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 みやはこの一連の繋がりを否定しきれなかった。だって今さっき竜?と言うものらしきものを見た。

ルーイは確かナイトだと言っていたような記憶がある。

もしかして・・・?

「(・・・こっちに居るとか・・?)」

もしそうなら探してみる余地はある。可能性はあるのだから。

そうすると先ずは。


みやは再びナッチの所へ。


「?」

「ナッチさん、仕事はしながらで、少し教えてもらってもいいですか?」

「あ? あぁ・・」

さっき変な質問をしてきたので今度は何だと言う顔だ。

2人は周囲に目を配りつつの体勢で話す。

「さっきの、えーと竜騎士?なんでしたっけ?」

「パラディンか?」

「そう、そうです。は、何処に居るんですか?」

「・・・どこって・・、そりゃあ竜都国レフェリーナだろ?」

やっぱりまた変な事をと胡乱うろん気な目で言う。

「 竜都国、レフェリーナか 」

「何?関心があるならそこに志願するか?お前が」

「え? いえ・・・」

ちょっと目を泳がせるみやに何を思ったのか、ナッチは仕方ないなぁと教えてくれた。

「俺はレフェリーナには行った事はないが、のんびりしてて見晴らしの良い所だって聴いてるぞ。 なかなかあそこは用が無ければ足を踏み入れないからな。少しこう言う国とは違う所なんだ。一つの国ではあるが、特別な存在として認識されている。何せ五貴族の一つだからな」

「ごきぞく?」

「んー。俺も詳しい事は知らないが、王族とか権力者の貴族ではなくて、『天より、神より力を受けし者』、それが五貴族。 あの竜の姿がつまりそう言う事なんだとよ。そしてパラディンはこの大陸を守ってるんだ。昼夜問わず毎日巡回してるんだぜ」

そう言っているナッチはとても誇らしげだ。

「へぇ~、凄いんだね」

「そう、つまりそのお陰でこの地は平和って訳だよ。 勿論危険が無いって訳じゃないし、不埒ふらちやからも居るけどな。 他の国と違うって言うのは、全ての国や土地がその恩恵に預かっているからなんだぞ。 って俺も貴族間の事は噂でしか知らないから、偉そうな口では言えないけど。 まぁそう言う事だな」

「ふ~ん。ーー、じゃあさっき来たのもその為?」

「ん?何がだ?」

「だからこの国の警備で来たの?」

「あぁ。 いやいや。いやそれもあるかもだが、あれは王子様を乗せて来たんだよ」

「え?王子?」

「そ。因みにこの国にも王子様がいらっしゃるんだぜ。噂ではよく会ってる程仲が良いらしい」

「へぇ~。 (本物の王子様かぁ。 ちょっとかれる)」

どんなんだろうと色々タイプを思い巡らす。

「 運が良ければ見れるかなぁ、王子様」

「まぁそうだけど、どうせ見れるなら姫君だろぅ?」

「あぁ~、お姫様も見てみたいかも」

「も、って。欲張りはあんま良くないぞ。   にしても、あわよくばおこぼれに預かってみたいなぁ。今この国中の若い女性がこの中に居るんだもんなぁ~」

「えっ、そうなの?」

国中の?

「うむ、そうなのだ」

ナッチは神妙に言う。

「へぇー」

自分は除外されているが、それは仕方ないと心の中で独り言ちる。


「ーーー。 ねぇ、レフェリーナってここから遠い?」

「んんー。 まぁ、国の中ではここが一番近いんじゃないかな? 領地的にはお隣さんなんだし」

「ほお」

「本気で行く気なら、丁度王子様もパラディンも来てるんだし、いい機会かもだぞ?なんてな」

「ーーーそうか。 明日で終わりだし、いつまで居るかな?」

「・・・。本気なのかミヤ?」

「え? あー、いや、そうじゃなくってっ。 ちょっと探してる人がそこに居るかもしれないなって・・」

「ん?そうなのか?」

志願する話では無い。

みやは昔の事を話した。

「うん・・。 幼い頃に、一度だけ会ったんだけど。ずっとそれっきり。 もう会えないだろうなって思って、思い出として終わったはずなんだけどね。・・・さっき、その、パラディン? って言うを見聞きして、思い出したんですよ。 その子、自分の国には竜が居るって言ってたのを。 いつか遊ぼうって約束したんだけど、子供の口約束だし、もう忘れてしまってると思います。 今もそこに居るとは限らないですけど・・、どうせこの後他に行く当てもないので、訪ねてみたいなぁって」

「ー。 そっか。 うん。いいんじゃないか?旅に目標は必要だ。 もしかしたらパラディンって事もあるかもだしな?」

「・・・えっ? そ、 そう言う事もあり得る・・・?」

「さぁーな」

ニヤリと笑うナッチ。



 みやは一通り聞き終えたので、また戻って見張りを続けた。

夜は長い。少しだけ聴こえる音楽を耳にしながら警備を続ける。

しかしただ突っ立てるだけなのも退屈で、その内鼻歌を口ずさみ、やがて声に出して歌っていた。




2人は出逢えるのか?


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