⑰「過去の日常②」
「どうも、私がサーレン議会の議長を務めさせていただいている。『リーレン=パーシバル』である。よろしく頼む。」
「はあ!?」
「ちょっと兄さん!?声が大きいって!!」
思わず声が出て立ち上がってしまった俺は、ソフィアのコソコソ声で、慌てて座る。
「何か、言いたいことでもあるのかね?英雄の送人の団長殿。」
周りを見渡すと、会議に出ていた者全員が俺を見ていた。
「いや、なんでもない。」
そのまま俺が座ったのを確認して、何事もなかったかのように視線を議長に戻す。
唯一、神眼の戦乙女の団長はクスクスとこちらをみて笑っていた。あれは…ちょっとだけ、おちょくられているな。
(うぅ〜、顔赤くなってないよな?大丈夫だよな?)
ギークが横目で俺をジト目で見ている。
お、お前だって俺がつい勢いで立ち上がらなければ、思わず声を出していたくせに。
そんな目で俺を見るな!!
と言うか、何で議長が受付嬢をやってたんだ?
全く意味がわからん。
俺は、逃れるように会議に集中することにした。
リーレン議長の話を聞く限りでは、もうすぐサーレン議会は各国に独立宣言を発表するらしい。
その時、俺達には先頭に立って戦って欲しいと言うことだ。
報酬の金は弾むが、如何せん、サーレンにいる兵士は貧弱で、数も多くないとのことだ。その数はなんと、頑張っても万にも満たないとのことだ。
明らかに、少なすぎる。
その瞬間から、リーレンの話が進むたびに傭兵団の団長たちは一人一人と会議を辞退していった。
それも、そうだ。
ただでさえ、捨て駒にされやすい傭兵だ。明らかな負け戦なんて辞退しても何の不思議もなかった。
傭兵にとって、生きるための金は大事だが、命の方が大事なのだ。
会議の中にいる人々段々と減っていくなか、エセ受付嬢もとい、リーレンは真剣な言葉で話を進める。
なんというか、心が強いんだな。
ふと、議会の議員達を見ると、なんともいえない顔をしていた。
きっとわかりきっていたのだろう。
この戦には勝ち目がないと…。
いつもなら、俺もそんな話を聞いた瞬間に鼻で笑って依頼を蹴るところだ。
しかし、何故か退場する気になれなかった。
何故そんな気分なのか、しばらくは何も分からなかったが、やっと分かってきた。
リーレンは身分が低い俺達傭兵に対して、貴族にはない、平等な目線で、真摯に向き合うように話している。
今までの貴族からの依頼で、俺達傭兵に向けて平等に話されたことは一階もなかった。
当たり前っちゃ当たり前なんだが、普通は貴族なら最低でも、もう少しは平民以下を見下してくるものだ。
そう考えれば、この不思議な受付嬢は、貴族の中で変人の部類に入るのだろうが、寧ろ俺は彼女に対して、好印象を抱いていた。
今までだって沢山見下されてきた。だが、今回は違う。
ソフィアが俺に耳打ちをする。
「兄さん。この戦は、負け戦よ?これ以上聞いても、意味が…」
「いや。俺は今回の依頼を受けようと思う。どう思うかな?我が団員の参謀殿?」
俺は、チラリと隣で足を組んでぐうたらしている。ギークを見る。
「良いんじゃねえか?寧ろ面白そうだ。」
「ギーク!?」
ソフィアが疑念を抱くような目で俺達を交互に見返す。
俺たちがそうこうしているうちに、俺たち『英雄の送人』と『神眼の戦乙女』の団長の二組以外は居なくなっていた。
「…というわけだが、最後まで残ってくれた者たちには感謝するが、少なくとも君達の意思を尊重したいと思う。」
戦乙女の団長は他のメンバーと顔を見せ合いながら相談しているように見える。それも、やや控えめだ。多分迷っているのだろう。
「俺はこの依頼。受けることにした。」
「ほ、本当にか?」
リーレンは目を丸くして俺に聞いてきた。おそらく、断られると思っていたのだろう。予想外だと思っているらしい。
「だが、条件がある。参加する者に対して、報酬は2倍にすることだ。」
俺の提案した条件に反応して、今まで黙っていた議員たちがギャーギャーと騒ぎ出した。
「法外だ!!」
「議長!!こんな下賤なものの提案は受け入れるべきではありません!!」
「貴方の方針には賛成てすが、我々の弱みに付け込んで、金をせびる輩に金を払う必要はありませんぞ!」
「これ以上、依頼料を払ってとうするのだ!!もう、十分な料を払ったではないか!?」
十分だと?
