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0話

主人公はこの世界にオタクを流行らせることが出来るだろうか。

帰り道。

すれ違う人々の視線が痛い。


鏡で見ればわかる。

私は可愛い。


だがしかし、性格は可愛いなんてもんじゃない。

自分でも良くわかる。


その正体は………


「オタク」なのである。



玄関のドアを開ける。

すぐさま服を脱ぐ。

クローゼットに綺麗に並ぶ、コスプレ衣装の数々を押し除けて、そこに掛かっていたキャラクターの描かれたTシャツを着る。


学校に行ってる間は、できないことも多い。

その分、家でやれる事をやる。

この毎日は絶対に誰にも邪魔されたくない。

だから、自分可愛いアピールなんてせずにいつも一人でいる。

自分は可愛いから、アピールなんて必要ではない。


たまに悪口を言われる。

でも人の悪口ぐらいしか話題に出来ない上部だけのクズ共とは違う。

私には語り合える仲間がいる。

パソコンの電源をつければ、すぐ会える仲間。

いつでも話せる仲間。


今日もいつものように、語り合おうとした。

電源ボタンに触れた。

でも、今日はいつもと違かった。


瞬きが終わった時には、違う世界にいた。


理解しようとしたけど、もう遅かった。


この世界に来た瞬間から、理解してしまった。


「あ、ここ異世界だ」



何処からだろう?

いい匂いがする。

肉が焼ける匂いがする。

風に乗って運ばれてくる。

雲が流れるのが見える。


起き上がって、匂いの濃くなる方へ進む。

進むにつれ、だんだん湿っぽくなる。

そして、一気に暗くなった。


一度振り返ってみると、今までいたところだけに光が差し込んでいる。

見上げてみれば、木々が日の光を遮っている事が分かった。


しばらく歩くと、暗い中でも日が暮れてくるのを感じ、いつの間にか向かっている場所へと足を早める。

そして、なぜかだんだん暖かくなってきて、今まで寒そうな服装をしていたことに気づく。


「げっ、なにこれ」


半袖のボロボロな服が目に移った途端、初めてこの世界に不満を持ってしまった。

こんなことなら、今日着る服は最後の最後まで大切に取っておいたコスプレ衣装を選ぶべきだったかもしれない。

私ならきっとなんでも似合うだろう。

いや、一つを除いて、の話だけど……


身体が暑さに違和感を覚えた時には、目の前に肉を焼く四人の男の人達が現れた。


服装を見る限り、貴族とかの可能性は充分ある。

思ったより人と出会うのが早くて良かったと思った。

心の中で神様に感謝しつつ、無意識のうちに見つめていると、その中の一人が私に気づいた。


「お前が悪魔か」


「えっ!?あっ!本当だ!!」


「君が悪魔君だね?お手柔らかにお願いするよ」


「………よくみて」


見た所イケメンな四人は何か言っているようだ。

まあ、私の大好きなめざまるんは百倍イケメンだけども。


って、この人達は何をしようとしているのだろう。

大きな剣なんか持って。

まさか……


肉でも切ろうとしてるのかな?


小さく切ってある肉を、串刺しにして焼き鳥にするような焼き方をしているのに……

それか、もっと肉を焼くために、取っておいてある大きな肉を切るとか………

そんなことするならステーキの方が何倍も美味しいのに……


「悪魔にしてはしてはチビなのな」


「ええっ!?それじゃあ、小悪魔ってこと!?」


「それなら、手加減はなしの戦いになりそうだね」


「……よくみて」


火のパチパチした音で、あまり会話の内容が分からない。

楽しそうに喋ってるように見えるからか、もう少し近づきたくなった。

自分がこんなことを思うなんて、予想外だ。


私は一歩だけ踏み出した。


「小悪魔にしては歩くの遅くね」


「じゃあ、やっぱり悪魔なのかな……?」


「ねえ、ウォッチーはどう思う?」


「…….あくまじゃないよ」


まだ会話の内容は聞こえてこない。

もう一歩踏み出した。


「肉の香りで近寄ってきたんなら、悪魔だろ」


「ウォッチーじゃなくて、ウォッチルだよ!」


「どうしてウォッチーはそう思ったの?」


「……くろくない」


未だに全く聞こえてこない。

思い切って三歩踏み出した。


「おい、近づいてきたぜ」


「ねえ、ウォッチルはウォッチーじゃないよ!」


「黒くないなら、赤色の悪魔かもしれないよ?」


「……あくまはもっとうつくしいってきいた」


流石にまだ聞こえてこないのには腹が立った。

もういっそのこと五歩踏み出した。


「確かにブスだな」


「ほんとだ!きたないね!」


「ウォッチーはとても頭がいいみたいだ」


「……やっぱりほんものはいないね」



今、この人達ブスって言ってたよね?

私をブスって言えるくらいなら、この世界にはもっと可愛い人がいるかもしれない……!!

小説のネタに出来るかもしれないし…

見れるもんは見とかないと!

まぁ、こんな人達には興味ないけど。


「そこのお前、何者だ」


「ねえねえ!いっしょに帰ろうよ!!」


「それは思いつかなかったよ、ヴァッジル!」


「……ヴァッジーのいうとおり、いっしょにきて」


そういえば、これからどう生き延びるか考えてなかったな……

この世界のことも知りたいし、この人達について行って損はないでしょ、多分。

という訳で、こんなチャンスを逃すまいと、今回はついて行く事にした。


誤字とかあるかもしれないですけど、温かい目で許して下さい‥ごめんなさいっ

こんな作品ですが、あなたの気分を害したなら謝ります!!…小説書き始めたばっかりなので、よくまだ分かってないので……アドバイスとかも全然よろしくです!!

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