九章 二つの戦い 110 連合軍の壊滅
・・・六・・・
激突を前にして連合軍の動きが止まってしまった。敵味方に分かれた兵士達は互いの顔がはっきり見える位置で最後の命令を待っていた。
ドニエリ達のいる丘から、数騎の兵が駆け下るのが見えた。
彼等は突撃命令を待つ歩兵の傍を通り、勢いをつけたまま一気にザイラル達がいる丘まで駆け上がって来た。そしてザイラルの旗印を見つけると、案内も請わずに馬に乗ったまま早駆けで近づいて来た。伝令の印があったから警護兵に遮られなかったが、戦場でしか許されない行為だ。
「ザイラル様、ドニエリ様からの伝言です。直ちにコボス軍を攻めて下さい。奴等の後ろはがら空きです。今背後を衝いていただければ、奴等は前後を挟まれて身動きできず、我々の勝利は間違いありません」
伝令は開戦直後の興奮で真っ赤に上気した表情で、ドニエリの言葉を大声で叫んだ。
彼の声は待機しているザイラル軍の兵士達にも聞こえた。伝令の言葉に腰が浮きかけたが、命令がない限り動けない。顔をザイラルに向けて彼の返事を見守った。眼前では言葉を聞くまでもなく有利な状況が展開しており、弓隊だけの協力で済みそうだった。誰もザイラルが要請に応じて彼等の味方につくと思った。
「それはできない。最初の約束通りだ。わしの部隊は戦いには加わらない。ただし、コボス軍がわしの陣まで後退するか、こちらに向かった時には容赦ない攻撃を仕掛けよう」
「我々の勝利が決定的になるまで動かないのですか!卑怯ではありませんか!」
伝令はザイラルの言葉に憤慨して大声で叫んだ。
「無礼者!許さぬぞ」
レヨイドが剣を抜こうとしたが、ザイラルはそれを押し止め、
「よいか・・・手を出すなと言ったのはドニエリだ。お前も見るがいい。あの陣立てで敗れるわけはないであろう。相手はたかだか百人程度ではないか」
そう言うともう相手をしないという風に視線を前方に向けた。伝令は要請に応じないザイラルの態度に憮然としていたが、それ以上詰め寄れず諦めて自陣に戻ろうとした。
「伝令ご苦労、そう思い詰めた顔をするな。・・・そうだ・・・ドニエリに伝えてくれ」
「・・・」
伝令を呼び止めると、手招きして自分の馬の横に並ばせた。
「見ろ。連合軍の構えは見事だが、わしには隙が見える。攻撃軍の歩兵と騎馬隊が離れすぎておる。丘の上からドニエリ以下の騎馬隊も坂を下りて、歩兵の後に続いた方がいい。乱戦になってから駆け下っても戦いに間に合わないぞ」
「乱戦になるとお考えですか?」
「だからドニエリもお前を寄越したのだろう。コボスは最強の男だし、奴が選んだ部下もかなりの力があるとみた。そんな奴等と大混戦になってから騎馬隊が突っ込んでも意味がない。今すぐ歩兵の後詰をして全軍で戦った方がいい。苦戦に陥った時、丘の上で強力な騎馬兵が動かずにいたら歩兵は動揺するだろう。忠告に耳を傾けるかは奴次第だが、わしならばそうすると言え」
「わかりました。そう伝えます」
伝令はザイラル軍の参戦約束は取り付けられなかったが、切れ者として名高いザイラルの策を得たことで役目は果たせたとして嬉々として馬首を返した。陣地へ向かう伝令の背中をザイラルはじっと見送った。
伝令が丘に戻ったのが見えた。ほどなく丘で待機していた騎馬隊が斜面を下り始めた。丘の上に一人も残さず歩兵の最後尾として騎馬隊は全員攻撃軍に合流した。ザイラルの言葉通りの展開を見せた。
「驚きました。騎馬隊の最大の武器である高位置からの突進を放棄するなど信じられません」