お前らの掲示した依頼料はお世辞と言っても全く高くなかった。
そんな金額で、この依頼を受けよさせようとしているのが間違いだ!!
そんな言葉を無理やりしまい込む。
そんな調子で、罵詈雑言を浴びせる議員達。
ここは、耐えろ。コレも交渉のためだ。
そのとき、意外な人物が立ち上がって議員達を糾弾し始めた。
「私たちは、この依頼の危険度に対して、それ相応の対価を求めただけにすぎないわ!!こんな少ない依頼料じゃ、割に合わないのよ!!」
なんと、ギークや俺ではなくてソフィアだったのだ。
「黙れ!小娘。」
「下賤な女は黙っていろ!この雌豚が!!」
「侮辱したわね?、もう頭きた。良いわ!!こんな議会、爆破してやる!!」
そう言って、デカい火の玉を空中に召喚するソフィア。
その恐ろしい光景に議員たちは萎縮している。
なんせ、この会議の場所には衛兵以外は武器の携帯禁止だからな。
素手でこんなデカい魔法を使えるわけがないのだが、生憎うちの義妹にはそんな常識なんて通じない。
故に、今議員たちはソフィアに命を握られていると言っても過言ではない。
勿論、俺達もだ。
(てぇ!?うちの義妹はいつから爆弾魔になったんだよ!!頼む。誰かうちの義妹止めてくれ〜!!)
一触即発な空気が流れ始める。
その時、さっきまで鳴りを潜めていた議長が声を張り出て言った。
「お互い、辞めよ!!、ここはサーレン議会だ。」
その言葉を聞いて、ソフィアはため息混じりに空中に留めていた火の玉を指を鳴らすと同時に消した。
「ありがとう。彼らの無礼をどうか許してくれ。ご淑女。」
リーレンがソフィアをなだめるように丁寧に頭を下げて謝罪する。
その姿にソフィアもちょっとだけ呆けてしまっていた。
(き、貴族が…、平民に謝罪したぞ?)
貴族は、基本的に平民には謝罪などしない。プライド以前に、そう言う伝統があるのだ。
だが、その嬢ちゃんは今その伝統を破ろうとしていた。
オイオイ。
益々このお嬢ちゃんが好きになっちまったよ。
俺とは反対に議員たちはギョッとしすぎて何も言えずにいる。
そんな彼らにリーレンは告げた。
「サーレンの各地を治める議員達よ。サーレン議長として、命令する。これより、身分の差による侮辱は禁じる。」
「ですが…」「しかし、」
いくつかの血気盛んな若い議員が反対の声を出す。
多少とも気持ちは分かるとも。議員たちは口は悪いが、要はサーレンのプライドを守るためであることは俺でも知っている。
それでも、うちの義妹を侮辱しているのはいい気分ではない。
そんな時、リーレンはキッと睨みつけて議員達を威圧する。
「それとも、貴様たちが戦闘に立って戦うのか?彼らは我らの盾となって戦ってくれる者たちだ。その者たちに尊敬の念を獲ないとは、伝統あるサーレン議会は随分と落ちたものだ。これは、サーレン議会としての命令である。これより、我らサーレンは貴族と平民の共同政府を作る。
故に、これから平民を差別することを禁じよう。」
彼女のその宣言に議員たちは何もいえない。
少しの沈黙の跡、議員達の先頭にいた老議員が立ち上がり、頭を下げた。
「………、仰せのままに。」
それを気に議員たちが頭を下げる。
「「仰せのままに!!」」
「済まない。お前たちの言いたいことは分かっている。だが、これから起こす戦。一致団結せずに勝てるとは思えない。
ここは我慢せよ。この数十年前、グランオール帝国の支配による恥に耐えてきたではないか?」
「分かりました。このご無礼。お許しください。」
ひとりの年配の議員が頭を下げるのと同時に、他の議員も渋々頭を下げる。
俺達は、名君の誕生を見たのかもしれない。
なんというか、ワクワクしてきたぞ!!
