《子供と大人》
「いったいいつからが大人だと思う?」
「身分証明書持って税金払ったら」
「あっぱれ、君はいったいいつまでが子供だと思う?」
毎度、お馴染み八束 鶯が僕にそんな質問をしてきた。
「悪いが鶯、僕はお前の質問の意味が分からない、どうゆうことだ?」
「だから、いったい何歳までが子供で何歳から大人になると思うと聞いたんだ」
なんでそんなに不機嫌に返すんだよ。お前最初はそんなに分かりやすくいってなかっただろうが……。
「んー、二十歳からじゃねーの?」
「なんでだい?」
「よくいってるだろ、お酒とタバコは二十歳からって、子供は酒やタバコは駄目。だから、許されるようになる二十歳からだろ」
「それは日本だけじゃないか、真面目に答えてくれよ」
「え……、お酒とタバコは二十歳からって万国共通じゃなかったのか……」
「いや、違うよ。だいだい日本でも隠れてお酒を飲んだりタバコを吸うやつはいるよ、知らなかったのかい?」
「知らなかったよ、悪いか」
「いや、悪くはないさ。唯、驚いただけだ。存外君は無知かも知れないな」
「うるさいな……、じゃあ訂正だ訂正」
「ほう、どう訂正するんだい?」
「身分証明書持って、税金払うようになったら」
「……、えらい現実的な言葉になったね……」
「だって、そうだろ。自分の身分を証明出来ないやつが大人なわけねーし、国民の義務としての税金払ってなかったら自立なんてできてねーだろ」
「じゃあ、私は君の意見でいえば大人になるのかい?」
「なわけねーだろ、確かにお前は身分証明書を持ってるし、最初の方も税金とか払ってたかも知れねぇーが、お前の場合は大人っぽいだけで大人じゃねーよ」
「大人っぽいだと?どうゆうことだ」
「だから、お前の場合僕のいった条件は全部クリアしている。だけど結局、根本的な所では僕らは大人じゃないんだよ」
「根本的な所でだと?」
「ああ、なんだかんだいったけど、結局は年齢がどうしても関係してしまうんだよ。僕達は日本人だし日本は縦社会だ、昔はどんなに能力が高くても年齢が低かったら給料は少なかったさ、子供がどんなにいろんなことを知っていても『ませたガキだ』としか思われないじゃないか。だから、年齢が関係してくると僕は思っているよ」
「……む……」
「納得してなさそうな顔知ってけど、僕はそう思っているだけだ。因みに、お前の最初の質問の答えだがさっきもいったように、お酒やタバコが出来るようになる二十歳からだと思うぜ。身分証明書や税金を払うようになるのも二十歳ぐらいからだからな」
「………ふん……」
鼻息をならして彼女はリビングから不機嫌な顔で出ていった。
「なんだったんだ?」
僕は不思議に思いながら彼女のいたところらへんに行くと一冊の本が落ちていた。
気になったから拾ってみると『大人な女性になるには~こうすればなれる10の秘訣~』と書かれた雑誌だった。
「うさんくせぇ」
僕は呆れた気持ちでそれを眺めた。
(まさか、あいつが必要に聞いてきたのはこれのせいかよ)
「はぁ……」
つい、溜め息が出てしまった。
まったく、僕の幼馴染みはいったい何がしたいのかが理解出来ないと心から思ってしまった瞬間だった。
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「まったく、まったく、まったく」
私の口から愚痴が出てしまった。
なんで私がこんなに不機嫌なのかは簡単だ。あの能天気なあっぱれのせいだ。
この前、TVを見ながら『大人の女性ってカッコいいなぁ』って呟いていたから
こんな質問したのに、こっちの意図にまったくきずいていなかった。
こんなとかで鈍感なんて使えない。
「はぁ……」
つい、溜め息をついてしまった。
あの妙なところで鈍感な私の幼馴染みはどうにかならないのだろうか
もういっそのこと、相手の本音が分かる発明品でも作ろうかな、なんてことを思いながら私は実験室に向かった。
今回の子供と大人はQED(証明終了)無理
これで更新は不定期になります。見てくれていた人すいません。(っていうか見てくれている人いるのかなぁ)受験が終わったら必ず帰ってきます。




