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謎のポエムらしきもの ※ 本筋とは無関係です
想い出
小学校のひんやりとした厚いコンクリートの壁
僕は「まるで棺桶のようだ」と思っていた
どっしりとした太い柱には大きな亀裂があって
暗い隙間から黒くて重い空気が流れ出て
校舎全体をどんより満たす
小学校のひんやりとした厚いコンクリートの壁
「異世界に実はつながっているんだよ」と隣の席の女の子がひそひそ話で言った
どっしりとした太い柱には大きな亀裂があって、
異世界の楽しい空気や冒険心が溶け出して
校舎全体を賑やかにしているんだって
僕らは一緒に大きな亀裂を確かめに言った
目を瞑ったら異世界の音がきこえるかもよ
前髪に風を感じて、冷たい耳が熱くなった
どうやら僕が間違っていたようだ
棺桶のようだなんてもう思わない
裏設定:
この小学校はシャブコン(水を沢山混ぜたコンクリート)が多用されていて、欠陥だらけでその結果亀裂が走っている。このポエムの少年、少女が卒業した年に欠陥校舎として世間を騒がせる大問題となる。そして、大物政治家と施工業者の癒着が発覚したりします。それが、市を二分する政治抗争となり、少年、少女の関係も引き裂かれることになるのだが、それはまた別のお話。
エッセイにポエムとか小説とか混ぜる作者…




