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ペルシア

プロローグは終わりましたが第一章自体が巨大なプロローグなので説明が多いです。文章の矛盾点などお気づきになられたらご報告お願いします。

     

     

     

やぁ 俺の名前はディーノ。


日本に住んでいた高校2年生だったが今は3歳児をしている。


まぁ詳しいことは、前の話を見ればわかるが、今、俺はとんでもないものを見ている。


隣にいるのは日本にいたならば誰もが二度見するほど美人な我が母なのだが、今、俺が見ているのは母の顔でも、スタイルのいい母の体でもなく、

母の持っている杖の先から出ている、成人男性の顔ほどある`水の球体´だった。

     

     

     

―――――――――――――――     

     

     

朝から自分のせいで全く手がつけられなかった昨日のパーティーの美味しい料理を堪能し、満腹になったため再び睡魔に襲われ昼ごろまで寝てしまった俺だが、

自分が今どこの国にいるのか?それを確認しなければといろいろと両親に聴きに行った。


そうすると驚愕の事実が出てきた。

     

「ねぇ~おかーさん ここどこ~?」

     

「どこって私たちの家よ?」

     

「じゃなくてぇ~ なんて国なの~?」

     

「あ~そういうことね! ここはね `ペルシア´の`スーベスト洲´`ジア´っていうのよ」

     

「`ペルシア´? ペルシャじゃなくって?」

     

「ええ `ペルシア´よ」 

     

そこまで聞くとディーノの顔は驚愕に変わった。

     

「おかーさん!!! ほんってどこにある!?」

     

「本? 本ならお父さんの部屋―この前ディーノが勝手に入っちゃったお部屋にあるけ――」

     

そこまで聞くとディーノは急ぎ足で先程までいたリビングから出ていった。

     

(そうだよ!なんでいままで疑問に思わなかった……!)

     

この前いた自分がディーノとなったとき初めて見た部屋、確かにそこに本棚はあったなと思い出しつつ部屋に着くと

おもむろに自分が取れる高さの本を一冊取り出し広げて中を見てみた。

中を見るとディーノは乾いた笑い声が出た。

     

「ははっ、だよなー そりゃそうだよなー」

     

ディーノが見た本には子供の頃から好奇心が旺盛で色々な本を読んできて、古今東西あらゆる言語の形程度は覚えている自分が見たこともない言語が書かれていた。

     

「ここが`地球じゃない´ってなんでおもいつかなかったんだよ……」

     

無理もない。彼が気が付くと体、目に見える光景、全てが違っていたのだ。

そんな状況で冷静にここがどこかなのか考えることもできないし自分の心を落ち着けるので精一杯のはずだ。

     

ここが地球じゃない。そのことに気づいたディーノだが思いのほか冷静だった。

     

(ここが地球じゃない。まぁ冷静になればそりゃそうだよな いきなり体が縮んでいたんだ別の世界にだってならぁな)

     

「はぁ……」

     

ため息を漏らし本を元の場所に戻すと、とぼとぼと再び母親のもとに向かった。

     

「ディーノ? どうしたのよ急に走って行くなんて……」

     

「ううん、なんでもない」

     

いきなり走っていった俺に母は変なものを見たような顔を浮かべたが俺が答えるとそうと言って、自分の作業に戻っていった。

     

「そういえばおかーさんなにしてるのー?」

     

「洗い物よ~ パーティの時にいっぱいお皿使っちゃったからね。」

     

「ならぼくもてつだうー」

     

「あら、偉いわね~ じゃあそこにある布でお母さんが渡したお皿をきれいにふきふきして頂戴。」

     

「うん」

    

そう言うと母は椅子を持ってきて俺をその上に立たせた。


俺は目の前にある皿を布で綺麗に拭いていったが、次のお皿を受け取ろうと

左に居る母親を見ると目の前に驚くべきものがあった。

     

     

―――――――――――――――     

     

     

といって冒頭につながるわけだよ。


いやぁ~驚いたね、どれくらいかというと持ってたお皿を思わず落としてしまうくらい驚いたね。


まぁあのあと母さんに心配されつつ怒られたわけだけども、今も頭が痛い……


げんこつってどの世界でも共通なんだなぁ~ってそんなことよりも魔法だよ!魔法!まさか魔法があるなんて!なんか地球じゃないとかどうでもよくなってきちゃうよ!


怒られたあとに母さんに水の球体について聞くと、

     

「これはね~ アクア・スフィアっていう簡単な魔法よ。洗い物とかによく使うのよ!」

     

と教えてくれた。魔法と聞き、教えてと頼んでみると母さんは笑いながらこういった。

     

「ディーノにはまだ早いわよ。そうねぇ、6歳の儀が終わってからなら教えてあげてもいいわよ。」

     

「6さいのぎ? なぁ~にそれ~?」

     

「6歳の儀っていうのはね。6歳になったら町の司祭様にこの子はどんな魔法がつかえますか?って聞きに行くことよ。」

     

「じゃああと3ねんまてばおしえてくれるってこと?」

     

「ええそうよ、だから3年たったら魔法を教えるって約束するわ」

     

「うん、やくそくー」

     

この言葉を聞くと俺は今までの不安はどこに行ったのかと言わんばかりに喜んだ。

6歳か~待ち遠しいな~。そんなことを思いながら俺はまた皿洗いの手伝いを続けるのだった。

 

 

 

ストックの中でも未だに戦闘シーンがないんですが上手く描写出来るか不安だなぁ

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