大麻による交通事故。実際のデータを見て見よう➀
自分は大麻の交通事故、機械運転への影響をとても懸念しています。大麻合法化国での大麻に対する注意喚起でも一二を争う重要な項目として扱われています。
実際のデータを確認しながら、大麻による交通事故の影響の特徴を書いていきたいと思います。
まず、カナダ保健省がどんな注意喚起を行なっているかを確認しましょう。このページが一番簡潔にまとまっていそうです。
https://www.canada.ca/en/services/health/campaigns/cannabis/impairment.html
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大麻運転は怪我や死亡をもたらす可能性があります。
・判断力の障害
・反応力への影響
・事故の機会の増加
決して大麻の影響下のドライバーの車に乗らないでください。そのリスクに見合う価値はありません
大麻とアルコールを一緒に摂取すると、運転への影響が増し、事故を起こすリスクが更に上がります。
大麻の持続期間
大麻を使用してから、他の効果が薄れてしまった後でも24時間以上影響が続きます。
影響が持続する時間は頻度や摂取量により変ります。
大麻を使用してからどれくらい時間を置けばいいのか、決まった時間がありません。大麻を使用した後は運転しないでください。
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飲酒運転とは違って持続期間が長いのですね…
パイロットやバスの運転手、工場で機械操作する人は要注意でしょう。実際、カナダの軍では厳しい使用制限されています。業務によっては服務前後28日間の摂取制限の場合もあるようです。
さて、統計データを早速見ていきましょう。まず
カナダのデータから。背景情報として、カナダの人口は2017年で3650万人(外務省サイトより)。大麻を経験したことがあるカナダ人は40%ほど、統計データや年度にもよりますが15歳以上で大麻使用者は12〜16%くらいなようです。日本と比べたら異世界の多さですね。
大麻使用者(運転免許がある)のうち大麻運転をする率も高く、14%もの人が大麻を使用して2時間以内に運転した事があるとアンケートで答えています。
(https://www150.statcan.gc.ca/n1/daily-quotidien/180809/dq180809a-eng.htm)
このような背景を念頭におきながら、まずはこの資料で交通への影響の記載から見てみましょう。
http://www.ccsa.ca/Resource%20Library/CCSA-Canadian-Drug-Summary-Cannabis-2018-en.pdf
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大麻使用は、重大または致命的な自動車事故のリスクを2倍から3倍増加させる。ただし、これは少しだけ過大評価の可能性がある。2014年のカナダにおける致命的な事故を起こしたドライバーについての国の調査では、16歳から45歳の致命的な事故を起こしたドライバーの36.2%から47.7%で薬物の陽性反応が認められた。薬物反応をテストした342人のドライバーのうち、44.7%が大麻について陽性だった。2006年から2010年の期間では致命的な事故を起こしたドライバーのうち36.3%が薬物反応陽性であった。この割合は、2011年から2014年には、15.4%増加し41.9%に著しく増加した。カナダ全土で、2012年に大麻が関与した自動車事故は、4407人が怪我を負い、75人が亡くなったと推定される。これは、 $1.09 billion(1000億円くらい?)の年間コストと見積もられる。
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皆さんが思っていたより、大麻の運転への影響は大きかったのではなかろうか。ちなみに、日本での飲酒運転による死亡者数は200人くらいなので、それに匹敵する。これは大麻が関与していたと推測された事例での数字で、単純に大麻陽性反応が出た数はもっと多い。
別の資料を見て見よう。これはカナダでの2000年から2014年のドライバーの大麻使用に関するレポートで、かなり参考になる。
http://tirf.ca/wp-content/uploads/2018/09/Marijuana-Use-Among-Drivers-in-Canada-2000-2014-9.pdf
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2000年には、大麻陽性と判定された死亡事故者数は64人だった。この数は2006年に129人に増加し、2010年に96人に減少した。もっとも高かったのは2013年の188件で、2014年に149人に減少した。
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もっとも、この数は他のアルコールやドラックもポジティブだったドライバーも含んでいることを考慮する必要があります。
また、この報告書にはアルコールによる死亡者についても書かれている。
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2000年には、事故死したドライバーのうち34.8%がアルコールに対して陽性であったのに対して、大麻陽性と診断されたのは12.4%だった。しかし、2010年から2013年に、事故死したドライバーのうち、アルコール陽性の割合は、37.6%から31.6%へと減少し、大麻陽性の割合は15.4%から21.9%に増加しました。 2014年までに、アルコール(28.4%)とマリファナ(18.6%)陽性となった致命的な負傷者の割合は、どちらも減少している。
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一つ安易な読み方をしないように釘を刺しておくと、飲酒運転の死者数が多いからといって大麻よりアルコールの方が安全な論拠にはならない。アルコール使用者数は大麻使用者に比べて多く、飲酒運転を行うカナダ人は多く社会問題の一部になっている。大麻とアルコールの影響の仕方が違う(大麻の方が影響が長い)こともあり、死亡者数の比較は意味が無い。ただ、もし日本で解禁した場合に、大麻運転の影響を考える上で参考にはなるだろう。
たまに、「大麻が広まるとアルコールの使用量が下がり、飲酒運転が減る!」という主張を聴くが、事実は全く逆で大麻が広まると飲酒量が増加する(アメリカコロラド州のデータで次のページで説明予定です)ので飲酒運転が増えると考えられる。アルコールと大麻を併用する命知らずもいるので、大麻が広まることで全体としても死亡事故は増えるだろう。
また、「THCの検出の精度に問題があるから、このような統計データは過大評価されている」との大麻推進派の主張があるが、実際には全く逆だ。THCが精度の問題で検出されず、大麻による事故数や死亡者数は過小評価されている可能性がある。
更に他の大麻推進派の主張として、「大麻陽性でも運転能力に影響がでていたかわからないから、大麻による事故かはわからない」というものもある。しかし、これは「アルコール陽性でも運転能力に影響がでていたかわからないから、アルコールによる事故かわからない」というくらい無意味な主張だ。各事故で大麻がどう影響したかわからずとも、大麻は運転能力に影響する科学的な事実と、大麻陽性での事故数や死亡数から、全体としての大麻と自動車事故の関連は疑いようがない。もし、影響がないのなら、自動車事故死したドライバーの大麻陽性の割合はもっと低く(自動車事故を起こさなかった人たちと同じくらい)ならないとおかしい。
日本は大麻使用率がかなり低い。大麻がカナダと同じくらい広まったらどれくらいの人が亡くなるのだろうか。想像するとゾッとする。大麻の合法化を主張している人も、どうしたら大麻による運転の犠牲を減らせるか考えて欲しいと思う。
次はアメリカのコロラド州のデータを紹介します。




