第5話 神聖会議(マリー視点)
第二妃。
あるいは、側妃 (側室)。
その可能性は以前から耳にしていました。
王族の数が少なすぎる現状。少しでも王族の子供を増やすため、将来的に国王となるリュース殿下の妃には複数の貴族令嬢が選ばれるだろうと。
四大公爵家のうち二家の娘がリュース殿下と同い年であり、レナード家に銀髪金目が誕生した以上、侯爵家の娘であるわたくしが正妃になることはありえなかったものの、側妃であれば充分可能性はありました。
わたくし自身はさっさと死ぬ予定だったので興味などなかったのですが、貴族としての付き合いのお茶会や、家庭教師、メイドや執事などからも期待の目を向けられたことがありました。
お父様やお兄様にそんなつもりがなかったのが不幸中の幸いでしょうか。
わたくしの意志はともかくとして。話題になれば気になってしまうのが人情というものでして。家庭教師が何度も話した『側妃』の心得について記憶の片隅に留めてしまったのは致し方ないことでしょう。
いわく。夫の側にいられるだけで幸せだと思うこと。
いわく。正室を立てること。
言い方自体は変化していましたが、だいたいはこの二つを重視するよう熱く語っていました。
家庭教師からすれば『教え子が妃になった』というのはこれ以上ない箔付けとなりますから、力が入っていたのも当然でしょうか。
結局わたくしは早死にすることがなくなり。
側妃になる可能性は残っていましたけれど。
運命の人を見つけた以上、王太子殿下の妃になる未来は消え失せたわけであり。
それでもなお、わたくしにとって家庭教師からの教えは役に立つものとなりました。
夫として生涯を捧げるに値するリリアお姉様。
一個の人間として敬愛できるナユハお姉様。
リリアお姉様のお側にいられるだけで幸せです。
ナユハお姉様を押し退けてまでも自分の幸せを追求する気にはなれません。
リリアお姉様とナユハお姉様の恋を応援し。
ときどき『おこぼれ』をいただくだけで満足できて。
問題はありません。
満足しています。
不満などもってのほか。
しかし、ときおり不安になってしまうのです。
わたくしはリリアお姉様が好きです。
大好きです。
愛しています。
でも。
けれども。
リリアお姉様は、わたくしのことをどう思っているのでしょうか?
友達?
手のかかる妹?
助けなきゃいけなかった不幸な少女?
それとも――
わたくしは、不安になってしまうのです。
◇
「つ~わけで。レイジスの野郎が招集を掛けたんで神聖会議の開催が決定したわけなんだわ」
マリットお兄様が恩赦(?)されてから数日後。
突如としてレナード邸を尋ねてきたキナ様――キナ・リュンランド大神官様が「すまんな!」と頭を下げました。大聖教において神召長様の次に偉いレイジス神官長様を『野郎』呼ばわりはひどいと思いますわよ?
ちなみにわたくしは「嫁入り修行よ! 負けるな我が娘!」というお母様の激励(?)により最近はレナード邸に入り浸っています。細かいことを気にしてはいけません。他の『らいばる』はほとんどがお姉様と同居状態なのですから。
閑話休題。
神聖会議というのはわたくしも知識を有しています。正確に言えば、大聖教にまったく興味を示さないリリアお姉様の介添えをするために勉強したから知っています。
ちなみにわたくしとまったく同じ理由でナユハお姉様も承知していますので、神聖会議について解説してくださいました。
「大聖教の神召長、神官長、大神官が一堂に会して重大事項を決定する会議だね。神召長様が定めた『聖女』の追認とか、神官長や大神官への昇格審査、罪を犯した神官の罷免なんかを話し合うみたいだね」
神召長は通常お一人ですが、神官長は三人、大神官は十二人もいますのでかなり大規模な会議となります。
「聖女の追認……。なるほど、つまりその神聖会議でやらかせば聖女にならなくてもすむと?」
きらりーんと目を輝かせるリリアお姉様でした。お姉様の心臓はオリハルコンでできているのでしょうか?
「おい止めろよ? 聖女の追認ともなれば陛下が出席してもおかしくはねぇんだからな」
「さすがに空気を読んだ方がいいと思うな私」
義母 (候補)と嫁 (候補)からたしなめられてシュンとするリリア姉さまでした。ちょっと可愛いと思ってしまうのは罰当たりでしょうか?
