追加:大麻のあり方検討会が面白すぎる件
追伸
大麻問題は、嘘と虚飾にまみれていて、飽き飽きしてしまい自分の中では卒業したのだが、最近楽しみにしている読み物がある。
2021年から始まった「大麻等の薬物対策のあり方検討会」だ。大麻等の薬物規制のあり方、依存症対策のあり方などを検討する会議であり、特に大麻の使用罪と大麻由来医薬品の医療用途のためのフレームワーク作りが話し合われている。
大麻等の薬物対策のあり方検討会
https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/other-syokuhin_436610_00005.html
委員の人達は、プロ中のプロで、遠くからお見かけしたり本の著者で知ってるような有名人、大先生が何人もいる。マスコミ関係や弁護士とかはよくわからないが、知らないだけでその道で専門家なんだろう。
何が面白いって、依存症治療、ダルク、薬理、取締側、法律、治験を目指す医師、間違いない有名人がそれぞれの立場を背負って本気で討論するわけである。しかも、政策に反映されるから責任重大でマジもんの議論なのだ。
故に、発言一つ一つに実感がこもっていて大変面白い。大麻規制はたいへん複雑な話で、一面だけで考えることができず、一つのことでも別の観点から重要な指摘がぶち込まれるから読んでて飽きない。
ハームリダクションという言葉一つとっても、歴史的経緯から用語の使い方に不統一があったりする。「ダメ、ゼッタイ」についても治療と拡散防止の観点からそれぞれ別々の指摘が入る。危険ドラックの昔の「実感」を思い出を語っても、取締側と治療側で違う世界が見えていたことが明らかになる。不謹慎だが、私、こういうの大好きです。
また、表向きは非公開の情報や最新情報が議事録や資料で閲覧できるのも醍醐味の一つだ。医療用麻薬の制度から、規制や刑罰の実態もわかるし、今まで部外者はあまり知ることができなかったカンナビジオール製剤の治験の詳細まで知ることができる(個人的には研究班名簿で笑った)。
https://www.mhlw.go.jp/content/11121000/000762951.pdf
内容だけでも、読み耽ってしまう破壊力があるのだが、ちょっとしたイベントまである。大麻規制の話は、センシティブ(会場に集まるほど過激な活動家が沢山いる)なので、録音や録画等などが禁止されている。それにも関わらず、共同通信社の社会部の記者が、録音したあげく、ツイートし、更に外部流出までさせたらしい。ひどい。共同通信社の処罰も、7日間の出勤停止…ゴールデンウィークかよ。マスコミ、特に共同通信の会社としての「立ち位置」までわかった気がする。マスコミは信じて無かったけど残念だ。
https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r98520000031ehd_00002.html
更に、私の好きなヤフコメ、マスコミやSNSの反応もあわせて読むことで、面白さが2倍、3倍にもなる。
どこが、どのへんを曲げて報道するか、どんなレトリックを使うのかをみるのがポイントだ。
正直なところ、大麻のあり方検討会は、本当に会議がまとまるのかは別にして、かなり中立的かつ網羅的で、専門性の高い良い会議だと感じる。
外野は、楽しく見守るだけで十分だろう。ねじ曲げられた報道に注意しつつ、次の議事録や次回資料を結果を楽しみに待って待つことにしよう。
最後までこのエッセイを読めた人には、検討会の議事録と資料を読むことを絶対オススメします。面白いです!




