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絶版

作者: 祁答院 刻

ふるい級友が

赤ん坊に還ったと

ききました


おどろきが

まわりまわって

すとんと ふに落ちました


くろびかりする

あまり見ないカバンに

哺乳瓶をすえていたなあ、

なんて

思い出します

あのときは歪な心持ちでした


果たしたことを

まあ

わたしは祈るばかりですが

未練なんて

在りませんように。


ネコが

十字路をよこぎれば

ふと

“潜在意識”

と言いたくなります。

それは

元級友の口ぐせで

皆んなそれをきくと

おもいおもいの気持で

脚を動かしていました。


絶版、

そうですね

絶版


おなじ鮮紅でも

かこと

みらいでは

截然(せつぜん)たる差が

あります


そう、

あれは

拗ね言だったのかもしれませんが


呱々の声をきくのが

(たの)しみじゃない、

といったら

嘘付きになりますね?

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