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帰り道

「あっくん、美味しかったね」

「うん」

「なーに?浮かない顔して」

「責任重大だなって。そう言うヒナもなんか考え事してたんじゃない?」

「わかる?なーんか、東さんとの間に壁を感じちゃって」

「壁? 僕は何も感じなかったけど」

「それはそうよ、あっくんと東さんの間には壁なんてないもん」

「でも、東さんは双葉館の時もそうだったけど、他の人を悪く言ったり見下したりする人じゃないと思うよ」

「それよ!東さんは完璧なの。カッコいいし、頭もいいし、気遣いもできるし、女性の扱いも上手。それなのに、それを鼻にかけたり、人を見下すところが一切ないの。あっくん気づいた?さっき私がメニュー選ぶのに悩んでた時、飲み物の話で時間を稼いでくれたんだよ。ああいうことをさりげなくできるって凄いと思うの」

 その言葉にチクチクしたものを感じながら僕は言う。

「それで、何で壁があるなんて思うの?」

「東さんが壁を作ってるんじゃないの、作ってるのは私自身。何か同じ土俵に立っちゃいけないような気がして一歩引いちゃうの」

「気にしすぎじゃないかな」

「うーうん、あっくんは東さんと通じるものがあるの。だから東さんは、あっくんに一目置いてるのよ。私もそうなりたいななんて」

「それで?」

「うん、私なんとしても東さんの弱点を見つけようと思うの」

「えっと、どうしてそうなるんだっけ?」ヒナの思考についていけず思わず僕は口走る。

「些細なことでいいの。例えばペット相手に赤ちゃん言葉になるとか。そういう一面を知ったら、その壁が壊せそうな気がするのよ」

 相変わらずヒナの理屈はよくわからないけど、本人は大真面目なようなので、調子を合わせておいた。

「健闘を祈るよ」

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