第四章 エピローグ
エピローグ
はいこんにちは。なんだかマリーのあれこれに関して責任を取らされそうなリリアちゃんです。
ゲームのシナリオよ、どこ行った?
マリーは確かにゲームには登場していたけれど、名前すら出ていなかったはずだし、もちろんヒロインである私とにゃんにゃん♪ するルートなんて存在しない。
まぁ、シナリオに関してはもう気にしてもしょうがない気がするのでとりあえず深く考えないようにするとして……。問題は、スクナ様がナユハと愛理、マリーに“祝福”を与えちゃったことだ。
神様という存在が遠くなり始めた今この時代、“祝福持ち”を一気に3人も増やしてどうするんだろうねスクナ様? しかも1人は幽霊。神召長あたりが知ったら卒倒するんじゃないのかな?
そのうえ、祝福をする際にスクナ様が物語っちゃったみたいだし。
人の物語ではなく。
神の物語でもなく。
それよりも少し前。
歴史でもなく。
神話でもない。
世界を塗り替えた真話。
詳細は『神様』と呼ばれる方々の中でも一部しか知らないような“物語”だ。
そんな物を語ってしまったのだから、それはもう『神様の一族の一員として迎えますよ。お前も家族だ!』と宣言するようなものじゃないのかな?
銀髪持ちで『銀の一族』として認められた私は、まぁ血縁的にも物語を聞いておく資格や義務はあると思う。
でも、そうではないナユハ、愛理、マリーに関してはどうなのだろう? 神様の血縁でもなく、神様に列せられるような奇跡を起こしたわけでもない3人が“家族”になるって……あれじゃない? マリッジ的なあれじゃない? いわゆるYO☆ME☆I☆RI♪
…………。
……いや、うん。スクナ様のことだからノリと勢いで物語っちゃっただけだろう。そこまで深く考えていたわけではない。そういうことにしておこう、私の精神衛生的に。
『いやいや無理があるだろー』
『さすがのスクナでもそのくらいは考えているってー』
『リリアにお嫁さんが3人も出来たって喜んでたぞー』
『早く孫の顔を見せてやれー』
妖精さんが余計なことをほざいていやがった。孫とか気が早すぎである。自分でも忘れがちだけど、私、まだ、9歳児。なんでデビュタントすらしていないのに孫の顔を要求されなきゃいけないのか。
どうしてこうなった?
マリー編は終わっていませんが、章が長くなりすぎるのでいったん区切ります。
次回は王太子編の続きとマリー編の続きになる……予定です。
仕事が忙しくて執筆時間が取れない&プロットなど練り直すので次回更新は9月27日を予定しています。よろしくお願いします。




