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くるみちゃんのプレゼント3

ご飯食べたら忘れてました。

くるみちゃんのプレゼント3


 クラスを出て下駄箱に行くと…あの姿は!


「不知火君!」


そういいながら私は不知火君に飛びついた


「うお!?おっとっと。」


驚きながらもきちんと受け止めてハグしてくれる不知火君大好き。愛してる。


「何見せつけてんのよ。」


 ジト目で花凛がこっちを見ているが関係ない。


「やったあ。今日は会えないかと思ってた。あえて嬉しい!」


「あら、そんな様子だからてっきり毎日一緒に帰っているんだと思ってたわ。ご飯に関しては私に気を使ってんのかしらないけど私と一緒に食べてるのに。そんなに好きなら次から他の子と食べることにするわ。あなたは不知火君と一緒に食べなさい。」


「ええー。そんなの酷いよ。花凛と一緒にいるの楽しいの!それに……、まだ学校でいっしょにご飯は恥ずかしいの!とっ、特別なときなら良いけど、毎日はちょっと……。あーん、てしてもらうのは疲れるというか、してあげたいししてほしいけど昼休みの時間だけだと時間が足りないっていうか。それに不知火君男の子だから食べる量も多いから私がずっと、あーん、してあげるんだとしても時間が足りないっていうか。それにね。不知火君といると、やっぱりどきどきが止まらなくてね。ご飯どころじゃないなくなるっていうか。『もう、ほっぺにご飯粒ついてる』、『え、まじ?とって。』、『いいよー。はむっ。』『っちょっと。急にキスすんなって。手で取れよ。もう、えい。』『あっもう、わざと私のほっぺにつけたでしょ!』『仕返しだ、はむっ。』『もぅ……。』みたいな、感じで50分じゃ足りないっていうか!?この間のデートだってね!不知火君たら、」

「はいストーップ。深呼吸しようね。」

「ふごふご」


 花凛に口を塞がれた。


「あんた、場所とモラルをわきまえなさい。あなたが不知火君のことが大好きなのは分かったから、ね?」


 そういえば、ここは玄関口だった。よく見てみると割と生徒がいる。


「ごめんね。不知火君。こんなに注目集めちゃって。」


 見上げて不知火君に謝る。不知火君の顔が近い。好き。

不知火君は照れたように、柔らかな笑顔を浮かべながら言う。


「いいやまあ、くるみさんの気持ちは嬉しいし、歓迎だよ。」


 うん。不知火君神。一生ついて行こう。生涯の伴侶にしたい。

 あの柔らかな慈愛に富んだ笑顔、ここ最近するようになったんだけどほんと天使。添い遂げたい。


「ごめんね。不知火君。うちのくるみがバカやってるんでしょ。」


 花凛がそう言うと、すこし目をそらしながら


「いいえ。このくるみさんの元気にいつも救われています。」


「私に取っての花凛みたいだね!」


「あら、ありがとう。」


 花凛はすこし嬉しそうだ。


「くるみったらこんなんだから、1週間まえに不知火君が休んだときなんてまさにゾンビみたいで。『不知火君成分が足りない。息が詰まる。うえ。』ってやってたのよ。」

「ああああ、それ言わない約束!」


慌てる私を見て、不知火君が、ふふっ、と笑い


「そんなに心配してくれたのか?ありがとう。」


「そ、そんなんじゃあ?ないしぃ?」

イケメンすぎて声が裏返ってしまった。


「ほんと……。おまえの彼氏で……、よかったと思っているよ。」


きゅーーーーん。くるみ、私のライフはゼロよ。



「ほら、しっかりしなさい。」


 そういって花凛に不知火君から引っ張り剥がされた。少し悲しい。でも、あれ以上くっついていたら尊死していたかもしれない。ぐっじょぶ花凛。


「それにしても、ラブラブで良いことです。」


「またー、そんなこと言って花凛だってこんな感じになるくせに。」


「えへへ。そうかな?」


「へー。湯田さん。彼氏できたんだ。よかったね。」


不知火君の顔がなんだか引きつっているのは何でだろう。それとなく棒読みな気もするし。

あ、湯田さんは花凛の名字だ。湯田花凛。授業で出席番号順で指されるって分かったらばれないようにサボり始めるような感じの名字である。私の名前も松実くるみなので結構出席番号は後ろなので人のことは言えないが。


「ええ。よかったわ。明日彼氏ができるの。」


 花凛の目つきがまた怖い。


「だから今日はくるみとデートなの。悪いわね。あなたの恋人を取ってしまって。」


「いいや。僕達はあしたデートだから大丈夫だよ。ね、くるみ。」


 不知火君が私に聞いてくる。少し声が震えている気がしたが、気のせいだろう。


「うん。じゃあ、明日。学校集合ね。」


 そう言って不知火君と別れた。


クリスマスイブになってしまった。

あと、買い物と家での話ともう一つ更新したいのに。

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