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大麻のデマを考える 大麻の本当の真実(第一弾)  作者: ストップ大麻デマ!ボランティア
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大麻は本当に有用か?(食欲不振への使用)

さて、重い腰を上げて大麻の有効性について書いていくとしよう。NCI(アメリカの国立がんセンターみたいな機関。こっちが本家だけど)が作っているPDQという資料が2019年版にアップデートされてたからこの資料を使って読んでいきたい。手抜きじゃないよ。この資料ががん治療におけるエビデンスベースのレビューを行なっている資料だから私の書くエッセイより網羅的で正確で緻密なだけだよ。一つ一つの効果の主張について調べるのがめどくさくなった訳ではないよ。きっと。


Cannabis and Cannabinoids (PDQ®): Health Professional Version.

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/m/pubmed/26389198/

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/books/NBK65755/


まずは、食欲不振について書いていこう。



◆◆◆

食欲の刺激

拒食症、早期満腹感、体重減少、悪液質などの問題をがん患者は経験するが、見た目への影響だけでなく、食事を通しての社会的な相互作用との繋がりも無くなってしまう。


カンナビノイド

3件の対照試験では、経口THCが進行悪性腫瘍およびヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染患者の食欲刺激および体重減少にさまざまな影響を及ぼしていることが示された。 1件の研究で、癌関連食欲不振の管理に対するドロナビノール単独または酢酸メゲストロール(プロゲステロン製剤 食欲増進に使われる医薬品)の有効性を酢酸メゲストロール単独の有効性と比較して評価している。このランダム化二重盲検試験で、進行癌および体重減少を有する成人469人について、1日2回2.5 mgの経口THC、1日800 mgの経口メゲストロール、またはその両方を投与した。経口メゲストロール群では食欲が75%増加し、体重が11%増加したのに対し、経口THC群では8〜11週間の治療後に食欲が49%増加し、体重が3%増加した。どちらの結果も統計的に有意であった。経口メゲストロールとTHCの併用は、経口メゲストロール単体と比べて、なんら有益な効果は見出せなかった。著者は、少規模のプラセボ対照試験で味覚の向上が認められているものの、ドロビナール(THC製剤)は、メゲストロールと比べて、がん患者の食欲亢進と体重減少についての利点はほとんど無いと結論づけている。

◆◆◆


やっぱりか。食欲は増加させるがその効果は、既存の薬剤(昔からある薬)よりかなりしょぼいし、酷いものだ。大麻の有効性について調べると、しょぼすぎて悲しくなってくる。


◆◆◆

ランダム化臨床試験で、243人の進行性のがん患者について、がん関連食欲不振 - 悪液質の治療のため、大麻抽出物(2.5 mg THCおよび1 mg CBD)、THC(2.5 mg)、またはプラセボを経口投与し、安全性と有効性を比較した。 (中略) この用量のレベルおよび介入期間において、3つのグループ間で患者の食欲または生活の質に差は観察されなかったことが結果により示された。


体重減少を伴う139人のHIVまたはエイズ患者を含む他の臨床試験では、プラセボと比較して、経口ドロナビノール(THC製剤)の投与で、4〜6週間の治療後の食欲が統計的に有意に増加していた。ドロナビノールを投与されている患者は体重が安定する傾向がありましたが、プラセボを投与されている患者は体重を減らしました。

◆◆◆


がん患者の試験ではプラセボと差が見られず(効果が無いことを示している)、エイズの患者では食欲増加を示す結果が得られている。THCの持つ作用考えると、食欲増加させる効果はありそうだが、微妙そうだ。第一、既存の薬剤と比べて効果が低い結果が得られていることを考えると、あまり強い効果では無いのかもしれない。


ここまでTHCの製剤について書いてきたが、大麻そのものについては、下記のように書かれていて、十分なエビデンスレベルの研究自体が少ないようだ。(いい結果が得られていなかったから論文として発表されなかったからかもね…)


◆◆◆

大麻

健常対照者を対象とした1980年代に実施された試験では、大麻を吸入すると主に食事間のスナックの形でカロリー摂取量が増加し、脂肪および甘い食品の摂取量が増加したとの報告がある。


大麻については食欲増進について調べた十分な研究は無い。

◆◆◆



大麻は食欲不振に効果はありそうだが、既存薬に比べてしょぼい。





昨日大麻のWHOの規制区分の話を書いて、スケジュールIに分類されそうだと書いた。補足すると、スケジュールIIでもそれなりに強い区分で、日本で被害が大きかったヒロポン(メタンフェタミン)なんかもスケジュールIIだ。更に弱いスケジュールIIIも安全なわけではなく、小口での販売などは規制されないだけで、取り扱い注意の薬物と言える。


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