しかし、神聖会議ですか。
リリアお姉様はああ言いますけれども、神召長様がお認めになったのですからリリアお姉様が聖女になるのは確定事項。たとえ大聖教の最大派閥を率いるレイジス神官長様でも横やりを入れることはできないでしょう。
となると、聖女追認以外で何かをするつもりだと考えられるわけでして。
リリアお姉様に関して批難できることがあるとすれば……。
ナユハお姉様。
スクナ様を主神と崇め奉る大聖教の人間にとって。黒髪黒目であるナユハお姉様は絶対に許容できない存在であるはずで。そんなナユハお姉様が『聖女様』のメイドでいることなど許されないこととなります。
愚かしいことですが。『黒髪黒目』であるナユハお姉様への批難であれば他の神官も同調する可能性があります。神聖派はもちろんのこと、リリアお姉様の味方である人道派の神官であったとしても。
黒髪黒目。
それは、この国にとって、それだけ重大な意味を持つものなのです。
もはや一般の民草からすれば「なんだか嫌な存在」でしかないでしょうけれど。高位貴族や、神官からしてみればやはりナユハお姉様は受け入れがたい存在なのです。
ならば、わたくしのするべきことは決まっています。
神聖会議という『敵地』において。一人でも多くナユハお姉様の味方を増やすこと。
「……リリアお姉様! わたくしもその会議に出席しますわ!」
「え? なんで?」
「お姉様が聖女に任命される重要な会議! お姉様の勇姿はすぐお側で! この目に焼き付けませんと!」
「勇姿なんて見せないけど? そもそも大聖教の会議にマリーって出席できるの?」
「――できるぞ」
リリアお姉様の疑問に答えたのは、キナ様。
即座に目配せをするわたくしとキナ様。どうやらわたくしの想いをくんでくださったみたいです。
「大聖教に多額の寄付をしているヒュンスター侯爵の娘ならレイジスの野郎も文句は言えねぇだろう。あたしからの推薦も付ければ完璧だ。年端もいかない少女を一人で大人の会議に放り込むのは酷だからな。付添人の一人や二人は必要だろう」
そんな制度があるのは初耳ですが、キナ様が言うのですから大丈夫なのでしょう。
リリアお姉様とわたくし。そしておそらくはナユハお姉様も『当事者』として会議に参加することとなるでしょう。
リリアお姉様。ナユハお姉様。そしてわたくし。
えぇ、勝ちました。
いざとなれば神官連中など武力で制圧できる面子です。キナ様も参戦すればさらに確実でしょう。
「……なんだかとっても嫌な予感がする気はするのは、気のせいかな?」
リリアお姉様にジトーッとした目で見つめられてしまいました。わたくしの奮戦努力に期待していただいているに違いありません。照れますね。
◇
神聖会議当日。
やはりというかなんというか、ナユハお姉様も会議への出席を打診されました。ナユハお姉様は「なんで私なんかが……」と恐縮していましたけれど、レイジス神官長様からの要請ですから断れるはずもありません。
わたくしの準備は万全。ドラゴンに変身するための魔力も充分ですし、いざとなったらやってしまいましょう色々と。
そうして会議に向かうためにレナード邸を後にする直前。
なぜか、なぜかウィルド様がリリアお姉様に抱きついていました。いつも通りの無表情のまま、ずりずりと頬ずりをしています。
「あ、あの、ウィルド様? 何をなさっているのですか?」
「解答。アンスールの健闘を祈ってマーキングをしている」
アンスールとはリリアお姉様のあだ名(?)らしいです。
しかし、『まぁきんぐ』とは一体なんでしょうか? 今度愛理様に尋ねてみるとしましょう。
ウィルド様からの過剰な接触はいつものことなのでリリアお姉様はされるがまま。「髪が乱れる~」と文句を言いながら抵抗はしていません。
……わたくしが『竜人』だからかどうかは分かりませんけれど。
ウィルド様からは常時光り輝く『何か』が漏れ出しているように見えるわけでして。それは、神話などを参考にすれば神が神である所以である『神気』と呼ばれるものなのでしょう。
その神気は、『まぁきんぐ』されているお姉様にも染みついていっているわけであり。普段から過剰な接触をされているリリアお姉様はかすかに神気を纏っておられるのですが、今はもうかなりの濃さとなっています。
ナユハお姉様は気づいていないようですが、迎えに来てくださったキナ様はドン引きしていますので、おそらく(真っ当な)神官であればウィルド様由来の神気を感じ取ることができるのでしょう。
(神気を纏った聖女……。ある意味で高位神官たちへのお披露目になる場において、なんという完璧な演出でしょう)
ウィルド様はいまいち何を考えているか分からない御方ですけれど、ここぞと言うときはやはりリリアお姉様のために行動してくださるということなのでしょう。
……いえ、ただ単に『いちゃいちゃ』したかっただけという可能性もなきにしもあらずですけれど……うらやましい。
◇
