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猫耳と魔導師  作者: Nilvaren
第一章 異世界、猫耳、魔道師
4/12

C‐0102 ステータス

 「この水晶は、鑑定スキルの効果のひとつの、自身のステータスの確認をできるようにしたものです。

 ステータスを確認するには、この水晶で発行されるカード、もしくは鑑定スキルを使うしかありません。

 ステータスには、名前、種族、レベル、称号、力、耐久、魔力、精神、敏捷、スキルが表示されます。

 水晶に手を置いて、レジストレーションと言ってください。皆様全員のステータスを転写しましたら、いっせいにカードを発行いたします。

 こちらで記録をとるために、確認が終わりましたらカードはこちらに一度提出してください」

 僕のステータスはどんなのだろう。やっぱ異世界から召喚されたくらいだし、きっとチートなんだろう。っと、次は僕の番か。

 「レジストレーション」

 「それでは、皆様にステータスカードをお渡しします」

 どうやら僕が最後だったらしい。あのひょろ男(財務大臣)から渡されたのは、はがきを半分にしたくらいの大きさの金属製のカードだ。

 「ステータスオープンと言ってください」それじゃ、開いてみるか。

 「ステータスオープン」

 すると、カードの上に水色の、半透明の実体のない板が出た。VRMMOを舞台にしたアニメでよく見るシステムウィンドウのようなやつ。さて、どんなステータスだろうか。


――――――――――――――――――――――

名前   滝本優也

種族   人族

レベル  5

称号   《異世界人》

     《???》

力    38

耐久   45

魔力   94

精神   83

敏捷   68

スキル  アイテムボックス

――――――――――――――――――――――


 魔力値が高いってことは、魔法使いだろう。異世界に来て魔法が使える。

 元の世界に帰りはしたいけれど、家族に心配をかけたくはないけど、こっちの世界で過ごすのも悪くはないかもしれない。

 「優也のも見せてくれ」

 「うん、いいよ」

空太も自分のステータスを確認したのだろう。さて、空太のステータスは、


――――――――――――――――――――――

名前   千葉空太

種族   人族

レベル  5

称号   《異世界人》

     《異界の勇者》

力    432

耐久   205

魔力   248

精神   248

敏捷   724

スキル  俊足Lv2

     剣術Lv1

     アイテムボックス

――――――――――――――――――――――


 「………え?なに、これ。どゆこと?」レベル五だよね?七百とかおかしいでしょ。

 いや、空太のステータスが高いだけでほかの皆はそれほど高くないのかもしれないよね、うん、そうに違いない。あ、卯里さんたちがこっちに来る。

「ねえ、優也君のステータスも見せて」卯里さんのよく通るソプラノの声は、皆がうるさくしているこの部屋のなかで僕の耳にしっかり届く。

 けど、卯里さん達に声をかけようとしてた近くの男子にも聞こえてしまい、

 「後で半殺しにするか」

 「そうだな、魔法のある世界だし腕の一本や二本折れたって直せるだろ」

 危ない会話が。はぁ、腕折れちゃうのか。まあ、冗談だろう、そうに違いない。「えっと、ダメ、かな?」やめてー卯里さんそんな顔で言わないでよお願いだから。殺気が、後ろから殺気が!異世界に来て 魔法を一度も使わずに死ぬとか冗談じゃない。

 とっとと終わらせてこっから逃げよ。

 「あ、えっと、うん。いいよ、卯里さん」

 すると、「ふふ。ありがとう、優也君」と満面の笑みで言われてしまった。

 「もうあいつ殺っちゃっても良いよな」

 「いんじゃね、ここ日本じゃねーし。魔物に襲われたように見せかければ大丈夫だろ」……むしろ悪化した。いや、何も聞かなかった。だから大丈夫なはず。

 「ゆーや、わたしもすてーたすみる」永浦さん、異世界に来たってのに眠そうにしてるなー。「私も滝本君のステータス見てみたいわ」東上さんもか。せっかくだし、三人のステータスも見せてもらうか。