「その程度の判断ができない部隊長と動きを止める部下もいない。奴等はコボスの敵ではない。・・・後は腕力勝負だ・・・わしはそれを見たい」
「おっしゃる通りです。しかしあの位置だと戦場全体を見通せず、戦況に応じた指揮はできません。伝令を送って助言しますか?」
「放っておけ。それより、レヨイド・・・お前ならどう指揮する?」
「全軍で戦うと決めたならば歩兵を元の位置にまで引かせ、先に騎馬隊を突撃させます。コボス隊には弓隊、槍隊の姿もなく、高所から勢いをつけて理想的な攻めができます。その後で歩兵と槍隊を同時に突っ込ませます。騎馬隊の攻撃で構えが崩れ、兵士達が傷ついているコボス軍は攻めを受けきれません」
「弓隊はどうする?」
「射程内に待機させ、最悪の状況になった時に働かせます」
「最悪の状況?負けそうな場合か?」
「はい。ザイラル様の言葉から、コボス様が勝ちそうな気がしてきました」
「面白い!弓隊の使い方を聞こう」
「勝ち戦なら弓隊の出番はありませんが、負け戦なら力を発揮できます。乱戦が終わる間際を見計らって戦場全体を覆うように射かけさせます。壊滅状態になった味方の損害を気にする必要もありません。勝ちに奢っている敵は戦いが終わると安心し、矢が自身の体に突き刺さるまで気を配らないでしょう。その結果敵にも矢を受ける者が数多く出てきます。悪くても引き分けくらいにはなるでしょう」
「まあ・・・普通の戦いではそんなところか・・・しかし、コボス相手であればその考えも危うい。はっきりした結果がわかるまで動かずに待つのが最善手だ。わしらはドニエリとソイジャルの思い違いでその機会を得た。レヨイド・・・、下方で戦いが始まったら騎馬隊を丘に上げ、弓隊は歩兵の両脇に配置しろ。コボスがわしの陣を見てどう考えるかわからないが、わしらが奴を実際に攻めるまでは無視するだろう」
戦いはなおも続いた。
兵数面での数的優位さを最大限に生かすために、丘にいた騎馬隊を合流させた連合軍はコボス軍より僅かに高い場所で停止していた。
前衛の歩兵達は後ろに強力な応援を得、敵として対峙している少人数のコボス軍を見て勝利を疑わなかった。もう誰も同国人相手との感傷は消し去っていた。それに都合よく相手の顔は仮面で見えず、見知った仲間かどうかを心配せずに戦える立場でもあった。
騎馬隊の八百人を加え総勢二千人近くなった連合軍は、百人一列の八段組みの前衛を維持したまま陣形を整えた。騎馬隊は歩兵部隊の後に控え、いつでも飛び出せるように馬上で待機した。
ソイジャルとドニエリは連合軍が陣立てを済ます間に、ラッパ手と何人かの伝令、上級将校を脇に控えさせた。突撃命令を出す時期が迫っていたのだ。
「よし、二列までの歩兵を前進させろ」
上級将校がドニエリの命令を復唱しラッパ手に伝えた。
ラッパ手は大きく息を吸い込むと、自分でも一番好きな戦闘開始の合図を思いっきり吹き鳴らした。実際の命令は部隊長が出すわけだが、自分のラッパで兵士達が動き出すのは気持ちのいいものであった。
連合軍の前衛が動き出した。これに呼応してコボス軍の二十人、第一列が前進を始めた。一挙に二千人対百人の戦闘を始めれば、兵数が多い連合軍が圧倒的に有利だが、ソイジャルとドニエリはまずコボス軍が同兵力であると想定した戦い方を選んだ。コボス軍の仮面兵士の戦闘力も見たかったし、混戦時の同士討ちを防ぐ意味もあった。
二つの集団は近づくにつれて駆け足となり、後に控える兵士達の視線が集まる中でぶつかった。連合軍の先陣となった二百人は力のある精鋭が当てられていた。