ソフィアも立ち上がっていた腰をゆっくりと下ろしていた。その顔は、さっきまでの怒りは全くなかった。
オイッ!?さっきのわざとじゃないよな?ソフィア?
だとしたら、物凄い交渉の迫り方だな。ヒヤヒヤするぜ。
「議題に戻るぞ?、神眼の戦乙女の団長殿は、参戦いたしますか?」
リーレンに話を振られた団長は決まったのか、笑顔でこう言った。
「中々面白そうだ。我々神眼の戦乙女も参戦することにした。」
さっきまでおどおどとしていた議員達がザワザワと騒ぎ出す。
まあ、気持ち分かる。
まさか、ここにきて、強力な助っ人を得られるとは誰も思うまい。
実際俺も驚いている。
「では、ここにいるもので依頼は受注されたと判断することにした。これにて、今回の会議は閉門とする。各自、戦の準備を始めよ!!」
――――― ―――――
とっ、まあこんな感じだ。
今、俺たちは戦が起こるまで、この地域で待機することになったというわけだ。
「所で、何故この戦を起こす張本人が護衛も付けずにこちらに向って歩いているのか、不思議なんだが?
うちらの参謀ギークさんよ。その酒にやられた頭で考えて欲しいんだが………。」
「こっちが聞きたいんだが?」
あの嬢ちゃん。肝が据わりと言うか滅茶苦茶過ぎなんじゃないのか?
そんなことを考えていると、受付嬢の格好のリーレンは笑顔で俺達の前に出る。
「やあ、昨日ぶりだね。この前は受付嬢のフリをして君たちを騙す形となってしまった。済まなかった。」
「いいや、良いさ。偽装はアンタの趣味なんか?」
俺の質問に、リーレンは顔を赤らめてモジモジと答える。
「まあ…趣味もあるが…、おかげさまで私もグランオール帝国から命を狙われる身でね。」
まあ、そうだよな。グランオール帝国から見れば、サーレンを独立させようとするリーレンはかなり邪魔な存在だ。
いつ暗殺者や刺客が来てもおかしくはない。
「だが、これは私の街、いや私自身を知る為でもあるんだ。議長として議会で引きこもるだけでは何も分からない。
だから、庶民の生活をこの目で観察することにしたとう言う訳だ。」
かなり破天荒なことを当たり前かのように言っている彼女はとても自由な姿に見えた。
「そのせいで、うちのメイド達には変人扱いを受けているがね。ハッハッハ!!」
「でっ?俺達に用があってこっちに来たんだよな?お嬢ちゃん?忙しい身分が訳もなく尋ねることもないだろう。」
ギークが酒をガブガブ飲んだ後、しれっと言う。
「ああ、そのとうりだ。君にお願いをしに来た。」
なんだろうか?と、俺とギークは顔を見合わせる。
「君たちには、私が平民にスピーチをする時に護衛をやってほしい。」
なんというか、ここまで破天荒なお嬢ちゃんだとは思わなかった。
「護衛は、側近に任せてもいいんじゃないのか?」
「そうだそうだ。」
「な〜に。別に私の騎士達を信頼していないわけではない。ただ、君たちには平民の代表として私の隣に立ってほしいだけだ。」
そう、ニコッと笑うこのお嬢ちゃんに俺達は、呆れるしかなかった。
―――――― ―――――
「この〜!!起きやがれ寝坊助野郎!!!」
ダンの声が聞こえた気がした。
「中々起きないね…。」
シルフィの声がする。これは気のせいだろうか?
