第八話
毎日普通のポーション100本、高品質ポーションを5本「エリック商会」に納品し続けて一週間が経った。普通のポーションは銀貨1枚、高品質のポーションは銀貨10枚で買いとられていたので、合計で銀貨1050枚分の金貨10枚と銀貨50枚を受けとり、「エリック商会」と契約を結ぶことができた。
ちなみにお金の価値は銅貨100枚で銀貨1枚、銀貨100枚で金貨1枚、金貨100枚で王貨1枚となっていて、銅貨1枚は日本円で約100円ぐらいだ。
これで毎日金貨1枚と銀貨50枚のお金を貰えることによって金に困ることはなくなった。
さらにこの一週間でギルドの依頼もこなしていたので、ランクはDに上がり、中級クラスの冒険者になった。
(お金もたまったのでそろそろ奴隷商館にいこうと思う。やっぱり異世界に来たら可愛い奴隷を買わないとな。)
そう思って町で評判のいいローグ奴隷商館に向かった。そのなかに入ってみると、想像していたような汚い場所ではなく、最低限の生活環境は整っているようだ。これなら良さそうな奴隷見つけられそうだ。そう思いながら奥の方に進むと、奴隷商人と思われる人がやって来た。
「本日はどのような奴隷をお探しでしょうか?」
(うーん、そこらへんはあんまり考えてなかったな。とりあえず、女の子ってのは確定だからあとは出来たら戦闘とかできる子が良さそうだな。)
「女の子で戦闘ができる子をお願いします。」
「かしこまりました。それではそちらの部屋でお待ちください。」
そう言って奴隷商人の人は奥の部屋に向かった。しばらく待っていると6人ほどの奴隷達を連れてやって来た。その奴隷たちは皆可愛いくて、下は10才から上は20才までの子だった。
さすがに今は可哀想だけど10才の子を買うことはできないけど、ある程度の生活基盤を築いて養う余裕ができて売り残っていたら買ってあげよう。
そう思いつつ、[ステータス鑑定]を使って6人を見て確認した。
うーん、使えそうなスキルをもっているのは3人かな。何気に10才の子は優秀なんだよな。
「すいません。その3人の子と話すことはできませんか?」
「はい、手を出さない限りは大丈夫ですよ。」
「はじめまして。俺の名前はレンマって言うんだ。とりあえず3人の名前とどうして奴隷になったのか教えてもらっていいかな。」
まず初めの子はリリア16才の人族。
紺色の長い髪にスラッとした目をしたクール系の女の子。家が貧困で家族を養う生活費を稼ぐためにど奴隷として売られたらしい。スキルは家事と料理、短剣術を持っている。金貨5枚。
二人目はエシル15才のエルフ族。
金色の長髪につぶらな瞳をした清楚系の女の子。
外で遊んでいるときに盗賊に捕らえられ奴隷として売られたらしい。スキルは風魔法と水魔法、そして精霊魔法を持っている。金貨7枚。
最後はシャロン10才の獣人族。
茶髪のショートヘアでピコピコ動いている犬耳とふさふさした尻尾が特徴的な女の子。みんなを虜にするような愛らしさがある。この子も外で遊んでいたとときに盗賊に捕まり、奴隷にされたそうだ。スキルは家事と武闘術、そして獣化を持っている。金貨3枚。
しばらく3人の話を聞いた後、よく考えて決めた。
(よし、まずはエルフのエシルにしよう。彼女は即戦力になるし今後の活躍に期待出来そうだ。)
「すいません。それじゃエルフのエシルを購入したいと思います。それと、できれば残りの二人を予約とかって出来ませんかね?」
「そうですね、1ヶ月までなら出来ますよ。それ以上はさすがに無理ですがね。」
「分かりました。それで構いません。1ヶ月の予約をお願いします。」
そう言ってから奴隷契約について聞いた。
「それでは今から奴隷契約を行います。まずこの書類に血を1滴垂らしてください。…はい、これで奴隷契約が完了しました。これにより今からこの奴隷はあなたの者になります。原則として、奴隷に致死量の暴力などをふるうことは出来ません。基本的には主人の命令に従いますが、奴隷が犯罪を犯した場合、主人も懲罰処分になりますので注意してください。奴隷を解放する場合もこちらで金貨1枚で解除します。」
そう言うと、エシルの手の甲に奴隷紋が浮かび上がった。
「よろしく、エシル。改めて言うけど俺の名前はレンマって言うんだ。」
「分かりました、ご主人様。私の名前はエシルと申します。これからもよろしくお願いします。」
「なー、エシル、ご主人様って呼ぶのはやめてくれないか。レンマさんとかで良いんだけど。」
「さすがに奴隷ですのでそんな呼び方は出来ません…それでは、レンマ様と呼ばせていただきます。」
そう挨拶してから奴隷商館を出た。
名前:レンマ=カミシロ 16歳 男
レベル:30
種族:人族(異世界人)
職業:錬金魔術師
HP:1040
MP:9200
攻撃:260
防御:240
魔攻:230
魔防:250
回避:240
器用:260
スキル:錬金魔術(S級)[+全属性魔法][+全属性強化][+精度補正][+イメージ補正][+詠唱速度補正][+魔力消費減少][+物質合成][+物質抽出][+物質分離][+自動錬成][+魔術錬成][+複数錬成][+物質錬成][+精密錬成][+魔法付与][+練成知識]・神眼(S級)[+ステータス鑑定][+物質鑑定][+魔力感知][+気配感知][+サーチ][+千里眼]・隠蔽(S級)[+情報隠蔽][+偽装][+気配遮断]・剣術(C級)[+剣速上昇][+剣力増加]・体術(C級)[+身体強化][+速度強化]・言語理解
加護:女神の加護[+成長速度5倍][+魔力消費1/2]
持ち物:マテリアルソード、マジックバッグ、、魔石(極小)×120、魔石(小)×30、ベリーの実×15、HPポーション(高)×10、HPポーション(普)×10
所持金:金貨4枚、銀貨72枚、銅貨206枚
名前:エシル 15歳 女
レベル:12
種族:エルフ(先祖返り)
職業:精霊魔術師
HP:400
MP:1020
攻撃:100
防御:90
魔攻:160
魔防:140
回避:150
器用:140
スキル:風魔法(C級)[+風属性強化][+魔力消費減少]・水魔法(D級)[+水属性強化][+魔力消費減少]・精霊魔法(D級)[+精霊召喚][+魔力消費減少]