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6話

学校が始まり、正式なクラスが決まるまで前期の間、私たちは仮のクラスに振り分けられた。

どうやらこれからある筆記試験と実技試験を踏まえて、正式なクラス分けをするとのこと。

高校でいう文理選択みたいなものなのかな?でも自己判断じゃなくて能力で決まるから、やっぱりちょっと違うかもしれない。

1年目の後期から2年の最後までその正式に決まったクラスで過ごすらしいが、難しいことは私にもよくわからない。


まず先に筆記試験があるため、休み時間や放課後もみんなピリピリしながら勉強している。かくいう私もサミュエルと放課後に図書室で勉強する約束をしているので、今から図書室に向かわねばならない。

はあ、勉強やだなあ……。前世の受験勉強で散々苦しんだからやりたくないんだけども。

そんなふうにつらつら考えながら歩いていると、ちょっと先を歩いていた女子生徒がハンカチを落としたのが見えた。どうやら女子生徒自身は気づいていない様子。急いでハンカチを拾って、その女子生徒に声をかける。


「あの!ハンカチ落としましたよー」


彼女が振り返ったその瞬間、私の身体に雷のごとく衝撃が走った。

だって、どう見たって彼女は。


「あっ本当だわ…!ありがとうございます、優しいお方」


___チュプリのヒロイン、ミア・ラリマーだったからだ。


「誕生日にもらった大切なものだったから助かりました!ええと、あなたは……」


つややかなピンクゴールドの髪に水面のような澄んだ水色の瞳。間違いない。


「……あっ!えと、私は1年のクレア・チャロアイト。あの、その……」


まずい、目の前に本物がいるうう……!思わず見とれて反応が遅れてしまった。実物が輝きすぎてもはや女神。あまりに不意打ちだったから、どんな対応すればいいのか見当もつかない。


「ああ、そういえば名乗ってなかったわ…私はミア・ラリマー、1年生です」


もちろん存じ上げておりますとも。

……なんて言えるわけはないので。


「よろしくお願いします、えと、ラリマーさん…?」


「あら、ラリマーさんだなんて…そんな他人行儀じゃなくてもミアで構いませんよ〜」


わァ……すっっっっごいフレンドリー……。


「それに同じ1年だし、私には敬語じゃなくても全然大丈夫です!」


「じ、じゃあ、私にも敬語なしで大丈夫だよ。それと、同じように名前でも……」


「そう?えへへ…ありがとう!これからは友人として、どうぞよろしくね!クレア」


流石ヒロイン。この笑顔だけで浄化されてしまいそうだ。


「ア、う、うん!」


カタコトになりながらも返事をする。推しを目前にするとまともに話せなくなるのがオタクという生き物の性なのでこれは仕方のないことである。

そんなこんなで、まさかまさかのヒロインちゃん、もといミアと私は友人となった。


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