「良し。エルザ。お前の出番だね。」
今度はロイドかな?
まあいいや、まだ眠いもう少し寝るか。
「フ〜」
どわあぁぁぁぁぁぁ!!!?!?!!
「どわあぁぁぁぁぁぁ!!!?!?!!」
いきなり耳の中に来た冷気によって、俺は勢いよく身体を起こした。
「あっ、起きた。」「起きたね。」「ああ、起きた。」
「本当に起きたわ、この人。」
「何するんだ!?」
「そりゃあ、身体が回復してもいつまでも寝ているお前を起こすためだ。」
黒き刃のリーダーは、さも当たり前とでも言うようにやれやれ肩をすくめた。
「うちらの起こし担当のエルザに起こせない人は絶対にいないのさ。」
ロイドがまたしてもやれやれというように肩をすくめる。
「うちのエルザの目覚ましはお店を開ける。」
ウンウンと頷くシルフィ。
なんだコイツら…
「限度があるだろ、限度が…。寝てる奴に向って、耳の中に氷のブレスを吹きかける奴が何処にいるんだ!?」
「アンセムさん。おはようございます。これ、朝食です」
ロアが朝の挨拶とともに、干し肉と干しパンを渡してきた。
「ああ、おはよう。ロア。オリビアでも、もう少し……、いや、もっとひどかったな…。(モグモグ)」
「オリビア?、まあいい。オーガ野郎、バジリスクの毒でお前冗談抜きに死にかけたんだからな。
治療をしたうちのシルフィとロアに感謝しな。特にロアにはな。ロアの3日間の看病がなかったら、お前は衰弱死してたからな。」
「ありがとな。二人とも。」
「いいえ。」「ダイジョウブイ。」
「………俺は死にかけていたのか?」
「ええ…そうです。バジリスクの毒は生きる者達のの魂を溶かすと言われています。
僧侶だったシルフィさんがいなかったら、きっと、アンセムさんの魂はバジリスクの毒によって消し去られていたかもしれません。」
「いやいや、私はそこにほんながってる聖剣の聖なる魔力を借りただけ。
それよりも、私が治療の祈祷をしていたとき、自分の魂を相手と繋いで維持してくれたロアの方が凄いことをしてた。
普通、そんな危険なことはしない。」
謙遜し合うちっこい2人の話から、どうやら俺はかなり危険な状況下にいたようだ。
だからか、いつも見る夢が鮮明な気がしたのはそのせいなのかもしれないのか?
まあ、夢の内容はいつも通り、起きた時にはあやふやだったけどな。
「それよりも、ロアは怪我してなかったか?」
「オイオイ。自分の偉業よりも依頼主の心配かよ?お前、あのバジリスク相手に生き延びたんだぜ?
俺なんか、あのでかい蛇をみた瞬間、体の奥から身震いしちまったからな。
普通に誇ってもいいことなんだけどな?」
それは、そうだ。俺は自分の偉業なんて興味がない。大事なのは仲間なのだ。
そんな終わったことはどうでもいい。
「ここは?」
まわりを見渡すと、古びた小屋って感じの風景がこらがっていた。
「ヒーメル村さ。あの洞窟から意外と近くに村があって安心したぜ。村の中には人っ子一人いないけどな。」
「それは、そうだよ。今、ここらはBランクの魔物がうろついてるんだよ?