喚声と怒号、剣同士、鎧同士がぶつかる音が土煙の中で響く。血煙を上げて倒れる者、傷ついてのたうち回る兵士の姿が見える。
初回のぶつかり合いは、勝利者がどちらかはっきりしない内に瞬く間に終了した。戦場での時間は戦う者にとっては長いが、実際は短いものだ。生き残りの多い方が勝利軍のはずだが、同じドルスパニア王国の軍服だから遠くから判断するのは難しかった。
ソイジャル達にゆっくり確かめる時間はない。
「先陣に後退の合図を出せ。そして第二陣を前進させろ」
先陣させた兵士達の精強さ、人数の多さからすれば、勝利者として戦いの場所に立つ生き残りは自軍の兵士だと二人の部隊長は信じた。
「二百人があれだけしか残っていない。ほとんどが二十人足らずにやられたのか・・・なかなか強いな」
「ああ、これほどとは・・・。だがわしらにはまだ多くの兵が残っておる。時間を空けず次々に突入させろ。敵は二十人減って八十人だ」
ザイラルとレヨイドの目の前で、コボス軍が連合軍を打ち破った。
二人は両軍の戦いを絶好の位置で、彼等とは違った捉え方で見ていた。
コボス軍の兵士は攻手の倍以上の速さで剣を扱い、力強い一撃で相手を葬った。正面から連合軍が津波のように押し寄せたものの、軽く跳ね返す様子に血が凍る思いがした。
「ザイラル様、恐ろしいまでの強さです。コボス様の前衛は誰一人として傷ついていません」
「信じられない・・・ヘドロバ様の部隊に、コボス以外にあれだけ強い者がいたとは・・・」
「ソイジャル様とドニエリ様は次の兵士を繰り出すようです・・・。あっ!その次も動き出しました・・・」
「どうやら容易ならざる相手と認めたようだが、戦意が衰えてないところをみると、最初の戦闘で生き残った兵士が自軍の兵士と思っているようだ。残りの八十人を一挙に叩けば味方の兵士がもっと多く生き残ると思っているのであろう。あんな低地に下りてはいくら馬上にいるとは言え、戦いの全体像がよく見えず作戦の変更もできまい」
「今になってはこちらかも知らせようがありません」
コボス軍も動き始めた。彼等は動きながら数十個の小さな玉を連合軍とぶつかる場所に投げた。玉は地面に落ちて割れると猛烈な煙を湧き上げた。
戦場全体が煙でたちまち覆われ、ザイラルの場所からも戦いの様子が見えなくなった。
煙の中で戦いが始まった。戦っている者には相手が見えるらしく、剣戟の響きは途絶えることがない。しかし・・・その戦いの姿はまったくわからなかった。
「ザイラル様・・・これは何としたことでしょうか・・・?」
「・・・うむ・・・」
どんなに目を凝らしても全てが見下ろせる場所・・・煙の出現までは予想もつかなかったが・・・丘の上からも、戦いの状況は掴めなかった。それでも風上から風下へ白い煙が流される中で、どこともなく現れた馬群が戦いの真っ只中に消えて行くのが見えた。その意味するところはザイラルでも考えつかなかった。
ソイジャルとドニエリは馬上で待つしかなかった。
歩兵を全て投入し、弓隊と騎馬隊が残るだけの陣形になっていた。様子がわらないまま戦場に矢も打ち込めず、煙が消えてから騎馬隊を突入させるしか方法は残されていなかった。
耳をすませていたが音だけでは戦場の様子は何一つ把握できない。状況を報告する伝令も付けてはいるが、何の知らせも入れて来なかった。
「ドニエリ・・・遅いな・・・伝令を出すか?」
「もう少し待とう。煙が消えれば全てがはっきりする」
