表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
英雄の送人  作者: SOGEKIKUN
第二章「英雄の旅立ち」
47/77

㉚「因縁の援軍?②」


お、オーク!?


何でオークがここにいるんだ?


「ピギー!!」


 オークの軍勢は雄叫びを上げながら、アンデッドを蹴散らしてこちらに迫ってきた。


あたふたしているうちに、気がつけば周りに並び立つ者がアンデッドから、オークに変わっていた。


「ア、アンセム!?」


リリアが動揺した様子でアンセムをチラ見するが、アンセムには焦った様子はない。


僕達を囲っている数十体以外はアンデッドを囲みに入らせないように囲んでいた。


アンセムは苦手な料理が何回も出てきたときのリリアの嫌そうな顔をしていた。


まるで「またかよ…」とでも言いたそうだ。


女暗殺者は黙って武器を構えている。


オーク達が一瞬静かになり、周りよりも背も少し大きく、ガタイのいいオークのボスが前に出て、両手の巨大なハンドアックスを地面に指して口を開く。


「ピィーー!!オーガの男。今までよくも多くの我が同胞達を殺めてくれたなー!お前は今日、俺の刃の糧となるのだ!!」


「ピギー!!」


「ピィ〜!!」




おいおい、冗談だろ?これで何回目だ?


俺がオール達と別れてから深淵の森で2回、今回とダンジョンの中を入れたら5回も襲撃されている。


それも数が100、200と増えていき今回は400体は居る。


こんだけ多くのオークに囲まれたら誰だって恐怖に襲われるものだ。


実際俺も少し怖い。


「ピッピッピッ。怖くて言葉もでないか〜?」


俺はこの状態に慣れっこだが、仲間は不安そうな表情をしている。


よく見るとリリアの握っている槍が少し震えていた。


ここは俺が余裕な態度を取ってリードしたほうが良さそうだ。


「ぬかせっ!まだ初めて出会った時のお前らのボス(第一章④・⑤話を参照)のほうが一回り大きくて怖かったぜ?」


俺達を囲んでいたオーク達が顔を合わせ合って何か話し合っている。


確かに元ボスの方が今のボスよりも身体は大きいと…


手下たちの動揺を覚えたボスのオークは焦って声を荒げる。


「ピギィ〜。嘘をつくな!!俺はあいつよりも強い。」


身体の大きさは否定しないんだな。


「あいつと比べたらお前なんて、ゴブリンと変わらないぜ?」


「ピギィ〜〜〜〜!!!そんなに言うなら一騎打ちして、白黒つけてやる。ピィーーー!!」


「ピィー!」「ピィーー!」


周りのオーク達が歓声を上げ始めた。


「いや、待て。」


いきなり静止した俺に訝しんだオーク達が歓声を止めて、一斉にこちらを見てくる。


「ピッ。今更怖気づいたわけじゃないだろ?」


「あぁ、勿論。そんな訳じゃない。一騎打ちするうえで一つ問題点がある。」


「ピィ〜?何だと!?」


「それは、周りのアンデッドが邪魔なことだ。お前たちは勇猛果敢な戦士だ。一騎打ちの時に邪魔が入ったら、恥だろう?」


「アンセム…それって…?」


小さな声でリリアの兄が口を開こうとするが、俺はそれを手で静止する。


オークのボスは何か怪しむ顔を浮かべるが、すぐに賛成の意を示した。


「ピィーー!!!いいだろう!」


「ピィ〜!同胞たちっ!!一騎打ちに邪魔なアンデッド共を皆殺しにしろ〜!!!」


「「「ピィ〜〜〜!!!」」」


そう言って、オーク達はアンデッド達を殲滅しようと動く死体に突撃して行った。


「よしっ。今すぐきこの場から離れるぞ!!やっと、この事態になった要因を突き止めたらし…ヴヴンッ。

突き止められた!さっさとその原因潰してあの香ばしそうなハム達からトンズラだ!!」


緊張が解けたリリアが腹を抱えてゲラゲラと笑いだした。


「アハハハッ。アンセムったらオークのことただの食材にしか見えてないじゃない。それじゃあ、まるで本物のオーガの仲間見たいじゃない。」


俺はその言葉にニヤリとして、


「あぁ、俺にはオーガの兄弟がいるからな。」


リリアやサンソン、女暗殺者は「またまた〜。」 と信じていない様子だった。


まあ…信じれないのはしょうがない。

喋っている俺でも冗談にしか思えないからな。



「で、バード。何処にあるんだ?その原因ってのは?」


アンデッドを薙ぎ払いながら俺は心のなかで、バードに話しかけた。


「ええっと…。ここをこうしてこう…。」


「…………。」


「どうしたんだい?僕のほっぺたに食べ物でもついてるのかな?」


「原因の場所だ!!」


「ああ!?ゴメン、ゴメン。」


「しっかりしてくれよ…こっちもクッタクタなんだ。」


みんな元気そうに見えるが、元気と言っても「から元気」の方の元気だ。


限界は近い。


みんな息が切れ始めていた。


「エエッと…、そうそう。ここから見える小さな岩山があるだろう?」


「確かにあるな…。そこか?」


「あぁ、そうだよ!」


どうやらバードの言っていることは本当のようだった。


「ん?」


先程よりも、アンデッドの密度が小さくなっている。

何か変だな?


「ピィ〜〜!!あの男が居ないぞ〜!?」


急に遠くからオークのボスの大きな、かな切り声が聞こえてきた。


クックック。俺達の囮になってくれて、ありがとう、オーク共。


どうか、そのままアンデッドの囮役になっててくれたまえ。


後ろの3人も悪者顔のような顔をしている。


「リリア、そんな悪そうな顔をする娘に育てた覚えはないぞ。フッフッフ。」


「お兄さんだって!フッフッフ」


「二人共同じだ!フッフッフ」


女暗殺者、あんたも同じだ…。フッフッフ


「言っとくけど全員だからね。フッフッフ」


まだ全員が冗談を言える。


良し!まだ体力は残ってるな。このまま突撃するか。


「もうすぐ目的地だ。気を引き締めろ!!」

「「「ああ!!!」」」



後数話で「霧の森編」は終了です!

長くなってしまって、スミマセン。

読者の皆さんが盛り上がれるように頑張って行きます!!!

次回は来週の土曜日の0:00です。お楽しみに〜!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