《友達と親友》
友達と親友を、区別する時点で君は最低だ。
「君にとって私は友達?親友?どちらだい?」
昨日に引き続き、天才少女の八束 鶯(やつか うぐいす)は僕にそんな事をいってきた。
もちろん僕こと、逸執 天晴(いつしつ あまはる)はこう答える。
「知るかよ」
すると、彼女は呆れたように
「おいおい、知るかよとは何だよ。私と君の仲だろ?」
「そう、それだよ。」
「それ?」
彼女は不思議に首をかしげた。
「ああ、僕とお前は幼馴染みだろ?幼馴染みに自分は友達?親友?なんていきなり言われても答えれるわけないじゃないか。」
僕は困ったようにいう。すると、彼女は
「ああ、そうゆうことで悩んでたのか。」
と、納得したようにいってきた。
「悪かったな」
僕はふてくされながら返事をした。
「おおっと、拗ねないでくれよ、気にさわったなら謝るからさ。」
と、全然謝る気がない感じで謝ってきた。
苛ついたので反論してやる
「だいだい僕は思うんだよ、鶯。」
「どうしたんだい、あっぱれ?」
「なんで友達と親友にわけるんだよ。」
「はい?」
彼女は僕のいっていることが分からなかったらしく、聞き返してきた。
「いや、すまないあっぱれ、私には君がいってる意味が理解できないんだが。」
「だから、何で友達と親友をわける必要があるんだよ。」
「何でっていわれても……友達の中にも気が許せるやつと気が許せないやつがいて、親友は気が許せるやつのことで、その人物なら大丈夫って確認するためとかじゃないのかな?」
「何で友達なのに気が許せるやつと気が許せないやつがいるんだよ。
友達っていうのは自分が気にいったやつや、自分とそりが合ったやつのことじゃねーのかよ。
友達とか親友とかそうゆうので友達の中から友達を選別するなんてそいついったいぜんたい何様のつもりだよ。
そんな事するんだったら最初から友達なんて作ってんじゃねーよ。
だから僕は、こう思っているんだぜ、鶯。
『友達とか親友とかを区別や選別する時点で最低だ』ってな。」
僕のいきなりの熱弁にポカーンとしていた鶯だけど、僕が語り終わったのを知ると気を取り直したのか。
「ああ、熱弁ありがとう。それにしても、焦ったよ。いきなり君がヒートアップしたから呆気にとられてしまった。それにしても『友達とか親友とかを区別や選別してる時点で最低か……君らしい意見だな。」
と、彼女は困ったように笑った。
八束 鶯には友達とか親友とかいえる存在は僕しかいないのだ。
だから、さっきあんな質問をしてきたのだろう。
彼女は天才だった。圧倒的なくらいまでに天才だった。哀れなくらい天才だったのだ。
やることなすこと全てが偉業であり得なくて、まるで机上の空論みたいな存在なのだ。
彼女が常識を冗談みたいに覆したせいで、いったいどれだけの人の人生が無駄になったのだろうか。
僕にはわからない、数えきれないのだ。
それをしっているからこそ、僕は彼女のためにあんな台詞をいったのだろうか?
僕には自分がわからない
ただ、わかっていることがあるとするならば、
『友達とか親友とかを区別や選別する時点で最低だ』って台詞は、彼女のために僕がアドリブで作った……っていうことくらいだ。
今回の友達と親友はQED(証明終了)失敗
次回
「科学と魔法」




