反応あるぞ!」
「何ィ!?」
みんなが拾いにいく。今回は強化素材のドロップ率が高い。
「しかしイズモなんで今回は完全抹消しなかった?」
「あのなエクス。俺は基本データ抹消なんてしないぞ」
「そうだぞ!あんときゃ俺がうっかりコイツの自我を壊しちまったからああなっただけで」
「それ・・・な・・・」
知らん間に俺の肩に黒猫が乗っかってた。
「「なんだこの猫ォォ!」」
「俺だぞ!ロキ!」
「はあ!?お前みたいなチビ猫がロキなわけ」
「あるわ!なんなら今ここで攻撃を破壊したんぞ!」
どうやらコイツロキらしい。
「ちょっと影が足りなくてこの体だけどな」
「<クロノスラスト>」
「いやふざけるなエクスゥゥゥ!」
「へっ!消えちまえ!」
ロキの尻尾がのびて攻撃をけした。本当にロキだな。
「ははは!どうだ!ざまあ!」
「落ち着けロキ。ところで聞きたい事があるんだが・・・」
「おうなんだ?」
「お前の餌って何?」
「黙れボケェェェ!!」