一つの村を潰すなんて造作もないからね。彼らは、エディソンに避難済みだよ。」
「よく知ってるな。ロイド?やけに物知りだ。」
感心するかのようにダンが言う。
対して、ロイドは肩をすくめて答える。
「僕はこのヒーメル村出身でね。エディソンに避難してきた知り合い達と既にエディソンで会っていたから。」
「なるほど。じゃあ、ここらの地理は詳しいんだな?」
「ああ、そうだ。ここらへんの細かいところの案内は任せてほしい。」
「頼むわ。」
その会話を聞きながらロアに貰った干し肉とパンを食い終わらした俺は口を開く。
「もう、予定と4日も遅れてる。これ以上はゆっくり出来ない。さっさとオールド山脈を越さないと、冬がきて、依頼達成が遠のいちまう。」
「それには賛成だな。よし、1時間でこの村を探索したら、その後会議を開く。それまでは各々グループで行動に移れ。ロイドはこの村の倉庫まで案内してくれ。」
ダンの言葉で、『黒き刃』は小屋の外にぞろぞろと出ていった。
「体は大丈夫なんですか?」
一人残っていた心配そうにこちらを見るロア。
「大丈夫だ。そんな心配そうな顔をするな。ほっぺたにベーコンのカスがついてるぞ?」
急いで、ほっぺたをこするロアを尻目に、バスターソードを背中に背負って、聖剣を魔法の袋に詰めてから、痛む体を無理やり動かして俺も小屋から出る。
「何処に行くんですか?」
「ちょっとな…、一人になりたいんだ。そんな顔するな。別につらいことだじゃねえよ。確認したいことがあるんだ。」
「分かりました。この小屋で待ってます。」
「済まねえな。」
そうして、俺は小屋の中で心配そうに見つめるロアを尻目に罰が悪そうに一人になれそうな場所を探し歩き始めた。
『また、私を置いて、どこかに置いていくんですか!?……もう、私を一人にしないでよ。アンセム!』
彼女言葉が頭の中で何度も繰り返される。
(どういう意味だ?確かに…俺はまだ半場信じられていないが57年の時間を飛んできた訳だが、行方不明であったからそういうことを指しているとは思うんだが…)
今は、オルガ爺さんや、まだ会っていない英雄の送人のそれぞれの子供や孫がいる。一人って訳ではない筈なので、そうなるとその言葉の真意が分からなかった。
最近は考え事が結構多いなぁ。俺は考えるのは苦手なんだけど。
今となってはいないかつての頭脳担当が無性に恋しくなったアンセムであった。
(うぅ…それにしてもジンジンして中々つらいな。)
さっきはロアに心配されないように実際はかなり辛かったが、そんなことはどうでもいいように装ってズンズンと歩いていく。
俺は誰の気配がなくなる所まで歩いた後、そこで立ち止まった俺は、勢いよくマジックバッグから聖剣とバスターソードを取り出して、睨みつけた。
「オイッ!?お前ら?しらばっくれないで出てこい。いつものぺちゃくちゃしゃべる舌の長い口は何処にやった?」
「「………。」」
「オイッ」
「……い、イヤ〜?そのぉ〜急に消えて、ごめんね?」
「私は悪くな…分かっわよ!!ごめんなさいね!!謝罪したわ!!これでどう?」
ゆっくりと、お互いの剣が控えめな様子でに中に浮く。
「はあ〜、いきなり消える時はちゃんと説明してから言えよなぁ……。で?、どうして暫く消えてたんだ?」
「それはぁ、教えられない。」
「私も教えられないわ。」
「どういうことだ?何故教えられないんだ。」
「それは、契約でね。君には教えられない。ごめん。」
いつもの冗談を言っているようには見えない。どうやら本心のようだ。
気になるが、どうせ答えてくれなそうなので、ここはコチラが引くことにした。
「…分かった。もう聞かねえ。たけどな。ちゃんと事前に言っておけ。こっちは話したいことがいっぱいあるからな。」
「ハイ。」「仕方ないわ。言うこと聞いて上げる。」
「一人で喋ってる人って、不気味だよね。それとも、その聖剣に宿ってる精霊さんとしゃべってるの?」
無駄に的を得ている言葉に、ドキッとして後ろから声が聞こえたので、振り返ると、そこには陽気そうにシルフィが立っていた。
シルフィにバードと話ているところを見られたアンセム。
彼女の言葉の意味とは?
次回は8月2日の土曜日0:00です
お楽しみに!!