神聖会議は王都の北側にある大聖教の神殿で行われることとなりました。わたくしも何度か足を運んだことがありますが、いつ見ても華麗にして荘厳。天然の大理石によって作られた建物に、金箔をふんだんに使った装飾など、一度目にしただけで主神スクナ様の威信を感じ取ることができる建造物です。
「金箔キラキラとかスクナ様の趣味じゃないけどね」
ボソッととんでもないことを口走るお姉様でした。
いえ、以前お目にかかったスクナ様は主神とは思えないほど、その、なんと言いますか、愉快な人物(神様)でしたのでそうなのかもしれませんけれど……。
といいますか、この神殿は『スクナ様がお住まいになっている』という建前になっているはずなのですが……えぇ、気づかないふりをするべきなのですね、分かります。
神聖会議の開かれる会議場は真四角であり、壁の三方に沿うように長机と椅子が設置されていました。
その室内の中央、三方の長机から囲まれる場所にお姉様とナユハお姉様、そしてなぜだかわたくしが立たされることとなりました。まるでこれから裁判で糾弾されるかのような立ち位置です。
いえ、ナユハお姉様を弾劾するつもりなのでしょうから、正しく糾弾されてしまうのでしょう。それにしてはわたくしも一緒である理由が分かりませんけれど。
考えても分かりそうになかったので、わたくしは一回ため息をついてから室内を見渡しました。
神殿外観と同じように壮麗な装飾の施された壁や天井に、ずらっと並んだ高位神官たち。通常であればこの場にいるだけで息が詰まり謎の罪悪感にさいなまれることでしょう。
えぇ、通常であれば。
しかし、本来ならわたくしたちを威圧してくるはずの高位神官たちからそのような気配は感じ取れず。むしろ蒼い顔をしていたり、手を組んで神への祈りを捧げている方もいました。
竜人としての優れた聴覚のおかげで神官たちの呟きがよく聞こえてきました。「話が違う!」とか、「本物の聖女だなんて聞いてないぞ!」とか、「あの輝き、まさしくスクナ様に愛されし聖女様!」などと騒いでいます。
きっとお姉様の美しさに平常心を失っているのでしょう。
と、ボケていい場面ではありませんわよねこれは。
「――静粛に! これより、神聖会議を開催する!」
レイジス神官長様が立ち上がり声を張り上げました。その様子は平然としていて……。あら? もしかして、彼にはお姉様の『神気』が感じ取れていないのでしょうか? いくら神聖派の神官が堕落しているとはいえ、他の方々はしっかりと感じ取れているようですのに……。
なんという破戒官。堕落ここに極まれり。仮にも神官としての人生を選び、洗礼を受け、修行を続けてきたのならば当然神気を感じ取れるべきですのに。呆れてものも言えないとはこのことですか。
わたくしからの冷たい視線に気づきもせずレイジス神官長様が続けます。
「本日はリリア・レナード子爵家令嬢の聖女追認について皆様にご足労を戴きました。決議をする前に、私からどうしてもリリア・レナード様に諫言せねばならないことがあります。――そう! よりにもよって、黒髪黒目の少女をメイドとして侍らせていることです! 大聖教の聖女とあろうものが黒髪黒目を側に置くなど言語道断! そうは思いませんか!?」
レイジス神官長様が同意を求めて会議場を見渡しました。ここで他の(神聖派の)神官たちが口々に反対意見を述べ、お姉様からナユハお姉様を引き離すつもりだったのでしょう。
残念ながら。こちらとしては都合のいいことに。他の神官たちはそれどころじゃありませんでしたけれど。なにせ目の前にいるのは本物の神気を纏った正真正銘の聖女様。神気を感じ取れる程度には大聖教の神官としての役割を果たしている人間にとって、そんな『聖女リリア様』を嵌めることなどできるはずがありません。
どうしてこうなったのかと問われれば、それは「お姉様に喧嘩を売ったから」と答えるしかありません。
なんということでしょう。お姉様本人は何もしていませんのにこの危機的状況を乗り越えてしまいました。さすがはお姉様ですわ!
わたくしがお姉様の凄さを再認識していますと、なぜかレイジス大神官様がこちらを睨め付けてきました。
「そして! マリー・ヒュンスター侯爵令嬢!」
「……あら?」
わたくしですか? もしかして、わたくしを弾劾するのですか? ヒュンスター家が大聖教にどれだけの寄付をしてきたのかお忘れで? あまり無礼を働くと踏みつぶしますわよ?
「マリー嬢はリリア・レナード子爵令嬢の友人だと聞く! だが、彼女の兄、マリット・ヒュンスターはかの悪名高き『漆黒』と深い関わりがあった! さらにマリー嬢は竜化の呪いによりいつドラゴンに変身するか分からない身! そのような危険な存在を聖女候補の側に置いておくわけにはいきません!」
恩赦があったとはいえ、お兄様が漆黒と協力関係にあったのは事実。お兄様が洗脳されていたのですから、妹であるわたくしも洗脳されていたとしてもおかしくはない。と、言いたいのでしょうか?
