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エターナルトラベルオンライン  作者: 鯖の味噌煮
1/19

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金属がぶつかる甲高い音。近くで木が燃え、あちこちで倒れる音がする。

俺たちは現在、レベル92のモンスター、「デュラハン」と交戦中だ。ギルド「ダウナーズ」のメンバーが魔法を放ち、デュラハンに殴りかかる。俺自身も剣を使って、デュラハンと戦っている。

これはゲームだ。しかし、俺たちから見れば、現実である。

なぜこのような状況になったのか。それは3ヶ月前のあの日からだ。




「じゃあなー」

俺、大路地 大和(おおろじ やまと)は重度のゲーマー中学生。クラスの奴とは全く遊ばず、家へ直行し、宿題より先にパソコンの電源を入れ、飯やトイレ、風呂といった必要なことをするとき以外は部屋にこもってゲームばかりしている。親からは「あんまりやると目が悪くなる」だの「ゲームより勉強優先。勉強は今しかできない」だのと小言を言われる。結局テストの点さえよければいいだろ。その日も俺はいつも通りゲームをしていた。

『なあ、次どこ行く?』

『あのボス倒しにいこう!』

といったチャットがすごい勢いで入ってくる。しかし、俺は眠かったから、

『ごめん、眠いから落ちる』

今日はログアウトを宣言。メニューから「ログアウト」を選択しようとしたそのとき。

コマンドメニューに『COME ON!!』の文字。突如、俺は猛烈な睡魔に襲われ、

(ああ、寝落ち確定だな・・・)

そこで寝てしまった。



「うーん・・・」

ぼんやりと目覚める。しかし、見えたのは自分のパソコンの画面・・・じゃない。

広大な平原。それこそ、昨夜やったゲームのような。そこでふと、自分を見る。そこにあった自分の体は、間違い無く別人の物だった。服もジャージじゃなく、チュニックだ。

まさか、と思い腕を横に振る。これは、俺のやっているゲーム「エターナルトラベルオンライン」で、メニュー画面を呼び出す時の動作。本当にメニュー画面が出てきた。そこには、



名前/イズモ

職/ドラゴンナイト

レベル/250


俺のゲームのアバターのデータが、載っていた。

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