煙が晴れる前に戦いは終わったようで、戦場に静かさが戻って来た。送り込んだ伝令は出て行ったきり戻って来ず、戦況がはっきりしない。
二人の苛つきが爆発しそうになった時、戦場を覆っていた煙が風に流され、勝ち残った兵士達の姿が少しずつ見えてきた。多くの者が血に染まって地面に倒れ、生き残りは少ないようだ。
煙が流れ去る中、待つ身のつらさを感じているのは攻め込んだ連合軍側だった。
「まだか・・・伝令は来ないか・・・」
「まだです」
何度も確認するが、ドニエリ達を喜ばせる報告は何もなかった。
「別の伝令を送って様子を探らせろ」
ソイジャルは待ちきれなくなって傍の将校に命令した。新しい伝令が駆け出そうとした時、戦場に強い風が吹き、残っていた煙を一気に押し流した。
「待て、煙が流される。これで様子がわかる・・・何だ・・・あれは・・・」
二人が驚いたのも無理もなかった。自分達の前面に突然騎馬軍団が出現したのだ。それも横一列に並び悠然と構えている。
馬の足元には多くの兵士達が血に染まって倒れているが、うめき声や助けを求める声は聞こえない。全員死んでいるのだ。
ドニエリは慌てて端から人数を数え始めた。自軍は歩兵主体で攻撃をし、コボス軍も馬に乗っていなかった。新しい相手かと訝ったが、一列に並んだ騎馬兵が全て仮面姿と認めると度肝を抜かれた。
コボス軍の兵士に間違いない。馬上の兵士は青仮面をつけ、中央には白仮面のコボス本人がいた。戦闘で生き残ったのはコボスの騎馬軍という事実を認めるしかなかった。それにしても馬を何処に隠していたのだろうか?激突前には彼等は間違いなく馬から下りて地面に立っていた。
「・・・九十八、九十九、百、百一・・・・。誰一人として欠けていない」
相手が無傷と知ると頭が真っ白になって、それ以上考えられなくなった。彼等の足元に転がる死体は全て連合軍の兵士達であった。
二人を取囲んでいた兵士達は真っ青な顔で口を開け、うつろな表情で見つめている。そして彼等の恐怖は、コボス軍が横一列のままで進み始めたのを見て頂点に達した。
仲間達の哀れな最後を知って、先程までの催眠状態が解けたのだ。同時に自分達の悲惨な最期を想像して身が竦んだ。
「何をしておる。ラッパ手、突撃ラッパを吹け」
ソイジャルは連合軍に残る八百人の騎馬兵で、最後の決戦を挑もうとした。勝ち目がないのは明らかだが、座して死を待つよりも前に出て華々しく戦って死ぬことを決心したのだ。
ところが彼の出足を挫くように、ラッパの音がしなかった。怒りの気持ちでラッパ手を見ると、彼は予想外な結果に怯えて唇が震えて音が出せない様子だった。彼は自分の吹くラッパが仲間と自分を死に追いやると知ると、その恐怖で吹けなくなってしまったのだ。
コボス軍はその間にも、止まることなく近づいて来た。
馬上の仮面兵は誰も喚声を上げず、どんな思いで戦おうとしているのかも仮面に邪魔されて掴めなかった。
中央のコボスが剣を抜くと、仮面姿の部下達も剣を抜いた。剣は光を浴びて輝き、仮面も光を反射した。生き残りの兵士達は戦場で死神が見える噂話を初めて信じた。
突然ソイジャルとドニエリを囲んでいた騎馬兵が勝手に馬から下り始めた。彼等は馬を下りると地面に両膝をついて、コボス軍に戦う意思のないことを示した。降伏を明らかにするために剣を遠くに放り投げる。弓隊の兵も弦を切って同じ意思を示した。
二人は大声で兵士達を叱咤したが誰も聞かなかった。