それとわたくしがドラゴンに変身できるのって意外と広まっているんですかね? まぁ、ドラゴンの姿のまま王城救援に駆けつけ、そこで変身が解けてしまいましたからね。広まっていたとしても不思議じゃありませんか。
レイジス神官長様は再び他の神官に同意を求めましたが、やはり皆さん無視しました。なるべく騒がず、息を潜め、『聖女様』の標的にならないよう祈っているのでしょう。
さて、どうしましょう?
横目でナユハお姉様を確認しますと、なぜか神の救いを求めるように天を仰いでいました。どうしたのでしょう? まるでこのあと魔王が現れるので、少しでも被害が出ないよう願っているかのような真摯さです。
戸惑いつつナユハお姉様から視線を外し、リリアお姉様を見ますと――
「ひっ」
思わず引きつった声が喉の奥で鳴りました。
まるで極寒の冬空のような。
まるでアイス・ドラゴンのブレスのような。
冷気。
冷気とでも表現するべき怒りがリリアお姉様から発せられていました。ウィルド様からの残滓であるはずの神気が、地獄の業火のように猛々しく揺れ動いています。まるでお姉様の意志を反映したかのように。
あぁ、それはそうでしょう。
レイジス神官長様はナユハお姉様を『黒髪黒目』と貶み、リリアお姉様から引き離そうとしたのです。リリアお姉様が怒り狂うのも必然。
「つまり、」
リリアお姉様がにこやかな笑みを浮かべながら喉を鳴らしました。天上の管弦楽のように美しい声音。ですが、死刑を告げる裁判官の声にしか聞こえなかったのは、わたくしの気のせいでしょうか?
「あなたたちは私からナユハを奪おうと? マリーを奪おうと?」
あら?
わたくしも?
ナユハお姉様だけではなく、もしかして、わたくしのことでも怒ってくださっているのですかお姉様?
あまりにも予想外の展開に戸惑っていますと。にこやかに怒り狂うリリアお姉様が右腕でナユハお姉様を抱き寄せ、ほぼ同時、左腕でわたくしを抱き寄せました。
リリアお姉様の体温と、左腕の力強さ。
尽きることのない優しさと、絶対に手放さないという覚悟を感じ取ることができました。と、考えてしまうのは自意識過剰でしょうか?
そして――
「――私の、ですよ」
暴風が会議室に吹き荒れました。そう錯覚するほどの怒りの発露でした。
威圧
自分より『格』の低い存在を無条件で一定時間行動不能にするスキル。お姉様は気軽に使いすぎですけれど、元々は魔王の固有スキルだったとされるものです。
神官たちはお姉様からの威圧を真正面から受ける格好となり。ある者は気絶しある者は泡を吹き。震える手で何とか祈りを捧げる者や「ごめんなさいごめんなさい」と壊れたように謝り続ける者など阿鼻叫喚の地獄絵図となっていました。それはもう、神聖派だろうが人道派だろうが関係なく。
嫌な臭いが漂ってきましたから、誰かが失禁したのかもしれませんね。
普段のお姉様であれば神聖派の人間だけを狙って威圧するという器用なこともできたはずなのですが。きっと怒りのせいでそんな余裕がなかったのでしょうね。
ナユハお姉様と引き離されそうになったから。
そして、わたくしと引き離されそうになったから。……と、自惚れていいのですわよねお姉様?
「……リリアは文句なしの鈍さだけど、マリー様も案外鈍いよね……」
ナユハお姉様がボソッとつぶやきました。わたくし竜人ですからよ~く聞こえていますわよ?
ちなみに。
他の神官たちは何らかの『聖女の怒り』が降り注ぐと覚悟していたようですが、そんなことはなかったらしいレイジス神官長様は威圧を受けて尻餅をついていました。無様ですね。……あら、もしかして失禁したのって……。
そして、そんなレイジス神官長様を意にも介さずお姉様は微笑みました。この世で最も恐い笑顔で。
「ナユハは、私のもの。マリーは、私のもの。もしも奪おうとするなら――滅ぼしますよ?」
お姉様?
それは個人を滅ぼすという意味ですわよね?
神聖派を滅ぼすという意味じゃないですわよね? 大聖教を滅ぼすという意味じゃないですわよね? ……世界を滅ぼすという意味じゃ、ないですわよね?
わたくしが苦笑いをしながらお姉様を見やりますと、お姉様は白い歯を輝かせながら親指を立てました。愛理様の教えてくださった『さむずあっぷ』というものでしょう。
いえ、否定してくださいませんかお姉様……。
璃々愛
「とうとう女たらしが開き直ったねー」
オーちゃん
「神話にもそうそう出てこないレベルの女たらしが開き直るとかもうどうしようもないな」
璃々愛
「ハーレムもいいけど、やっぱり大切な一人を愛し抜くべきだと思うのですよ私は!」
オーちゃん
「お前が言うな。お・前・が・言・う・なっ!」
次回5月12日更新予定です




