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色んな恋の物語~青~  作者: 双剣
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第一話

「髪の毛伸びてきたな」

明日は土曜日で休みだしそろそろ行こうかな。

そんなことを俺、日向裕太ひなたゆうたは考えていると、

「お、なんだ?髪切りに行くのか?」

クラスメイトの大樹が話しかけてきた。

「まぁな」

「そういや、裕太はコロコロ髪型変えるよな」

「あぁ、そうだな」

「なんでだ?思春期か?」

「ま、俺にも色々あるんだよ」

「なんだよ、はぐらかすなよ」

キーンコーンカーンコーン………

「お、学校終わりだな。じゃな大樹!」

俺はバッグを持って教室を出る

「あ、おい待てよ!教えろよ」

うしろでなにか聞こえたが無視だ無視。


翌日


俺は床屋に向かっていた。美容院なんてシャレた場所はあまり好きじゃない。

そんなことを思っていると、いつも通っている床屋に着いた。

カランコロン……

中に入るといつも無口のおじさんと明るいおばさんがいた。そして―――


「いらっしゃい。そろそろ来る頃だと思っていたわ」


車イスに乗った幼馴染の女の子が出迎えていた。

しずく

本名、楪雫ゆずりはしずくは黒髪を腰辺りまで伸ばしている。お姉さんみたいな雰囲気を出しているが、昔はこんなに大人しくなかった。彼女を変えたとしたらやっぱりあの事故なんだろうか。

「あら、裕ちゃん。来てくれてありがとうね」

雫のおばさんが笑顔で話しかけてくる。

「どういう事ですか?」

「いやね、雫ったら今日こそは来るって言って三日前からずっと裕ちゃん待っていたのよ」

「ちょっっ、お母さん!何言っているの!?もう、仕事に集中してよ!」

雫の白いほおが朱色に染まる。

「さぁさぁ、早く座って」

「お、おう」

「ねぇ、裕」

席に座ると同時に、キラキラした瞳をこちらに向けてくる。

「なに?」

何を言いたいのか分かるがあえて聞く

「この髪型に挑戦してみたいな~」

ほらきた。

雫が雑誌を見せてくる。うわ、こんなにサッパリするのか。

「いいよ」

「ありがと」

大樹が言っていた髪型がコロコロ変わるという事はこういう事だ。雫は髪を切るのが好きだ。だけど免許を持っていないから、よく俺を実験台にする。

鏡越しに見る雫は、俺の髪を切りながらイキイキとした表情をしていた。


「はい、できたよ」

「ん」

鏡にうつる俺の頭はサッパリとしていた。

「お代は要らないからね?」

「ん」

「今回も上手くいけたんじゃないかなって思うよ」

「ん」

「………もしかして、この髪型嫌だった?」

「いや、俺ってこの髪型にあまり違和感ないなと」

「でしょ!絶対、裕に似合うと思ったんだから!」

「ありがとな」

「こちらこそ、また切らせてね」

「おう」

「あら、裕ちゃん。良かったらゆっくりしていいのよ」

「ん~、じゃあお言葉に甘えて」

「いつものように私の部屋でいい?」

「おう」

返事をすると、

「ん………」

雫がそっぽを向いて手を差し伸べてきた。

運べという事だろう。雫は歩くのが難しいから。

「よいしょっと」

「きゃあ」

「なんだよ急に?」

「なななんだよじゃないわよっ!なんでお姫様抱っこなの?」

「こっちの方が運びやすいからな」

「人を荷物みたいに言わないで」

「あ~、ごちゃごちゃうるさい。いくぞ?」

「ん~~~……」


雫を抱えて二回の雫の部屋までいく。

「ほら着いたぞ」

「変態、淫獣、発情期、鈍感、馬鹿、ぶつぶつぶつ……」

「うわ、なんでそんな不機嫌なんだ?」

「なんでもないわよ!それより早く降ろして」

「へいへい」

人使いが荒いっこって。

そのままゆっくりと床に置いてあったクッションの上に降ろした。

「……………ありがと」

「おう」

こういう素直なところは昔っから変わってない。

それから俺たちは、色んなゲームをして遊んだ。

「あーーーっ!この俺が負けただと!?」

「ふふっこれで私の30勝29敗!残念だったね裕」

「まさかあの場面で昇竜が飛んで来るとは思わなかった」

様々なジャンルのゲームをし互いに譲らず29勝29敗。

ラスト、格ゲーで決着をつけることになったんだが、案の定負けてしまった。

「さてさて、では罰ゲーム何がいいかなぁ?」

「まてまて!そんなシステム知らないし聞いてないぞ」

「いいじゃない減るものじゃ無いんだから」

「むぅ……、仕方ないな。今回だけだぞ」

「よし、罰ゲーム決めた!」

早いな。俺はいったいどんな罰ゲームをさせられるんだ?

「い、言うよ?」

「お、おう」

「じゃあ罰ゲーム一個目!」

「よし、ちょっと話し合おうか」

冗談じゃない。一個目ということは少なくとも二個目が存在するってことだ。そんなのはごめんだ!

「敗者に発言権はありません」

「うぐっ」

「今日はもう遅いから、今夜は私の家に泊まること!」

「えっ」

そう言われ時計を見てみると夜の8時を回っていた。窓の外はすっかり暗くなっている。

「気が付かなかった。了解。それで二個目は?」

「そ、それは後で話すから」

「ほいほい」

こうして、俺は雫の家に泊まることになった。

初投稿です。

第一話と書いてありますが、今の所この作品の続きを書く予定はありません。

こんな下手な文章を読んで下さった方、ありがとうございます。

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