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ワイドショウ『モニスタ』より~異世界自衛隊~ 

作者: 秘密基地

KNNTV朝のワイドショウ『モニスタ』内ショートコーナー『ジャパリポ』20XX年6/15


「日本各地の話題をお届けするジャパリポです」

「今週は世界的な大事件になった怪獣事件を阻止する為に作られた特別地区活動拠点から湊記者で~す」

「怪獣の侵入口である異世界ゲートの向こうで怪獣対策を行う自衛隊が史上2番目に作る

本格的な国外基地ともいえる特別地区活動拠点の取材です」


――異世界・特別地区活動拠点

「偵察に出る6時間前です。この時間から出発に向けた作業が徐々にはじめられています」

――陸上自衛隊の隊員たちがこれから出発するのは日本と生態系もまるで違う異世界の平原、入念な健康チェックとブリーフィングが続きます。

――この部隊の任務は異世界の特殊な生物たちの捜索・監視。この部隊では約3時間の捜索を一日3回行っています。

――日本政府は、避難民生活支援、怪獣の侵入阻止の活動を現地国家との交渉成立まで長期にわたって行う構えです。そしてこの活動を支える要員5000名が常駐する拠点が半年前に作られました。さらに、陸上自衛隊を支援するため航空自衛隊の部隊も派遣されています。

広範囲の特殊生物の分布の調査やこの世界の都市などの調査を行う為です。

――特地にある異世界人の避難民街。約1万人の異世界人避難民が仮設住宅で暮らしています。その避難民街に半月ほど前からある変化が現れました。異世界人の商人達がやってき他のをきっかけに、難民外に店舗が並ぶようになったのです。約1万人の異世界難民の中には、日本に保護されている間に日本語を片言ならしゃべれるようになった人もいるようでつたない日本語で呼び込みをやっています。店舗に並ぶ食べ物には日本には無い食べ物や衣服、雑貨が売られています。自衛隊員の方にインタビューしました。

「やっぱり海外よりもエキゾチックなものが多くて好奇心がわきますね、ハイ」

「知らないものばかりで子供のころみたいに毎日が新鮮ですね」

――なかには、日本人の好みに合わして刺身を作っている料理店がありました。

「ニホン△■×●*オツクリサシミガンバテツクテミタヨザンネンダレモタベテクレナイ」

――しかし、この世界のものを生食してはならない規制があり、現地では魚を生食する習慣がないため、お客は来ないようです。

――支援しているとはいえ日本の自衛隊は異世界の軍隊。囲まれて生活するのは不安ではないでしょうか?

「イイエアリマセン、テョ△▼∵□ーレニタベラレルコトノホウガコワイデス。

マモテクレル日本トテモアリガトゥデス」

――と語るのはマセラーニさん(15歳)。彼女は日本語を難民の中で一番うまく話せる一人です。命の危険が無い安心感おほうが大きいようです。

――そして、日本人利用が許可されている難民の食堂には休憩中の隊員たちが食事に来ていました。

――この派遣に対してどう思っているのかを聞いてみました。

「これ以上怪獣に日本の侵入を許しておけないと思いました」

「近所に人にこれ以上の悲劇を生まないようにがんばってきなさいと激励されました」

「家族からは死なずに帰って来いといわれました」

「危険な任務ではありますが、その為に今まで訓練してきました」

――またきたいと思いますか

「ええもちろん是非仕事でもプライベートでも来たいと思います」

――幹部の方々にも聞いてみました。

「地球での常識が通じない為、さまざまの規制の中隊員達の士気の高さには本当に驚かされ、頭の下がる思いです」

――私がインタビューした隊員の方たちは派遣されて2ヶ月を過ぎた隊員の方が多かったのですが士気は上々。一切の疲れを見せませんでした。


「疲れ知らずですね」

「心強いですね」

「隊員の方ご苦労様です。これからも日本を守る為がんばってください」




KNNTV朝のワイドショウ『モニスタ』内ショートコーナー『ジャパリポ』20XX年7/6



「日本各地の話題をお届けするジャパリポです」

「今週は前回、反響の大きかった特別地区活動拠点について再びレポートです」

「ジブチのようにこの基地にもアイドルが誕生したようです」


――どのような方ですか?

「まるで妖精といいますか、私達の天使ですね」


――今、特別地区活動拠点の自衛隊員の中でアイドル的存在になっているのがこちらの異世界人女性サラ=マセラーニさん・ノノ=キナームさん・マナ=アカタシャさんです。


「可愛らしいですね。」

「そうですね。マセラーニさんは主に翻訳の仕事、キムーナさんは喫茶店の店員、アカタシャさんは雑貨を営んでるそうです」

「マセラーニさんは前回出てきた人とは違うようですが?」

「以前出てきたマセラーニさんのお姉さんだそうです。マセラーニというのは名字だったようですね」

「そうですか」


――おいくつですか

「19サイデス」

「18サイデス」

「29サイデス」

――ニホ、日本語お上手ですね

『アリガトゥゴザイマス』


「みんないつも元気で一生懸命で素敵な方々ですね」

「マセラーニさんは妹さんと一緒に通訳してもらって助かっています。」


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― 新着の感想 ―
[良い点] 非常に面白いです。 gateの特地の基地周辺の異世界人の描写や雰囲気が好きだったのでもっと読みたいですよ [気になる点] 短編だったこと、続きと言うか、短編でもいいのでまだ読みたいですね
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