反ラデッシュ公爵(※ 本筋とは無関係です)
本筋と関係ないなら書くなよ!と自分でも思います。
「使えない配下が居る」
わしは民を生かさず殺さず税収と反乱の危険のバランスを取り、王家に忠誠を尽くすことに全生涯を賭けてきた。貴族とは王家に忠誠を尽くすもの。そして決して侮られてはいけないもの。
だのになんだ。あの地方領主は。舞踏会では穴が空いた時代遅れの服を着てくるし、野菜ばかりそれも安い野菜のラデッシュばかり食べていると民の間でうわさになっている。ヒョロヒョロのヨレヨレで槍一つ上手く扱えない。
まあ、それだけなら心構えが出来ていないというだけで見逃せる範囲だが、奴はかなり問題がある。
まず、税金に対する政策だ。あいつは物価が上がっても税金を変えず、物価が下がると税金を減らしやがる。全く周囲の領地と歩調も揃えない。近くの領地の貴族から、あいつの領地に民が逃げ出していると苦情がでている。
致命的なのは戦で役に立たないことだ。民に優しくするのなら、戦で捨て身の兵に変えるくらいのことをしなければ意味が無い。それなのに、あいつの兵は弱兵で前の戦ではバタバタとやられていき左翼側の崩壊につながった。わしが本陣に突撃したから勝ったものの、本当に弱すぎる。
何より許せなかったのは、わしへの献上品がラデッシュだったことだ。何が、「煮るに良し、焼いてよし、漬け込んでよし、生でもよしの最上級ラデッシュでございます」だ。目の前で馬のエサにしてやった。
まあいい。所詮人間というのはただの駒だ。思った通り操れないならすげ替えればいいだけだ。
ただ、都合が悪いことにあいつはラデッシュのように清廉潔白な奴だ。何か策略で嵌めなければいけない。
そうだ、来月は皇太子が我が領地に宿泊なさる。あいつの兵だけ借りて、あいつの館に兵が手薄のところを山賊に急襲させよう。
さてさて、昵懇の山賊に使者を送ろうか。
あと、一回だけだから許して。
というか、もう三時過ぎてる。今日一日何をしていたのだろう。




