ディーノの手記1
短めのガッツリ説明回です。読みづらいかもしれませんが申し訳ありません。
父に勉強を頼んでからおよそ1年の歳月が過ぎた。
全く違う文字に文章体型、読み方に苦労しながらも、俺は難しい単語や専門用語などは無理だが、日常会話でよく使うような文章や単語は読み書きができるようになった。
勉強していて疑問に思ったことなのだがなぜ俺は両親と`会話´ができたのだろうか?
最初はおなじ日本語を喋っていたから、書き方や読み方が違うだけでおなじ発音だと思っていたのになぜかそこで`ズレ´が生じていた。
例えば、俺は両親と普通に話すことはできる。
これはわかりきっていることだが、この世界の文字(ディスタルシア語というらしい)でもたどたどしくはあるがやりとりができるようになった。
だが父が教えてくれたディスタルシア語での単語の発音で、父と会話を試みようとすると、途端に会話が通じなくなってしまう。(決して発音が悪いからではない……ないはずだ)
これは、英語でアメリカ人とコミュニケーションをするとき、appleと書いて渡すと相手には紙に書かれた単語は正しくりんごだと伝わるのに、アップルと言葉に出して伝えると意味が通じなくなってしまう。
それなのにりんごと発音して相手に伝えようとすると聞こえた単語の意味はアップルだと通じるという風になっている。
なぜこんなことになってるか?考えてみたがまったく持って答えが出ない。何が原因なのか?どうしてこうなったのか?7日間は考えたが結論は出ない。
まぁ、俺が会話することができる、というのは変わりないのでいいことにしよう。いつまでも考えているわけには行かないからな。
そうそう先程、`ディスタルシア´という単語が出たがそれについて説明しよう。
この`世界´、今、俺が住んでいる国はペルシアという国だ。それは以前にでたが、ペルシアはディスタルシアという大きな大陸の中にある一つの国の名前なのだ。
このディスタルシアだが、俺が読んだ本には詳しい地図が載っていなく形は想像つかないのだが、
横断するのに徒歩で80日間という記述があったため、ユーラシア大陸は同じく61日間ほどかかるらしいというのを以前見たので、
おそらくユーラシア大陸以上の長さは持っているのだろうと推測できた。
周りを海に囲まれた大陸のため、海路も存在するらしい。
ディスタルシアの大きさ、詳しい形はわからないが、ディスタルシアには大きく8つの国がある。
一つは俺の住んでる`人族´の国ペルシア、2つ目はペルシアの隣に位置する広大な領地のある`亜人族´の国デミューマ
ペルシアのもうひとつの隣にある`鳥人族´の住む集落が多くある崖の多いグランドキャニオンのような土地ウティエーラ、
デミューマの奥には大きな樹海があるらしいのだがそこには`エルフ族´の里ヴィラエフがあるらしい。
ヴィラエフと同じ樹海には`獣人族´が好む地球で言うアマゾン川流域のような熱帯雨林や広大なサバンナのある不思議な土地テリアトピアがある。
ペルシアのちょうど大陸中央にある大きな山を挟んでの反対側には`海人族´の住む大きな港街ポルチッタがあって更に近海にも国があるらしい。
ウティエーラとポルチッタの間には、大きな沼地と火山地帯が存在していて、沼地の方のドラパルには`竜人族´が住んでいて、
火山地帯には`小人族´がボニスカルという国を作り栄えていると書かれている。
色々と突っ込みたいことがあるが、とりあえずはこの8つの国と、大陸の中央にあるどこの領地でもなく手出しのできない危険な土地でディスタルシアは構成されているらしい。。
これらのことからこの大陸ディスタルシアは歪な円形ではないだろか?という推測ができるが、まぁ形がわかったところでどうもしないのだが……
そうだ、肝心なことを忘れていた。家族のことを書かねば……
俺の両親や自身のことを忘れていた。
俺の名前はフルネームでディーノ・ミネルヴィーノというらしい。ミネルヴィーノ家の長男である。兄弟はいない。歳は何日間か前にパーティーをやったので4歳だ。
ちなみに誕生日は地球では5月28日だったのだがここでの俺の誕生日は雷の月の4日らしい。なおディスタルシアでの暦については後述するものとする。
母の名前はアニェーゼ・ミネルヴィーノ。金髪碧眼の女性らしい体つきをした、子供である俺が言うのも変だが美人だ。街を歩くこともあり、
いろいろな人を見たが身内びいきなしに母は地球以上に美人の多いこの世界でも頭ひとつ飛び抜けている。年齢は秘密らしい。
父はアドレア・ミネルヴィーノ。茶髪の短髪で細マッチョだ。どこで働いているのかわまだわからないが部下たちに慕われているらしい。たまに愚痴をこぼすが笑顔で楽しそうに喋っている。
父も地球基準で見ればイケメンだがこの世界では飛び抜けてイケメンというわけでもないらしい。だが、結婚してなおモテているらしい……爆ぜないかな?
今日はここまでとする。練習のためディスタルシア語で書いているのだが意外と疲れる。
慣れるまでどれくらいかかることやら……
ディーノ・ミネルヴィーノの手記から抜粋
タイトル通りになるまであと何話かかるのだろう・・・