#12 鏡と戦の塔
「『鏡と戦の塔』?」
「ああ、先日の更新プログラムで追加されたダンジョンらしい。先日ウチの探索部隊が発見してきた。なんでも、壁が全て鏡なんだと。」
「レジスタンス・バード」マスターのホークから報告を受けた。
「ありゃ間違い無くハイエンドレイドだ。」
「マスター、探索部隊から連絡です!種類、ハイエンドレイド、人数100名です!」
マジか。こうなると間違いなく来るのが
「イズモさん!行きましょう!」
「イズモォ!付き合えや!」
「どうもすいませんねえ、病み上がりに。行きません?レイド」
ジェイ、ヤマタ、タイタンだ。まあ腕ならしといくか。
「よし、各マスターに連絡!精鋭集めろ!おいお前ら、レイドだ!」
「「「うーい!」」」
「ここだな」
1時間後、各ギルドの精鋭100名は鏡と戦の塔に到着。
「もういいよな?突撃!」
10階層に分かれた塔。一階一階が狭いので、簡単に通過できた。しかし、問題は10階にいるボスだった。
「ああ、こんにちは。実験対象の皆さん。僕は『鏡剣のアイン』。株式会社アポカリプスのエターナルトラベルオンライン運営チームの一員です。」
アインは今俺達を実験対象と呼んだ。そして、運営チームの一員。
「今から言うこと、全て正直に答えてください。背いた場合、どうなるかはお分かりですね?」
ジェイが後ろをとり、<ナラク>を首筋に当てる。
「君こそ。それは僕の偽物ですよ。」
「!?、鏡?騙されたのか!」
「さあ、楽しい実験といきますか。」