靴(二百文字お題小説)
お借りしたお題は「靴」です。
田守優子は独特な親友。
一見非の打ち所がないような才色兼備だが、ちょっと痛い子である。
先日、駅のホームで優子に会った。
「珍しいね、こんなところで」
普段は優子が使わない駅だったので、そう声をかけると、
「靴が片減りしているので、身体の調子が悪いのかと思って、お医者様に寄って行くの」
近くにかかりつけのクリニックがあるのだと言う。
ふと見ると、彼女は違う靴を片足ずつ履いているのに気づいた。
ということでした。いつもどおりです。