騎馬隊、弓隊の兵士達のほとんどが降伏の姿勢を見せた。だが騎馬隊の中でも百人近くの兵士達が馬上に残り、二人と運命を供にするべく剣を抜いて突撃の合図を待っていた。
「ソイジャル、もうよい。戦いたくない者に構うな。わしらを信じてくれるばか者もいるらしい」
晴れ晴れとした顔になってドニエリが声をかけた。信じ難いコボスの強さを知った後だけに、騎乗したまま二人について行くのは死を意味していた。これだけ多くの部下が、自分達を信じて馬上に残ってくれたことに感謝した。恐怖が次第に闘志に変わっていく。
「最後の戦いだ。狂おうぞ!ドルス・ドンジョエル・パニア!」
その声に応じたソイジャルの顔からも、先程までの悲痛さが消えていた。滅びまでの残り少ない時間を楽しもうとする明るい表情だ。
「おうー。ドルス・ドンジョエル・パニア!」
二人は剣を引き抜くと馬を突進させた。
彼等に付き従う兵士達が絶叫し、馬に強く鞭を入れた。連合軍はすぐにはコボス軍に向かわないで、馬の速度を上げるためザイラルのいる丘の前を走り、それから突っ込んで行こうとした。まだコボス軍は馬を駆けさせてなかった。
ドニエリ、ソイジャルを先頭に立て、横一列の中央を目指していた。攻撃を指揮者のコボス一点に絞り、差し違える気持ちで突撃しようとしていた。
ザイラルもコボスの強さを改めて痛感した。
・・・ソイジャルとドニエリの運命が尽きようとしている。あの二人の誘いに乗っていれば、悲劇を観る一観客として見下ろすなどできなかったに違いない。わしも破滅への恐怖に打ちひしがれながら突進していただろう・・・
二人を利用しておとしめたのはザイラル自身であったが、窮地から救ってくれるのも彼等だった。思慮の深さが明暗を分けていた。
この好機を見逃すザイラルではなかった。
「レヨイド、弓隊に命じて彼等を撃て!」
「えっ!あの二人を?あのまま突撃してもコボス軍に敗れます」
「だからここでコボスに貸しを作るのだ。彼等には生き残る機会はない。とことんわしに尽してもらおう」
「わかりました」
レヨイドはその一言でザイラルの意図を理解した。
彼は斜面を駆け下ると待機させていた弓隊に命令を下し、疾走中のソイジャル、ドニエリ軍を目がけて矢を射かけさせた。視線をコボス軍に向け、ザイラル軍には無警戒だった最後の突入軍に容赦なく矢が降り注いだ。
次々に騎馬兵達は弓矢を浴びて落馬する。ソイジャルとドニエリも体に数本の矢を射られ、馬もろともに地面に倒れ込んだ。懐かしい牧草の臭いを微かに感じる中で、周りが次第に暗くなった。
連合軍の最後を見届けザイラルは斜面を下りた。自分のためとはいいながら、味方を討ってしまった。ほろ苦い勝利だ。
コボス軍が目の前に来た。先頭に立つコボスは口を開かない。全員剣を鞘に収め、戦いなどなかったかのように悠然と構えている。
「コボス様、差し出がましい真似をしましたでしょうか?」
ザイラルはコボスに問いかけた。彼が剣を納めた姿を見て、怒りが静まったものと思い安心した。
「見事な指揮ぶりだ。さすがにザイラル・・・・だな。全く隙がない」
意味深い答えをして、コボスは自身の部隊を振り返った。
「さあ、帰るぞ」
そう命令するとコボスは馬に鞭を入れた。同時に仮面の部下達も鞭を入れた。彼等はザイラル軍を戦場に置き去りにしたまま、土煙を上げながら見る間に走り去った。
「ザイラル様、危機は去りました」
「ああ・・・」
「これからどうされますか?」
「追うしかあるまい。ヘドロバ様の怒りも奴が無事に帰ると少しは収まるだろう」




