大麻による交通事故 実際のデータを見て見よう②
カナダのデータを見てきたが、他の国でも同じくらいの蔓延状況であれば状況は大まかに言えば変わらない。では、大麻の法規制、合法化が交通事故の増加にどう影響するのだろうか。この問いに対しては、州として合法化を行ったアメリカ コロラド州の統計データが参考になるだろう。この資料から、自動車運転に関するデータを見ていきたいと思う。
コロラドの大麻合法化の影響 2017 vol5(公的な取締機関のROCKY MOUNTAIN HIDTA.作成)
https://www.rmhidta.org/html/FINAL%202017%20Legalization%20of%20Marijuana%20in%20Colorado%20The%20Impact.pdf
まず、コロラド州の背景状況から見て見よう。この資料によると、初期の医療用大麻使用(数量や医師の処方箋の確認等厳しかった)が2000-2008年、現在と同じ医療用大麻使用が2009年から、嗜好用大麻使用が、2013年から始まっている。ちなみに、報告書には無いが、コロラドの人口は560万人くらいの規模である。北海道(540万くらい)くらいの規模感をイメージすると感覚がわかるかもしれない。ちなみに、北海道では、飲酒運転の死亡事故は9-17件である。なお、大麻の使用率や経験率は、カナダとそれほど変わらない印象です。
では早速。
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・マリフアナ使用に関連した交通事故死亡者のうち、大麻陽性だった数は、2013年の55人から2016年の125人で2倍になった。
・マリフアナ関連の死亡は、2009-2012の合法化前の4年間と比較して、2013-2016の4年間平均で66%増加した。同時期のすべての交通事故死は、16%の増加であった。
・2009年にコロラドでマリフアナ陽性のドライバーに関連するマリフアナ関連の交通事故による死亡は、全ての交通事故の9%を占めていた。2016年には、その割合は、21%と2倍以上に増加した。
・過去には、2016年に交通事故死に関わった半分近い(44%)のドライバーまたは操作者(48%)が、薬物のテストを受けた。
・薬物検査でマリフアナ陽性だったドライバーの数は、合法化してからの2013-2016の4年間で、合法化前(2009-2012)より63%増加した。
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結果はもう解析するまでもなく明らかですね。
合法化は大麻運転を増加させ、結果的に死亡事故者数を増やします。
このデータでは、大麻だけでなく、他のドラックやアルコール使用者が含まれています。参考としてのデータになりますが、2016年の大麻陽性のドライバーについては、37%が大麻のみ、35%が大麻とアルコール併用、21%が大麻とドラック併用、7%が大麻とアルコールとドラックの併用というような割合のようです。
大麻はアルコール使用を減らし、飲酒運転を減らすというデマもありますが、実際にはアルコール消費を増加させることがわかっており、いくつか文献も存在します。アルコールとの影響はシェアを奪い合うようなものではなく相加的な関係だと思われ、飲酒運転も増加させる影響と推測されます。
また、大麻推進派のブログには、たまに大麻が運転への影響を及ぼさないとの研究が載っていることがありますが、これはデマ(データの曲解)です。そのブログで紹介している論文を精査するとわかると思いますが、異常に低い投与量でかつ注意しながら運転シュミレーションするというような内容になっています。その研究でもより高い血中濃度では影響でてますし、それ以前に反応速度等の影響が明確にわかってあるので、お話にならない研究です。
合法化するにしても、運転への影響をどう考え、どう影響を最小限にするかが大事になります。今の大麻推進派からはそういった声は聞こえてきません。
日本の場合は合法化しなければ、大麻運転の死者はほぼゼロです。大麻を解禁すれば毎年大麻運転で死亡する人が出てきます。そのあたりをじっくり噛み締めて欲しいと思います。
途中だけど煮詰まったのでリリースします。
ごめんなさい。次のテーマは頑張ります。




