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エピローグ

「学生時代のお母様とお父様は、どんな感じだったの?」


父親によく似た黒に近い濃い紫色の髪の少年が、そのアメシストのような瞳をキラキラ輝かせて問いかける。

父親は、得意げな顔をして答えた。


「お前のお母様はなあ、短気で頑固で」


「旦那様?」


「よく何も無いところで躓くようなお転婆娘で」


「サミュエル・ノゼアン?」


「じょ、冗談だって」


妻に注意された彼は、コホンとひとつ咳払いをして、少し照れくさそうに告げる。


「…困難に正面から向き合う勇気を持った、素晴らしい人だった。勿論、今もな」


「じゃあ、お父様は?」


少年は、少し膨らんだお腹を撫でる母親に、好奇心旺盛な声色で聞いた。


「ふふ…お父様はね、今と変わらず不器用で、優しい人だったわ」


「ただ、今よりもとっても照れ屋だったけれどね!」



END

これにて、本作『モブはモブらしく普通に生きていたいだけなんです!』は完結となります。

最後まで書き切ることが出来たのは読んでくださった皆様のおかげです。本当にありがとうございました!

それでは、また会う日まで。

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