――――――――――――――――――――――

名前   卯里粋花

種族   人族

レベル  5

称号   《異世界人》

     《異界の勇者》

     《聖女》

力    113

耐久   113

魔力   725

精神   538

敏捷   225

スキル  魔力回復Lv3

     光魔術Lv4

     アイテムボックス

――――――――――――――――――――――


――――――――――――――――――――――

名前   東上加奈子

種族   人族

レベル  5

称号   《異世界人》

     《異界の勇者》

力    293

耐久   248

魔力   592

精神   361

敏捷   315

スキル  魔力強化Lv1

     魔力回復Lv1

     火魔術Lv1

     水魔術Lv1

     風魔術Lv1

     土魔術Lv1

     アイテムボックス

――――――――――――――――――――――


――――――――――――――――――――――

名前   永浦美由希

種族   人族

レベル  5

称号   《異世界人》

     《異界の勇者》

     《賢者》

力    180

耐久   180

魔力   225

精神   203

敏捷   158

スキル  アイテムボックス

     高速思考Lv1

     鑑定Lv1

     検索Lv1

     書庫Lv1

     写筆Lv1

――――――――――――――――――――――


 ………卯里さんも東上さんも魔力五百越え、永浦さんでさえ僕の二倍以上。空太のステータスだけがすごいんじゃないの?同じレベル五だよね?何、この差。

 「えーっと、優也、ステータスが低いのは残念だけど、あんま気ぃ落とすなよ」やめてくれ空太。なんか惨めだよ。

 「頑張ってね優也君」頑張るよ卯里さん。

 「このステータスで大丈夫かしら」東上さんの言う通りです。

 「ねむい」永浦さんはぶれないなー。



 「おい優也、俺のも見せてやるからてめえのステータス見せろ」「え、いいけど………」「んじゃカードよこせ」「う、うん」

 あれ、なんか小林君とステータスを見せ合うことになってんだけど。


――――――――――――――――――――――

名前   小林健二

種族   人族

レベル  5

称号   《異世界人》

     《勇者》

力    663

耐久   452

魔力   180

精神   225

敏捷   338

スキル  身体強化Lv3

     拳術Lv3

     アイテムボックス

――――――――――――――――――――――


 「うわ何このステータス、全部二桁とか雑魚だな。………ま、せいぜい死なないように頑張れよ。もし死にそうになったら助けてやらなくもないから」

 …………うん、分かってたよ、僕のステータスだけがショボいってことぐらい。

 「健二、こいつのステータスがどうかしたのか?それと優也、死ね」

 「こんなやつが最強なわけねーよな。だろ?それと優也、いっぺん死ね」

 「健二もステータス見せに行ったらどうだ?あと優也、死んで人生やり直してくれ」結構酷い事いってくれるな。

 「ん、ああ。こいつのステータスがすげー低くてな」

 改めて言われてみると、結構グサッと来る。「あのひょろ男にステータス見せてくる」あんま見せたくないし、僕は逃げるようにしてその場を後にした。………実際そっから逃げたんだけどね。

 まあ逃げると入っても同じ部屋だからあんまり変わらないか。



 あのひょろ男(財務大臣)は扉の近くにいた。今は早苗さんのステータスを確認してアドバイスをしていた。でも、何で財務大臣が雑用っぽいことしてるんだろう?

「手のあいている人がほかにいなかったので。それに、あなた方の対応をするに値する身分のメイドがほとんどいないものですから」え!?ひょろ男から答えが返ってくるだなんて。心でも読んだ?

「声に出ていましたよ。それと私はカトラケス・M・ヴォルファーです。まあ、それはともかく、ステータスの記録をさせて頂いても宜しいですか?」「あ、はい。お願いします」


ヴォルファーさんにカードを渡す。皆のステータスが高いだけで、一般的なステータスはもっと低いのかもしれない。

 いや、だったらなんでヴォルファーさんは驚愕しているのだろうか。何度も目をこすって確認してを繰り返しているのだろうか。はあ、やっぱり僕のステータスはそこまで高くないのだろう。


 「あの、ヴォルファーさん、一般的なレベル五のステータスはどのくらいですか?」ヴォルファーさんは少し悩むそぶりを見せた後、答えてくれた。

 「一般的なレベル五の成人男性のステータスは、上から順に、130、120、70、80、100です。称号持ちはそこまで多くありません。」………一般人の平均以下、なんだ。



「皆様全員のステータスの記録ができました。

 それでは、今後のことについてです。食事、衣類はこちらですべて用意させていただきます。お住まいになるお部屋に関しては、申し訳ありませんが三人一部屋となってしまいます。

 今日は王城の案内をさせていただき、明日からは魔物との戦い方や魔法の使い方などをお教えさせていただきます。二週間後には隣の町にあるダンジョンで―――」

 あのあと全員のステータスの記録が終わり、この後の予定などの話があった。

 川に流されている最中に頭を打ったのか、その後のことははっきり思い出せない。

 覚えているのは城がとても広かったのと料理がおいしかったことぐらいだろうか。




 異世界に来た初日はこうして終わる。




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