妄想小説!ホラーの皮をかぶったコメディ
いつか舞台化してみたい
オカルト研究部のリン、ケイスケ、リュウジは、夏休みを利用して、一夜にして滅んだ島、黄泉島にいくことになった。しかし、いった途端3人に怪奇現象が起こり、3人は散り散りばらばらになった。この島に起きた惨劇を知りながらも、リン達は3人揃っての生還を目指す。
登場人物
青山リン 大学二年生。オカルト研究部の一人。芯の強い女性で、多少の霊感がある。仲間たちと散り散りバラバラになりながらも、全員そろっての生還を目指す。
皆内ケイスケ 大学一年生。陰気な態度と憎まれ口が特徴。根は素直だが不器用。リンに気がある。
馬場リュウジ 大学四年生。3人の中ではお兄さん的な存在。スケベだが面倒見がよく、いざとなれば頼りになる男。
リュウジ「おうし、着いたな。」
ケイスケ「ここが例の黄泉島?本土から船まで使ってきたけど……確かに薄気味悪いね。」
リン「噂によると明治〜大正ぐらいに原因は不明だけどたった数日で島民がいなくなって無人島になったって話ね。吸血鬼でも現れたのかしら。」
ケイスケ「おいおいリン、それは彼岸島だろ。」
リュウジ「とにかく、俺達オカルト研究部は夏休みの思い出としてこの黄泉島を探索することにしたんだ。腹くくってくぞ。」
私達オカルト研究部は、夏休みを使って心霊スポットに遊びに行こうと話した。その中で、たった数日で無人島になったというこのいわく付きの島に行くことにした。しかし、この島に来た者は皆行方不明になったり発狂して帰ってきたりして、私達オカルト好きの間では呪われた島とも言われている。でも、ホラー好きの人間のサガ、そんな話を聞いたら行ってみたくなる。細心の注意を払って、この冒険を成し遂げてみせる。
ケイスケ「入り口から大分歩くが、まだ人が住んでたような痕跡はねぇな。」
リュウジ「島の生活の中心は内陸部だったんだろ。たかが小さな島と思ってたかを括ってきたが、こりゃあ何日も歩かなきゃいけねぇな。」
リン「私達もオカルト研究部の端くれ。食料やらは数日分持ってきたけど、この中でホラースポットの探索経験が豊富なのはリュウジなんだからしっかりしてよね。」
ケイスケ「お前が新人で初めてなだけだっつーの。」
リン「もうっ!ケイスケったら意地悪言わないでよね!」
リュウジ「大分歩いたが、霧が濃くなってやがる…お前ら無事か…!?いない!?おい!リン!!ケイスケ!!どこいったーー!?」
リン「結構歩いたわね。」
ケイスケ「人が住んでた痕跡はあるが、なんでちょっと歩いただけでこんな夜みたいなんだ?おいリュウジ……っていねぇ!!」
リン「見て!あっちからなんかヤバい雰囲気の物が近づいてきてるよ!!しかもこっちを意識してる。もしかして…オバケ!?」
オバケ?「……がくる……がくる……うわぁぁぁぁ…」
ケイスケ「なんかヤバ目の雰囲気じゃね!?しかもこっちに迫ってくる!逃げんぞ!」
私はケイスケに連れられて一緒にこの暗い中前を進んでいった。幸い部の備品の懐中電灯を持っていたので視界は見える。あのオバケみたいな奴らはおぞましい雰囲気で何かを言いながら追ってきた。私達は怖くて本能的に後ろを振り向けなかった。なんとか走り続けてまいたみたいだけどたどり着いたところはまるでややつぼ村を絵にかいたようなところだった
ケイスケ「ここってまだこの島の沿岸部に近いよな……それでこの不気味さ、どうなってやがる!」
リン「本当に曰く付きだったのかも…。後悔はしてないけど、生きて帰れるかしら。」
ケイスケ「弱気になんな……引き返すにもリュウジとはぐれちまった。あいつをおいて2人では帰れねぇ。合流すんぞ!」
リン「まず電話してみる……!?」
ケイスケ「どうした?リン」
リン「電話が……通じない……」
恐怖の中引き裂かれた3人、絶望的な状況が襲う!!