大麻は本当に有効か?(統合失調症への効果ww)
大麻は統合失調症のリスクを増加させることが良くわかっているが、一方で大麻が統合失調症に効果があるとする主張が大麻推進派の一部にある。大麻は統合失調症を悪化させることは明らかだから、はじめにこの主張を知った時にとても困惑した。
まず、どうしてこのような主張が生まれたのか根拠を追っていこう。
統合失調症患者は、大麻やタバコなどの薬物を好むことがよく知られている。これははっきりした理由はわかっていない。一つの仮説として、大麻を使用していると統合失調症が和らぐから自己治療として使うというものがある。また、統合失調症薬の副作用が低減するからという仮説もある。特に、大麻の害の中心となる成分のTHCの悪影響からCBDが保護するよう働くことが多いため、CBDに何か統合失調症患者に良い影響があるのではないかと期待された。
しかし、残念ながらそのような効果を示すエビデンスは無い(=たぶん効果無い)。これについては、しっかりとしたシステマチックレビューがなされているのでこれを紹介しよう。
統合失調症に対する大麻
https://www.cochrane.org/ja/CD004837/tong-he-shi-diao-zheng-nidui-suruda-ma
これは私の愛敬するコクラン共同計画からの研究です。(一応URL先は日本語) コクラン共同計画の信頼性は自分の中では最高ランクだと思っている。
これを見るとサンプル数や研究数不足のために確定的なことは言えないが、研究の結果統合失調症への効果は認められなかった、とされている。
つまり、大麻は統合失調症治療にはたぶん効果無い。万が一あってもごくごく僅か(現在ある研究で検出できないレベル)。つまりは、標準的な今ある治療を行った方がいい。
むしろ、統合失調症を悪化させるエビデンスはあるから、大麻を使用している統合失調症患者についてのより効果的な治療アプローチを研究した方がいいだろう。
結論:大麻が統合失調症に効くは都市伝説。
調べてて思うけれど、大麻推進派の人たちが大麻はこんなに有効だ!といろいろ騒ぐ割に、エビデンス全然なかったりエビデンスがあってもちょっとしか改善しなかったり、本当にパッとしない効果しかないよなぁ。こんなんで医療大麻認めろとかやっぱり違和感しか感じない。たぶん、患者なんかどうでもいいと思ってて、医療用大麻の横流しとか医療用大麻からの嗜好用大麻解禁の流れを狙っているんだろうな。
こういうの信じて大麻を使って病状を悪化させたら本当に悲劇だ。大麻推進派さん達は、もっとエビデンスが決定的になってから効能を主張するようにして欲しいと思う。




